今回は、古い高圧洗浄機(ケルヒャー製)に接続できなかったショートトリガーガンをつないだ話し。
無駄にダラダラ長いので、適当に読み飛ばして頂ければと思います。
高圧洗浄機の便利さ
我が家には古いケルヒャー高圧洗浄機「K2.360」というモデルがある。もう十数年前に買ったものだ。
ご存じのとおり高圧洗浄機は洗車や家の外回りの清掃などにとても便利。
特にクルマについては黄砂のシーズンに重宝する。
黄砂はスポンジや洗車クロスに水をかけながら使ったとしてもボディへの傷つきが気になる。
その点、高圧洗浄なら、砂粒を水圧だけで弾き飛ばすため、傷つきの心配が少ない。
<ケルヒャー高圧洗浄機 K2.360 >
また農作業後のトラクタの泥落としにも活躍する。
これまで、手やヘラでちまちま掻き落としていたが、水流でいとも簡単に剥がれてくれる。
高圧洗浄機は水道ホースでそのまま水をかけるより、水量がかなり少なくて済むのもありがたい点だ。
まあ代わりに電気代がかかるのは仕方無いが。
標準の長いトリガーガンとショートトリガーガン
ケルヒャー高圧洗浄機「K2.360」には標準で長いトリガーガンが付属してくる。
トリガーガンというのは引き金がある銃形状のノズルという意味だ。
つまり、引き金を引いた時だけ水が放出される。
トラクタの泥落としにはこの長いノズルのトリガーガンの方が良い。
それは多少距離がとれるため、跳ね返ってくる泥の量を少なくできるから。
しかし下手をすると頭から泥のシャワーを浴びることになる。
しかし、この長いノズル、クルマの清掃にはちょっと不向きなのだ。
長いゆえ取り回しが良くない。
例えばクルマの下側やタイヤハウス内を洗いたい場合、ちょっと無理な姿勢にならないと思うように水流を当てられない。コントロールしにくいのだ。
そこで、ショートトリガーガンを購入することにした。
ショートトリガーガンとは標準ガンの半分か1/3程度の長さで、取り回しが良く、狭い場所でも水流をコントロールしやすい形状になっている。(※ 以下ショートガンと略)
ショートガンを購入 しかし、ホースがはまらない
ショートガンはAmazonタイムセールなでかなり安く手に入れることができた。
(※上記製品はすでに製造終了している様子なので代替品の商品リンクを貼っておきます。
一応Amazonお勧め商品ですが他にも種類がいっぱいあります。
品質にもばらつきがあるようですので購入時はよくご検討を。)
さて、長いトリガーガンからホースを外し、ショートガンへ接続しようとした、すると・・・あれ?接続できない。
これは、新しいケルヒャー機に使用されているクイックタイプのカプラだから。
残念ながら、古いモデルのホースとは互換性がなかったのだ。
左が旧タイプのカプラ、右がクイックカプラ。太さも形状もまるで違う
商品説明には「K2モデル対応」と書いてあった。
わしの使っているモデルは「K2.360」だから適合すると思っていたのだが・・・残念だ。
仕方がない、返品するか?
いや待て、やはりショートガンは使ってみたい。
洗剤噴射用のノズルもついているし、作業効率もかなり上がるはずだ。
ならば「古いカプラを新しいクイック型に変換するカプラ」があるのではないかと思った。
しかし・・・これが見つからない。
需要は少ないだろうから市場にほとんど出回っていないのかも。
代替的に使用できそうなものがあるにはあったが、バカ高い。
使えるかどうかわからないものを高額で購入するのはリスクだ。
しかし、ホースはあった。
本体側の接続はねじ式で旧型と同じ形状、ガン側がクイックカプラになっているものだ。
そこでこのホースを購入しようと思った。
しかし、更に調べてゆくうちにこのホースは標準品と同じ硬さであることがわかった。
なにしろ標準でついている高圧ホースはまるで針金を引っ張っているように柔軟性がない。
以前からこの硬さに不満があったが、それが当たり前だと思って使っていた。
しかし、さらに調べてゆくと、柔軟性があり、しかも軽いホースがあることが分かった。
十年以上も経ってやっと気づくとはね。
そこで、ホースごと新しいクイックカプラタイプのものに交換することにした。
そうすればもし、本体が壊れて買い替えることになってもそのホースは新しい機種でも使えるのだから。
高圧ホースと変換カプラを購入
この両端がクイックカプラになっているホースは当然「K2.360」にはそのままでは接続することはできない。
つまり変換カプラが必要になる。これはAmazonにあった。
それがこちらの「ケルヒャークイックカップリング M22(14mm)メス」。
これは、ショートガンに付属しているクイックカプラと形状は同じもの。
違いは、中央部分が金属製になっている点。その分丈夫?
