前回のブログ更新から一ケ月があっという間に過ぎてしまった。時間が経つのは早い。
さて、今回は雨のキャンプで役立ったタープの話。
雨続きのキャンプだが・・・
さて、先日、久しぶりにキャンプへ行ったときの話。
3泊4日を過ごしたが、ほぼ雨という状況。
標高1000mほどのキャンプ場だったが、山の天気なのかコロコロ天候が変わった。
場所は「大山国民休暇村 鏡ヶ成(かがみがなる)キャンプ場」。
かろうじて1日だけどうにか曇りになったものの、夜から再び雨になってしまった。
始めから終わりまで雨のキャンプは初めてだ。やっぱりわしは雨男?
楽しみにしていた近辺の散策や山の景色も見れず、「気分はとってもブルー」になりそうなところ。
しかし、読みたかった本が読めたり、存分に焚き火と料理ができたことで意外と退屈することなく過ごすことができた。
ダッチオーブンを使って、焼き芋も作った。
それができたのもキャンプ直前に偶然的に購入したタープのおかげだった。
近くの某大手のスポーツ用品店でセールをやっていて、たまたま店を訪れたのだ。
使用したタープ
購入したのはビジョンピークス のファイアプレイスTCレクタタープ VP160202G01 。
出典:ビジョンピークス(ヒマラヤ)
一般的なタープだが、火に強い布地を使用しているのが特徴だ。
ちなみに”ビジョンピークス(VISIONPEAKS)”はアウトドア用品を扱うヒマラヤのプライベートブランド。
これのおかげで、タープ下で安心して焚火をおこなうことができた。
化学繊維のタープならば、かなり気を使うだろう。
ポリエステルなどの化学繊維は軽くて強いが、火には強くないため、飛んだ火の粉で穴が開いてしまうことがある。
また、夜中はかなりの風雨だったがしっかり耐えてくれた。
簡易タープだったらポールが折れ曲がっていたかもしれない。
(以前これをやっちまったことがある。簡易タープは意外と簡単に壊れてしまう。)
製品名にある”レクタタープ”とは四角い形状(正方形・長方形)でスクエアタープとも呼ばれるもの。
よく耳にするヘキサタープは六角形の形状をしている。
レクタタープは張るのに少し手間がかかる(ポールも最低4本必要)。しかし覆う面積が大きく取れる。
ヘキサタープは張るのが簡単(ポールも最低2本で済む)が、覆う面積が大きくはない。
といった違いがあるだろう。
風への強さはどちらもポールの強度や張るロープの位置や数で変わってくる。
以前はヘキサタープを持っていたが、数回使用しただけで使わなくなってしまった。
わしの場合キャンプでタープを必要とするシーンはそれほど多くないし、なぜか形状が自分には合っていない気がしたせいかもしれない。
しかし今回のレクタタープは屋根のようにテントを広く覆う形で設営できた。
これによって雨がテントをあまり濡らさず撤収時の回収が楽にできたわけだ。
ヘキサタープに比べ覆う面積が大きいのと形状がはっきりしているため、雨の降り込みを抑える向きを判断できたのが良かったのだろう。
ちなみに今回のタープのサイズは、4.3メートル × 4.6メートルの大きさで結構大きい。
タープを張ってみる
タープのうまい張り方は動画サイトに多くのノウハウが上がっているのでそれに譲るとして、近くの公園で実際に張ってみた。
わざわざ張ったのは、濡れたタープを乾かすのと撥水剤を塗るためでもある。
よく一人で張る方法が紹介されているが、無理をせず二人で行えば大きなタープも簡単に張れてしまう。
林間サイトの場合、木立ちがあったり、岩があったりして、ロープを張る方向やペグを打つ場所に制約される場合がある。そんな場合はなおさらだ。
購入したポール
今回使用したタープにはポールが付属していない。
これを知らなくて、再びポールを買いに行くことになってしまった。
対応した店員も担当外で知らなかったようだ。
使用したポールは以下の6本。黒とシルバーで統一感がないが、まあそれは気にしない。
メインとなるポール(最もタープを支える大黒柱ですな。)は長さ240mmの太くて丈夫なものを使用した。
