ガラスコーティング「シラザン50」を施工してみた

「シラザン50」なんか知らざん、なんておやじギャグはさておき、「シラザン50」は今注目のボディー用ガラスコーティング剤だ。

今回は、この「シラザン50」を施工してみたのでその様子と感想などを書いてみようと思う。

結果は、そりゃあもうね!!だった。

シラザン50とは

シラザン50の特徴

このブログでは、これまでいくつかのボディーコーティングを施工、紹介してきた。

近頃のコート剤成分は、「ポリマー」、「ガラス系」、「ガラス」、「セラミック」などが一般的に知られるようになった。

どれも一長一短があるが、コスパ的に「ガラス」コーティングが優れているようだ。

このシラザン50もガラスコート。3年間の耐久性能があり、優れた撥水性と共に美しい光沢も得られる。

そして、このシラザン50の大きな特長が簡単に施工できること。

これまで、このブログで紹介してきたボディコート剤はどれも「塗りたくり型」。

専用の小さなスポンジに薬液を含ませて少しづつ塗ってゆく方式だ。
しかしこの方法は、ちょっと大変。

塗り残しやむらを防ぐため、細かくスポンジを動かさねばならず、ボディ全体を仕上げるには時間と労力を要する。
立ったりしゃがんだり、翌日にはちょっとした筋肉痛になる。年寄りには辛い。

しかし、今回の「シラザン50」はスプレーで薬液を吹きかけ、それを専用クロスでささっと塗り伸ばすだけ、という簡単方式。
広い面積をやっつけるにはとても効率の良いやり方だ。


 出典:日本ライティング株式会社

実際やってみると実に簡単。
ムラにもならず、まるで年末の大掃除で窓ガラスの掃除をしているような感覚だ。

だから初めての人でも簡単に施工することができる。

今回の「シラザン50」のパッケージ内容。

いっしょに添付されてきた「硬化促進剤」。低温時に反応促進のため使用する。

シラザン50の化学的特性

さて、この「シラザン50」に使用されている物質は、ケイ素、窒素、活性水素が結合した「ポリシラザン」という物質。

だから商品名が”シラザン”と付いているのだろう。でも”50”って何?

比較的安価なガラスコーティング剤に使用される「シロキサン」に比べ、膜密度が10倍以上あり、強度と共に光の反射率が高いため美しい光沢が得られる。
クルマのコーティング剤として良好な物質であるらしい。

そして、この「シラザン50」を販売するのが、日本ライティング株式会社

なぜ、クルマ用バルブ(ライト)の会社がコーティング剤を扱っているかというと、元々バルブの耐熱コーティング用に無機質材料を扱ってきた会社。

その技術を応用し、クルマ用ガラスコーティング剤を開発したのだ。


 出典:日本ライティング株式会社

施工したクルマ

今回は工具、薬剤類を持参して施工先へ出張して作業を行った。

施工したのは、カローラフィールダー、塗色は白。

新車登録から5年経過、走行距離、約2万3千Km。
新車時にディーラーでボディーコーティングを行ったものの、ほぼその効果は無くなっていた。

いつも露店駐車。一見するときれいな車体だが、雨ジミ、黒筋汚れが指でこすっても簡単には落ちない状態になっている。

オーナーがクルマに詳しくなく、ディーラーにおまかせ。たま~に洗車するくらいだったとのこと。

(黒筋汚れをこすっても簡単に落ちない。)

イオンデポジットがほとんど無い状態だったのが幸い。しかしスクラッチ傷が全体に付いてしまっている。


これはかなり施工甲斐のある車体だ。

コーティングに何を求めるか?