これを「K2.360」に取りつければ、クイックカプラのホースがつなげられる。
そして両端クイックカプラの樹脂ホース。
Amazonでは中華製のあまり品質の良くないものしかなさそうなので、日本製の”ちゃんとした”製品を購入した。
大陸性のモノは圧力に耐えられず裂けてしまうものもあるようだ。
購入したホースは軽いし、柔軟性が高い。長さは10メ-トル。
樹脂ホースは急な角度に曲げると、折れる(キンクと言う)状態になってしまう。
そうなると、折れた部分が弱くなり破断する可能性があるのだが、これは耐キンク性能が高く、思いっきり曲げても簡単にキンクしにくい作りになっている。
そしてこのホースの良いところは、片側がスイベルジョイント(回り継ぎ手)になっているところ。
ホースのスイベルとはねじれが起きたときに、ホースが回転し、ねじれを解消してくれる機能のこと。
これはなかなかありがたい機能だ。
ホースはこちらから購入。
中部高圧ホース(新型スイベルジョイント ケルヒャークイックコネクト K5・K4・K3・K2対応 ライトグレーホース [L03-KQ-10M-SC])
ショートガンの使い心地
予想通り、短いため取り回しが楽。
手首のスナップだけで水流の向きがコントロールできるので、洗剤や汚れを素早く落とすことができる。
ショートガンならば、車体下側やタイヤハウス内の洗浄がおこないやすい。
先端ノズルは、回すことによって噴出角度を変えることができる。
ノズルは、0度、15度、25度、40度、65度の噴出角度とシャワーがある。
クルマの洗車に使いやすいのは25度、40度といったところだろうか。
画像ではちょっと分かりづらいが、角度を絞ると圧力も強くなる。
汚れがこびりついている部分は角度を絞れば汚れが落としやすくなる。
(細かい部分には、強力な水流は当てない方がよいかも。入ってほしくない部分まで水が入り込んでしまう可能性がある。)
取り回しが楽なので、タイヤハウス内の清掃も簡単。
あと、安全機構もある。
高圧洗浄機はその水圧が危険だ。
洗車中、子供が誤って触ったり、意図せず放出してしまわないようトリガーが引けないようにセーフティーロックがかけられる。
おわりに
今回はショートガンを購入して正解だったと思う。
なにしろ洗車がお手軽になって、楽しくなる。
洗車はちょっと大変というイメージだが、高圧洗浄機とショートガンがあれば、短時間にさっぱりときれいになる。
コツとしては、砂塵や汚れの溜まりやすいボンネットやルーフ部分は放出角を絞り水圧を上げて細かい範囲で順繰りに洗浄してゆくと良い。
そのあとの拭き上げがちょっと大変だが、それがいやなら、ブロワーで水滴を吹き飛ばすという手もある。
これなら30分で洗車が終わるだろう。
更にやるなら、純水器を使用して水道水内のミネラル分を除去すれば、拭き上げも簡単に、あとは自然乾燥でかまわないと思う。
(水道水そのままで、水滴を乾燥させるとミネラル分が白く残る。濃色の方が顕著にわかる。)
純水器は市販のものを購入しても良いが、高額なので自作するのがよいと思う。
イオン交換樹脂を入れても、数千円で製作が可能だ。
YouTubeに純水器の製作動画がいくつか上がっているので参考にされるとよい。
(純水器の製作記事についてはまたいつの日か投稿したいと思う。)
<自作純水器>