お風呂の換気扇タイマー(WN5292)を交換する

お風呂の換気扇をしばらく回しておくタイマースイッチ(型番:WN5292)を、自分で交換したお話し。

自分でできれば、業者に依頼するよりかなりお得だ。

換気扇タイマーが壊れる

お風呂の換気扇をしばらく回しておくタイマースイッチが壊れてしまった。

タイマースイッチのタイマーをセットしても換気扇が動かないのだ。

しかし幸いなことに、このスイッチには、タイマーを使わず「連続」にしておく機能がある。

「連続」はスイッチを切るまで換気扇を回りっぱなしにすることができる機能。

この「連続」を使って、しばらくはそれでしのいでいた。

しばらくといっても、数年は経過しているので、結構長い間放置状態になっていたわけだ。

しかし、「連続」だと、朝まで回しっぱなしとか、結構、消し忘れが多い。

まあ、電力としてはたいしたことはないかも知れないが、チリツモで年間にすれば結構な電気代になりそうだ。

省エネ生活を送っている自分として、これは気になる。

というわけで、一念発起、タイマースイッチを交換することにした。

ちなみに、スイッチ交換には、電気工事士の資格が必要になるので、ご留意いただきたい。

同じタイマースイッチは廃版、しかし後継品あり

まず必要なのは、タイマースイッチの型番。

現物を見ると「WN5292」とラベルが貼ってある。

松下電工製、現在のパナソニックだね。

調べると、既に廃版。後継の部品が販売されていて電子式のものになっていた。

ちなみに故障したものは機械式。回すとカチカチとギアの音がする。

この後継品の電子式タイマースイッチ、二種類が販売されている。

型番がWN5293KとWN5294K。


出典:パナソニック (埋込電子浴室換気スイッチ)

違いは画像を見ていただければわかるように、タイマーの時間。

WN5294K は2時間と4時間の切り替えと連続があるのでこちらを選んだ。
時間が短くてよければ、最長90分の WN5293K を選べばよい。

ネットで購入。価格は3000円弱。

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では、業者に依頼した場合、交換にどれくらいの費用がかかるのか探ってみた。

ホームセンターで電話で問い合わせてみると、まず現場を見て、見積もりを取るのルールらしい。
(違う会社のホームセンターに問い合わせたが、同じ回答だった。)

見積もりというだけで「めんどくせなぁ~」と思ってしまう。しかも現場を見に来ないとダメなのだと。

概算費用は?と聞くと、一か所は「概算でも費用はわからぬ。」とのこと、もう一か所は1万円から1万5千円ぐらいとの回答だった。

ちなみにネットで調べてみると、1万~2万円ぐらいが相場らしい。

自分でやれば、数分の一の費用で済む。

届いた部品はこれ。

あっさりした箱。

前面

背面
電線の接続は画像のようになる。「WN5292」とはちょっと接続位置が違う。

交換

必要な工具としては、プラス、マイナスドライバー。

できれば懐中電灯などの照明装置もほしい。なぜならブレーカーを落とすと部屋の電灯も点かなくなり手もとが暗くなるから。

では、まずブレーカーを切る。
誤って、サスペンスドラマを見ているテレビの部屋の電気を落とさないように。

プレート(カバー)を外し、埋込取付枠を固定してあるビスを外す。

スイッチを取り出した状態。

できればテスターで電圧がかかってないことを見ておくのがモアベターね。
人間には勘違いというのがあるから。

電線はずし穴にマイナスドライバーを差し込み、線を外す。

取付枠のかしめをマイナスドライバーでこじり、広げてスイッチを外す。

タイマースイッチ、新と旧。もちろん取り付け寸法は同じ。

新しいタイマースイッチを取り付け、取付枠のかしめをマイナスドライバーでこじり固定する。

電線を取り付ける。
元の線をそのまま差し込むだけだが、奥までしっかり押し込む。
線を折り曲げても導体部分が露出しないことを確認しておく。

一旦、ブレーカーをオンしてテストしてみた。ちゃんと動作するようだ。

完成の図。

注意点

この後継品の電子スイッチ、注意事項があって、換気扇のタイプ(センサー付き、DCモータータイプ、乾燥機用など)では使えない。

機械式は、単純に接点をオンオフするだけの構造だが、電子式はトライアックという半導体を用いている。
従って換気扇のタイプに制限がかかるわけだ。

わからない時は業者に依頼するのがよいと思う。

なぜ働かなくなったか?

この壊れたタイマースイッチは前述のように機械式。

大昔の二槽式洗濯機の洗い時間や脱水時間を設定するのに機械式タイマーが使われていたが、それを小型化したようなもの。
(古すぎてかえって説明がわかりづらいか・・・)

この洗濯機の機械式タイマー、昔はパーツ屋さんでジャンクパーツとして売っていて、これを応用して、あれこれ時限装置を作ったのを思い出す。いえいえ時限爆弾ではありませんよ。

さてスイッチが動作しなくなった原因を探るべく分解してみる。

意外と簡単な造りになっている。

まず、タイマーが働いていないときは、画像のように接点が開いている。

タイマーを働かせるときは、中央のノブ(黒い部分)を右へ回転させる。
すると、アクチュエーターが飛び出し、接点を閉じるという仕組みだ。

「連続」位置にすると、単純にアクチュエータが飛び出すだけになる。

タイマーが戻ると、アクチュエータが引っ込んで接点が切れる。

とてもわかりやすい構造。

接点の焼けは少ないため、恐らくタイマーギア側に問題があって、うまくアクチュエーターが飛び出さなかったのだろう。

恐らくというのは、なぜか直ってしまったから。
分解するうちにアクチュエーターの動きが良くなってしまったのだ。

まあ、今更だけど・・・

問題はタイマーギア側にあると思われるので、ギアを分解して清掃すればちゃんと動作すると思う。

おわりに

年数の過ぎた家は、あちこち不具合が出てくるが、がんばって自前で交換すればかなりコストカットが可能だ。

仮に業者依頼で1万5千円の費用だとして、自前で行えば部品代3千円のみ。1/5の費用で済む。

ただし、それなりの知識、技術を要する場合があるので、ちゃんと事前に調べる事が大切と思う。

ありがたいことにネットでは動画やノウハウを教えてくれるところがいっぱいある。

それを活用するのも技術だね。