アルミホイールを高く売りたい

先日、古いタイヤ付きアルミホイールを売った。

結局、パーツ屋さんより、スクラップ屋さんの方が高く売れたという結果に。
う~ん、なかなか奥が深いね。

古いアルミホイールを処分したい

我が家の倉庫には古いアルミホイールが眠っていた。
ほぼ山無し夏タイヤを履いた18インチアルミホイールだ。

実は、新しいクルマにタイヤを新調してこのホイールを履かせようと思っていた。

しかし、履けなくはないのだが、インセットが合わず微妙にハミタイしてしまうのだ。
これは道交法上よろしくない。

使うことができないが、デザインが気に入っていたため、処分できずに放置していた。

しかし、新しいクルマのスタッドレスタイヤを購入したりして保管場所が無くなってきた。

もう処分するしかないかな。

廃棄か売却か

アルミホイールを処分する方法にはいくつか思い当たる。

・廃品回収業者へ渡す
・市町村のゴミ処理場に持ち込む
・パーツ買い取り店に売る
・スクラップ業者へ売る
・ネットオークション/ネットフリーマーケットへ出品する
・知人に直接売る

当初は廃棄を考えていた。

それが廃品回収業者へ渡したり、市町村のゴミ処理場に持ち込む方法だ。
まあ、市町村は受け付けてくれるかどうかは不明だが。
(市町村によってはクルマ関連の廃棄物は受け付けてくれない。)

そして、その場合は当然お金に還元することはできない。

では、売ってみようと思い直す。

そうすると少しでも高く売ろうという欲が出てくる。
人間てーのは欲深ですな。

ネットオークションへ出品すれば意外と高額で落札されるかもしれない。
しかし、出品手続や落札後の発送が面倒だと感じる人もいるだろうし、いつ落札されるかも分からない。

出品価格をそれなりに下げれば、売れやすいとは思う。
気長に釣りをやってる気分だね。

ネットフリーマーケットでも同じことが言える。

知人に直接売る場合は、状況にもよるが、ほとんどの場合は「思いやり価格」になってしまうだろう。

パーツ買取り店へ持ち込む

最もお手軽なのは、パーツ買取り店へ持ち込む方法

今回売りたいのはタイヤ付きの18インチアルミホイール。
タイヤは10年近く使っていたためほとんど山は無い。
だから実質アルミホイールだけの価格となるだろう。

まずは某大手パーツ買取り店で査定をとってもらうことにした。

最近は便利で、ネットから買取り査定依頼もできる。
店から遠方の人は利用すると良いと思う。

専用フォームから、タイヤ、ホイールのメーカー、サイズ、本数を入力。
タイヤ山の残り具合やホイールのキズなどの状態も簡単に入力する。

写真がある場合はそれをアップロードする。
画像があれば、目視判断できるため査定も早いようだ。

次に名前や連絡先電話番号、メールアドレスを入力。
最後に個人情報の取扱事項に同意して送信を押す。

すると早ければ数時間後に査定結果が届くと思う。

しかし、今回、査定してもらった結果は残念な結果だった。

予想額を遥かに下回る買取金額。

ここの口コミをみると(Google Mapの口コミではない)買い取り額が低いことが有名のようだったが、その通りだった。

それはないよねぇ・・・

ちなみにGoogle Mapの口コミはあまり信用しない方が良い。
嘘、偽りが書いてあるわけではないが、相場を知らない人たちの書き込みや、始めての人が店員の対応や売れたことだけで満足している書き込みが多いからだ。

高額買い取りを指向の人には、この口コミは参考にならないかもしれない。
但しネット上の他の口コミも信用できるとは言えないけれども、ある程度の傾向は把握できると思う。

そんなわけで、こちらは退散。

金属買取り業者へ持ち込む

次に当てがあるのはスクラップ業者というか金属類の買取り業者だ。

金属買取り業者は意外と穴で、以前も中古鉛バッテリーを大量に持ち込んだら想像を超える金額で買い取ってもらえた。

良心的な業者ならば、その時の買取り時価をホームページで公開していたりする。

今回利用した業者もアルミホイールの最低買い取り価格が提示されていた。
日々大きな変動はないが、「本日の買取価格」という時価であることがおもしろい。

我が家からは少し遠いが、もしこの価格で買い取ってくれるなら、ガソリン代を差し引いても、先ほどのパーツ買取り店より遥かに高く売れそうだ。

見た目の良いホイールだし(自分でそう思っているだけ)まだキレイだから、ひょっとしたらもう少し高値で買い取ってくれるかもしれない。

淡い期待を抱きつつ業者先へ向かった。

金属スクラップ業者あるあるの、広い敷地に積まれた金属くずの数々、プレハブ小屋のような事務所に到着した。

中からやはり業者あるあるのおやじさんが出てきた。

アルミホイールを売りに来たと伝えると、一本の金額を提示された。
まあ、予想はしていたが、最低買い取り価格だった。

もう少し高くならん?と吹っ掛けてみたが、やっぱり無理そう。
そりゃぁ、そもそも山がない古タイヤ、このまま転売もできないだろう。
状態によってはもう少し高くできるとは言っていた。

それでも先の某パーツ買取り店の倍の金額だ。
しかも消費税分10%が加算される。

そして口コミを書いてくれたら、一本につき100円アップだという。
人間はこういったおまけ的付加価値には弱い。

という訳で、買取価格はけっこう良い額になった。

背景には金属価格の高騰

最近は銅線ケーブルなどが盗まれる事件を耳にすることが多い。

盗難が増加している理由は不明らしいが、ほとんどの場合、価格高騰のタイミングで、盗難をした銅線ケーブルを高額転売するのが目的だといわれている。

銅もそうであるし、アルミニウムも相場が上がっているらしい。

原因として新型コロナの影響により、生産国である中国やロシア・オーストラリアなどで工場閉鎖・人員縮小による全体的な供給量の低下。物流コストも上昇。

そして、製造時のエネルギーも石炭から天然ガスに急速にシフトが進んでいて、それによる価格増も影響を受けているという。

アルミホイールに使われるアルミニウム合金は、2020年4月を境に価格が高騰している。
アルミニウム合金はアルミ比重が高いため価格高騰の影響を強く受けるのだそうだ。

またウクライナ情勢の深刻化によって、アルミニウムを含む非鉄金属価格が高騰しているらしい。
ウクライナに侵攻しているロシアはアルミの原産国でもある。

そんなわけで、パーツというより金属として売った方が還元率が高いという結果になったわけだ。

おわりに

結論として、上記のように、現在はパーツ屋さんへパーツとして売るのではなく、金属としてスクラップ業者へ売った方が正解。

まあ、しかしケースバイケース、パーツ屋さんでも良心的な店もあるだろうし、そのあたり、あちこちで買取り査定をとってもらうのが良いと思う。

今度はいらないヘッドランプ、ステアリングとかエアロとかを売ることにしよう。
しかし、これは金属ではないので、あの安っすいパーツ屋さんへ行くしかないかな。