コーティングをおこなう目的は、主に、

●塗装面の保護

●撥水効果(防汚)

●艶、光沢の向上

であると思う。

今回の「シラザン50」は、初めての人でもお手軽、簡単にガラスコーティングができることを目指した製品だ。

しかし、やれポリッシュ(磨き)だ、鉄粉取りだ、となると、そのお手軽さが損なわれてしまう。

工具やバフ、コンパウンドなどの設備投資も必要になるし、ポリッシュはある程度経験を積まないとできるものではない。

もし、塗装にキズがあっても、塗装の保護と撥水すればよいのであれば、そのままコーティングすれば良いし、新車であれば尚更である。
そもそも、ディーラーで新車へのコーティングは、ポリッシュしないしね。

だから難しく考えることは無い。
そのあたりは自己判断でどこまでやるかを決めることだ。

しかし、間違いないのは、元々の塗装面の状態が悪ければ、いくら高性能コーティングをおこなっても光沢などの効果は半減する。
だから下地づくりがとても大切ではある。

わしは、主役は塗装面、コーティングは脇役で塗装面の引き立て役だと思っている。

今回は、スクラッチ傷が多かったことと、「シラザン50」の性能を探るためポリッシュ作業を行った。

施工

今回の作業内容

オーナーには以下の工程で行うことを説明した。
といっても、何のことかチンプンカンプンですよ、と言われてしまったが(笑)

1.洗車、撥水状態確認
2.鉄粉取り
3.ポリッシュ(肌調整)
4.ポリッシュ(中間)
5.ポリッシュ(仕上げ)
6.洗車
7.乾燥
8.コーティング
9.定着を待って撥水テスト

使用工具とコンパウンド

使用したポリッシャーはいつもの京セラ(旧リョービ)のRSE-1250、細かい部分はZOTA PR308Aを使用する。



また、コンパウンドもいつものモノタロウのもの。
(これは旧タイプで、今はボトルのデザインが変わっている。)

現状確認と洗車

まずは洗車と共に、現在の撥水状態を確認。

画像では分かりにくいが、水がべったりと貼りつく親水状態。

まあ、ディーラーのコーティングがほぼ機能していないのは間違いない。

洗車に使用する洗剤は、同封されてきた洗車用シャンプーを使用。
このシャンプーのボトル半分をバケツに入れて、水で20倍で薄めて使用する。

ほのかにミントの良い香りがする。


隙間は、ハブラシでやんわりこすってやると、こんな具合に汚れが出てくる。

鉄粉除去

洗車が済んだら、次に鉄粉を除去をおこなう。
試しにケミカルの鉄粉除去剤を吹きかけてみたらご覧の通り。(紫色の斑点部分)


きれいなように見えても、結構刺さってるもんだね。

鉄粉除去には、Holtsから販売されている、鉄粉取りスポンジを使用。

平らで広い部分はこのスポンジが使いやすい。
細かい部分や入り組んだ部分は鉄粉取り粘土が良いかも。

スポンジで取れた鉄粉、汚れはマメに洗い流してやろう。


ポリッシュ

軽く洗車し、水分をふき取り、ポリッシュを開始。

最初は肌調整用コンパウンドとウールバフの中目を使用。
モノタロウ肌調整用コンパウンドは1200~1500番ぐらいの細かさに相当する。

ダブルアクションポリッシャーRSE-1250は速度3程度でキズ具合を見ながらポリッシュ。

キズ消しの追い込みは程々にしておく。
イベント展示用やビンテージもの高級車でもないから、ほぼキズが消えればよいのである。
100%は目指さない。

キズの消え具合を見るため、ボンネットを半分に仕切って、右側だけポリッシュしてみた。

下の画像は未ポリッシュ部分。結構なスクラッチ傷。

右側はポリッシュ後。ほぼほぼキズが消えている。

次に、中目ウレタンバフとコンパウンド 仕上用(2000番相当)でポリッシュ。
最後に、細目ウレタンバフとコンパウンド 仕上げ用(3000番相当)で仕上げた。

ポリッシャーの届かない部分は、ガーゼやクロスにコンパウンドをつけて磨く。

洗車とコーティング前の水分除去

次に、隙間に入ったコンパンドも洗い流すよう、丁寧に洗車してやる。
洗車用シャンプーの残り半分を使用。
(前回はこれをサボったために、コーティングで変なムラができてしまったのだ。)