4段つなぎで最長240mm。1本外せば180mm程にできる。
サイドポールは自在に長さが調整できるものを選んだ。99.5mmから230mmまで変えられる。
設営手順
まず張る向き、位置を決めて、タープを広げる。
朝夕の太陽の向きや、景色、傾斜、風向き(刻々と変化はするが・・・)、食事や焚火をする位置を考慮すると良いと思う。
ポールを立てる位置にポールとロープ、ペグを配って置いておく。
あらかじめ置いておけばいちいち取りに行く手間が省ける。
まずメインポールの1本を立てて、ロープを張りペグで固定する。
(ロープの張りとタープの重さのバランスが取れればポールは自立するので、一人でで張ることもできる。但し強風が吹くと倒れてしまうかも。)
次に同様に反対側のポールを立てる。これでとりあえずタープは安定する。
あとはサイドのポールをどう立てるかでバリエーションが変えられる。
今回はサイドポールを4本使って、屋根型で張ってみた。
タープの布地はポリエステル65%+綿35%。
火に強いこともあって、厚手の布地は濃い日陰を作ってくれる。
スケール感がわかりにくいかもしれないので下に椅子を置いてみた。
タープだけなら4、5人は余裕で過ごすことができるだろう。
ちなみに収納袋の内側に張り方や収納の仕方が書いてあるのでとてもありがたい。
各部の様子
収納袋に入れるとこんな具合。
コンパクトに収まり、重さもそれほどでない。
惜しい点
■ 雨がタープを叩く音が大きい。(まあこれはどのタープでも同じこと。)
特に木の下に張ると、落下するしずくで結構大きな音がする。
音を気にしない人、MRI検査で検査中に眠れる人(=わし)なら大丈夫。
■ ロープ(張り綱)が黒いので、夜間に足を引っかけて転ばないように注意。
■ 撥水力の低下。
撥水加工が施してある布地だが、さすがに4日間も雨にさらされると撥水力も落ちてきてしまった。
ところどころで雨が染み込み始めた。しかし、水が垂れてしまうことは無かった。
雨天中はどうしようもないので、後日乾燥させて撥水剤をコートしておくとよいだろう。
しかし、このタープ、予想以上に高品質。買って正解だと思った。
ちゃんとメンテナンスしてやれば長く使えるタープであることは間違いない。
タープのうたい文句と仕様
今回のタープのうたい文句と仕様を書いておこう。
汎用性の高いスクエア型。コットン混紡素材で火の粉に強く耐久性の高いタープ。
■カラー:TAN/GY
■サイズ: 最大幅/約430cm×最大長/約460cm
■素材:TC素材(ポリコットン)フライ/ポリエステル65%+綿35%
■重量:約5.4kg
■付属品:ペグ、ロープ、収納ケース
■収容人数:4~5人用
■耐水圧:撥水加工
■設営時間:約15分
■原産国:ベトナム
先にも書いたが、購入時の注意点としてはポールが付属しておらず、別途購入する必要があることだ。
便利な小物
少し話が逸れるが、テント、タープで使えるちょっと便利な小物を紹介しておこう。
購入時、テントの骨などはバラバラにならないようには輪ゴムやひもで縛られていると思う。
しかし、輪ゴムは使い勝手が悪かったり切れたり、ひもは縛るのが手間。
そこでホームセンターで売っている結束バンド(リピートタイプ)を使用するとよい。
これで縛ればこんな具合。余長は適当に残して切ってしまってもよい。
外すときも爪を押せば簡単に外すことができる。
おわりに
今回の雨のキャンプだが、雨なら雨なりの楽しみ方もあるなと思った。(もちろん晴れに越したことはないけれど)
今回はそれをタープが助けてくれた。
この鏡ヶ成キャンプ場は大山国民休暇村が管理しているのだが、大山国民休暇村の風呂に520円で入ることができる。
温泉ではないが、大山から湧き出る超軟水ということで、とても温まる。水もとてもおいしい。
のんびりキャンプを楽しむなら是非お勧めのキャンプ場だ。
また、いつか日か訪れたいと思う、晴れの日に・・・