フライトシミュレーターでドローンの腕を磨く

今回はドローン飛行練習に役立つフライトシミュレーター「リアルフライト」について少し書いてみよう。

フライトシミュレーター

先日ドローンを始めた話を書いたが、ドローンをちゃんと飛ばせる日はそう多くない。
仕事や別の予定があったり、雨の日や風の強い日もあるし、広場では親子連れが遊んでいて遠慮する場合もある。

たとえ飛ばせたとしても、バッテリが無くなればそれで終了。
時には機体をぶつけて、はい、終了となる場合もあるかもしれない。

そういった都合の悪さや心配無く練習できるのが「フライトシミュレーター」。

シミュレーターがあれば、大雪の日だろうが台風の日だろうが、人目を気にせず飛ばすことができる。

それに、墜落してバラバラになっても「RESET」ボタンを押せば、即座に新しい機体が現れてくれる。
実機だったら修理も手間だし、費用もかさんでしまう。

「シミュレータはリアルとは違うんじゃね?」と訝る人も多いかもしれない。

でもフライトシミュレーターの中で「リアルフライト」シリーズは、良くできていて、ほぼリアル世界のまんまである。

初めてドローンを飛ばしたときは「おお、シミュレーターと同じじゃ!!」と思ったのを覚えている。

まあ、ドローン初心者がつべこべ言うのは10年早いと言われるかも知れないが、飛びものラジコンの修行をする者にとっては必携のアプリケーションではないか。

リアルフライト(RF)

さて、このリアルフライト、略して「RF」、あちら製のソフトウエアなので表記はすべて英語だ。
しかしインストールも簡単だし、あれこれ操作するうちになんとなくわかってくる。

そのうち、風を吹かせたり、乱気流を起こすパラメータをいじって、わざと環境を悪くすれば、それなりの練習にもなる。

ショップによっては日本語の説明書もつけてくれることがあるので、よりわかりやすいとと思う。

インストールして、コントローラーの初期設定を行い、あとは好きなドローンを選んで飛ばしてみる。

機体は扱いやすいのもあればそうでないもの、大きいもの小さいものといろいろ入っているので、気分によって機体を変えてみるのも良い。

最初はあっちへ行ったり、こっちへ行ったりするだろう。
慣れてくれば、だんだん安定して飛ばせるようになってくる。

機体によっては、自立機能で高度を保持してくれるものもあるので、最初はそちらを選ぶのも良いと思う。

さらに慣れてくれば、円や8の字飛行を練習してステップアップして行けば良い。

身体が覚えてくると、だんだんと自在に操れるようになってくる。こうなるとおもしろくなってくる。

ネットで練習ノウハウを探して、毎日でも練習することが上達のコツだと思う。

RF9.5

「リアルフライト」シリーズは随分前から販売されていて、2021年3月現在の最新バージョンは9.5になっている。

リアルフライトは、バージョン7より前のものは、ドローンの機体がまだ入っておらず、ほぼヘリか飛行機のみ。
それでもヘリの練習をすれば、操作感が似ているドローンへスムースに入っていける。

わしは10年以上前に「リアルフライト3.5」を使っていた。
これは、前回の記事に書いた「あやヘリ」(あやしい中華製ラジコンヘリコプター)の練習用に購入したものだ。

しかし、仕事も忙しく時間も無いため、次第にヘリへの興味も薄れ、いつしか使わなくなってしまった。

だが、トイドローンを買ったことで、飛びものラジコンへの熱い心に再び火がついたわけだ。

ドローンの代わりにヘリで練習をしようと、久しぶりに「リアルフライト3.5」の箱を引っ張り出してきた。
そして、Windows10のPCにインストールをしてみた。

どうせ、WindowsXPではない!!と拒絶されるかと思いきや、あっさりWindows10にインスト-ルできてしまった。
(最後にDirectX 9をインストールしようとするが、これはキャンセルでよい。)

RF3.5を起動するとこんな画面。ちょっと古めかしいね。
ところで画面にシリアル番号とか表示されるのは、セキュリティー上よろしくないと思うんだけど・・・

このRF3.5を使って、ドローン替わりに、再びヘリでの練習を始めた。

しかし、そうは言ってもやはり、ちゃんとドローンの機体を飛ばしたいと思うのは当然。

そこで意を決して、リアルフライト9(RF9)を購入してみた。
(2021年3月現在の最新バージョンは9.5)

