鹿児島県指宿市 指宿レイクグリーンキャンプ場

先日、鹿児島県の指宿(いぶすき)市にある「指宿レイクグリーンキャンプ場」に行ってきたのでその様子を紹介したいと思う。

指宿レイクグリーンキャンプ場

キャンプ場と周辺

指宿レイクグリーンキャンプ場は民間経営の「えぷろんはうす池田」にある小規模なキャンプ場。

えぷろんはうす池田 指宿レイクグリーンキャンプ場

池田湖畔にあり、池田湖や開聞岳を望む景色がとても美しい。

湖を手前に、開聞岳を眺めていると、どこか原始の島にでも来ているような気分になる。

池田湖は、直径3.5kmのカルデラ湖で、233mの深さがある。
湖内には湖底から高さ約150mの湖底火山があり、霧島錦江湾国立公園の一部に指定されている。
(噴火しているわけではないのでご安心を。)

(「池田湖」透明度は高い)

管理棟を兼ねる「えぷろんはうす池田」内には食堂、売店があり、外の広場はゲートボール場、湖ではスワンボート、シーカヤックなどに乗ることができる。

(広場はゲートボール場)

(スワンボート)

キャンプサイト

サイト区画はファミリー用が6区画、ソロ用が11区画ある。

ファミリー用は区画が広く取られており、多人数でも利用が可能。但し、隣サイトとの距離は短めだ。

ソロ区画でも比較的広い区画があり、ソロと言っても、お一人様に限定しているわけでなく、2、3人でも利用可能となっている。

但し、ソロ区画は湖に近く、事故防止のため子供の利用は不可としているそうだ。

確かに、水際から急に深くなっているため、大人でも危険だ。
ひょっとするとイッシーに襲われるかもしれないゾ(笑)

※イッシー:池田湖に生息しているといわれる謎の生物。
 巨大なウナギではないかと言われているが詳細は不明。
 正体を突きとめるために探索も行われたが、今もってはっきりとした情報は掴めていないそうだ。
 湖底から温泉が湧き出しているので、その熱などで生物が巨大化したのではないかと個人的見解。

(えぷろんはうす池田横にあるイッシー像)

キャンプ場の中央には艇庫(ボート、カヤックなどの保管庫)が鎮座しているので、人工物がきらいな人は気になるかも。

交通アクセスと受付からサイト設置まで

「指宿レイクグリーンキャンプ場」の場所は以下。

管理棟を兼ねる「えぷろんはうす池田」の前には広い駐車場があり、駐める場所に苦労することはないだろう。

受付は「えぷろんはうす池田」内へ。

受付票に住所、氏名を記入し料金を払う。一泊1,500円は安い。なぜか自動精算機。

今回は混んでなかったため(というか我々一組だけだった。)、サイトへクルマ横付けしてもいいよと言われた。これはありがたい。

注意書きを渡されるので、目を通しておくと良い。

サイトへのクルマ乗り入れがOKならば、自動車学校の練習コースみたいな細い道をクネクネ走ってサイトへ。

サイトはファミリー用は草原、ソロ用は砂利になっている。
ペグは簡単に打ち込むことができる。

注意点がひとつ。区画によって夜間に外灯が煌々と点灯する場所がある。
これがかなり明るい。昼間は意識しないが、暗くなり外灯が灯ると、なんじゃこりゃ~ということに。

明るさが気になる人はテントの位置や向きを考慮した方が良いだろう。

まあ、明るい方が安心という人にはいいんだろうけど・・・

設備など

炊事棟は無く、洗い場としてシンクが設置してあるところが2か所。

このうちキャンプ敷地に近い場所には蛇口が2つのシンクがある。

但し、このシンクでの食器洗剤の使用が禁止されている。なぜなら地面に垂れ流しだから。
湖まで流れ込むことはなさそうだが、ここは国立公園内、禁止されるのも仕方ない。

もう一か所は「えぷろんはうす池田」の横にある。
こちらは蛇口が1つ。食器洗剤も使用可能だ。排水は浄化槽で処理しているようだ。

今後整備されてゆくのかも知れないが、この規模にしては洗い場はショボい。
混雑時は待たなければならないかも。

トイレは艇庫の端にある。
まだ新しくてきれいだ。人感センサーで照明が自動点灯するのもありがたい。

サイト区画には木製のテーブル、ベンチが備え付けられていて、荷物置き場や食事の支度にとても便利。
(ソロ区画には無いところもある。)