洗車後は水気が残らないように、しっかりと拭き上げる。

ここで、役立つグッズを紹介しよう。

サンワサプライの充電式 電動エアーダスター(型番:CD-ADE1BK)だ。

これがなかなか使える。コンパクトなのだが、かなり強力。
隙間の隠れ水を見事に追い出してくれる。

なぜ、そこまでして水分を追い出すかというと、コーティングの際に水分が残っていると白濁する原因になるらしい。

そうでなくてもコーティング中に水が垂れて、施工用クロスに染み込むのは嫌だよね。


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大きな電動ブロワーを使う手もあるが、音が大きいため住宅地ではちょっと遠慮したい。
でも、これは一気に水を吹き飛ばすにはまことに便利。

シラザン50施工

さて、もう、ポリッシュだけでもピカピカ。

しかし、これは言ってみればすっぴんの状態。

大切なお肌を守るために魔法のお薬「シラザン50」の出番だ。
レディのお肌は弱いのよ。

「シラザン50」は薬液がA液、B液と分かれている。
そして硬化促進剤という小さなボトルが付いてくる。

使い方は取扱説明書に分かりやすく書いてあるので安心だ。

まず、A液、B液を混合用のスプレーボトルに投入する。
そして、もし作業時の気温が15℃以下なら、硬化促進剤も投入する。
(今回は、気温が20℃近くあったため使用しなかった。)

スプレーボトルを、よく振ったら準備完了だ。

混合後は6時間以内に使うよう説明書に記載がある。
化学反応が進んでしまって、特性が変わってしまうのだろうか。

使い方は、ボディーに直接スプレーするか、専用クロスにスプレーして、ボディーに塗り広げるだけ。
説明書には、ボディーに直接スプレーする場合、50センチ四方あたり、4~5回スプレーするのが適量と書いてある。

また、施工時は添付のニトリルゴム手袋とマスクを着用すること。
薬液に触るのと霧状になった薬液を吸い込むのは身体によくないらしい。

ビンの後ろには、使用上の注意がいっぱい書いてある。

塗装面だけでなく、こんな樹脂部分や窓ガラスにも使用できる。


作業はあっという間に終わる。
これで本当にガラスコーティングができているのと思うくらい簡単で、何か物足りなさを感じるほどだ。

しかし、それがこの「シラザン50」の売り。

更に深みのある艶が出る。見よ、この輝き。


もう、”新車同様” ね。

施工完了後の状態確認

施工後2時間は水に濡らさない方が良いとのことで、余裕を見て翌日撥水の確認をおこなった。

予想はしていたものの、かなりの撥水効果だ。
垂直のドア面は当然のことながら、ボンネットも水玉がスルっと落ちてゆく感じ。



う~ん、いいねぇ。

期待通りの施工をすることができた。
忘れずに、施工済みステッカーを貼っておこう。

おわりに

今回は以上のように「シラザン50」を施工してみた。

正直に言うと、何台もコーティング作業を行ってきたが、今回がいちばん完成度が高かった。

まあ、気合の入れ方も違ってたしね。

耐久性、効果の持続についてはどうなのか、今後検証して行こうと思う。
オーナーには、その後の状態の確認と、メンテナンス剤の使用を予告しておいた。

またYouTubeに「シラザン50」関連の動画もいっぱいあるので、参考にするとよいと思う。

また、今回は紹介できなかったが、「専用メンテナンス剤」が別パッケージで販売されている。

コーティング後はその性能低下を防ぐため定期的なメンテナンスが必要だ。
最低半年に一度はこのメンテナンス剤でのお手入れがお勧めとのこと。

パッケージの内容は以下のようになっている。

また、撥水効果が落ちてきたときに使用する「シラザン50 撥水/滑水 復活キット」も販売されている。

パッケージの内容は以下のようになっている。

「シラザン50」については以下のリンクに詳細がまとめられているので是非ご覧頂きたい。

日本ライティング ガラスコーティング剤(シラザン50)

「シラザン50」、これはお手軽施工だが効果抜群。お勧めのガラスコーティング剤だ。