RF9はソフトウエア単体での販売もあるが、コントローラー(USB接続のプロポ)とセットのものを選んだ。

コントローラーといっしょなので、箱はちょっと大きい。

ちなみにRF9は無償で9.5にアップグレードすることができる。
(RF9の方が少し安く販売されている場合もあるのでそちらを購入するとお得だ。)
尚、9.5へのアップグレードはオンライン登録しなくても可能だ。その方法については後ほど書いておく。

また購入は、Yahooショッピングのラジコンショップ リトルベランカが安くて親切丁寧なので、そちらでの購入するのが良いと思う。
Amazonより安いし、簡単な日本語のインストール、設定説明書と電子マニュアル(CD)が付いてくる。
(実はちょっと手配ミスしたのだが、その時、親切に連絡があり、すぐに返金してもらうことができた。)

下の、Yahooショッピングから購入できる。

内容はDVD2枚と簡単なインストールマニュアル(英語版)。

わしが購入したショップ(ラジコンショップ リトルベランカ)では、日本語のインストール、設定説明書(32ページ)とマニュアルCDも付いてくる。

付属するコントローラー(USB接続のプロポ)は「InterLink DX」というもの。
RF8まではFUTABA製のInterLink ELITEが付属されていたが、RF9からSpektrum製のInterLink DX(SPMRTFX1)というコントローラーになった。

説明書は以下で見ることができる。(PDF英語。リンクをクリックすると別ページで開きます。)
Spektrum InterLink DX Simulator Controller

このコントローラー、頑丈そうなのは良いが、USBケーブルがやたら太いし、ボディが厚い。
欧米人向けの仕様なのか、日本や中華製のプロポに慣れた人にはちょっと持ちづらいと感じる。
しばらくして慣れはしたが、最初は手が痛くなってしまった。

RF3に付属のFUTABA製InterLink Plus(右側)と比べ、かなり分厚い。

(左がSpektrum製のInterLink DX、右はFUTABA製のInterLink Plus。)

InterLink Plusはスリムだ。

このコントローラー、背面にあるスライダースイッチでMODE1、2に簡単に切り替えることができる。
切り替えと同時にスティック縦方向の操作をスプリング中立にできる。

ドローンを操縦する場合はスプリング中立なので、この機能はとても便利だ。

プロポには、スティックに割り当てる機能の違いにより、主にMODE1とMODE2が使われる。
海外ではMODE2が主流だそうだが、日本国内はMODE1が主流になっているようだ。

もしこの分厚いコントローラーがイヤだというのなら、昔のコントローラーも使用することができる。
うれしいことに、RF9では昔のコントローラーを認識してくれる。

例えば、先ほどの古いFUTABA製InterLink Plusもちゃんと認識してくれる。
もちろん最新のコントローラーに比べ、割り当てスイッチの機能などは少なくなるが、ドローンを飛ばす分には支障が無い。

またソフトウエア使用には、旧RFはコントローラーに貼ってあるシリアル番号とDVDパッケージ裏面のソフトウエアのシリアル番号が必要だったがソフトウエアのシリアル番号だけ入力すれば良いようになった。

コントローラー裏に貼ってあるシリアル番号。

DVDパッケージの裏にあるソフトウエアのシリアル番号。
RF9はこれだけ入力すれば使えるようになる。

さて、では最後に、オンライン登録せず、RF9を9.5にアップデートする方法だ。
(但し、細かなレビジョンアップには対応しないので、常に最新版を使いたい方は、オンライン登録をするべき。)

アップデートといっても早い話が、先にRF9.5をインストールしておくだけの話。
当然、RF9が手元に無い場合はシリアル番号は不明なので空白のまま、RF9.5のインストールを終えておく。

次にRF9が手に入ったら、それをインストールすれば、RF9.5になる。
(たぶんRF9.5のインストール時にRF9のシリアル番号を入れれば良いだけと思うが、それは試していない。)

RF9.5は以下からダウンロードすることができる。

Download RealFlight Software
https://www.realflight.com/dlrf9/index.php

おわりに

今回は、フライトシミュレーター「リアルフライト」について書いてみた。
フライトシミュレーターの良さについて書くつもりが、「リアルフライト」の紹介記事になってしまったのは申し訳ない。

しかし、フライトシミュレーターの有用性については先に書いた通り。

わしも、初心者なので、暇があればシミュレーターを触るようにしている。
何十回、何百回も繰り返せば、腕も鍛えられると思う。

さて、次はフライトシミュレーター環境をもっと安く構築するための怪しい中華製USBプロポの話しを書いてみたいと思う。

危険な香りプンプンだが、これがまた意外と使えたりするわけで・・・