移動できる(少々重いけど)ので邪魔ならば隅に追いやってしまえば良い。

Web上の案内図では艇庫に”シャワー”の文字が書かれているが、使えるのかどうかはわからなかった。

「えぷろんはうす池田」の建屋横に”シャワー”の貼り紙の小屋があった。
期待して開けてみると見事に物置になっていた。

湯に浸かりたいなら温泉へ行きたいところだが、どこもちょっと遠い。
指宿市街には安価な温泉がいっぱいあるが、かなり急な峠を越える必要がある。

(下は「いぶすき元湯温泉」。お湯の質は最高だ。いつまでもホカホカ、皮膚がさらさらしている。)
いぶすき元湯温泉

最も近くにあるのは、鰻池の近くにある「区営 鰻温泉」。
但しお湯はめっちゃ熱いので、入るときは気合が必要。
区営 鰻温泉

環境

なにしろ池田湖、開聞岳を望む景色が雄大で美しい。
それだけでもここに来る価値はあると思う。

木立もそこそこあり、適度な日陰を作ってくれる。

気になったのが、艇庫周辺にいろいろな物が置いてある点。

折角の美しい風景なのに、艇庫付近に目を移すとちょっと残念。

例えば、荷物パレットや大型の缶、錆びたバーベキューコンロなど。
放置なのか設置してあるのかよくわからない。

艇庫の後ろにスペースがあるのだから、そちらに移すだけでもかなり違うと思うのだけれど・・・
このあたり管理者の美的感覚が問われるところ。


静けさについては、強風でも吹かない限り池田湖は穏やかで波音もない。
時折、県道を通る大型トレーラーの音が響く程度で静かな環境だ。

売店

「えぷろんはうす池田」には、ここで作っているおぼろ豆腐や、野菜、サツマイモも置いてあった。

おぼろ豆腐は少々硬めではあるがナチュラルですごくおいしかった。

わしたちは、焚き火で焼き芋を作るのが定番となりつつある。

自販機もあるので、ちょいと甘いものが飲みたいときなどは助かる。

キャンプ場の評価

※ 評価★マークはめたばの独断と偏見です。
項目 評価 コメント
料金 ★★★★★ テント1張り一泊1,500円で安い。タープ追加はプラス1,500円。
設備 ★★★☆☆ ・洗い場:少ない。近くのシンクは洗剤使用不可。洗剤使用可のシンクは100m先。
・トイレ: きれい。洋式。トイレットペーパー有り。照明は自動点灯。
・夜間照明: 明るすぎ。もう少し光量を下げてほしい。
野趣 ★★☆☆☆ 木立は多め。明るく開放感あり。
静けさ ★★★★☆ ほぼ静か。夜間、近くの県道を大型車が通るときはやや気になるかも。
眺望 ★★★★★ 池田湖と雄大な開聞岳が見える。
空が澄んでいれば夜は天の川が見える。
サイト設営 ★★★★★ 地面は芝(ファミリー)、砂利(ソロ)で平坦。閑散時はクルマの横付け可能。
入浴 ☆☆☆☆☆ 近くには温泉無し。指宿市街地には多いが峠を越える必要がある。鰻温泉は激熱。
艇庫内にシャワーの記載があるが、使えるのか不明。
食料調達 ★★★☆☆ 池田湖南西にある「Aコープかいもん店」へ。
管理棟(えぷろんはうす池田)にもおぼろ豆腐や野菜など少々あり。
周辺観光 ★★★★★ 池田湖周辺、唐船峡、フラワーパークかごしま、長崎鼻パーキングガーデンなど多い。
その他 荷物パレットなどが艇庫周辺に置いてあるのが気になる。

おわりに

辛口なことも書いたが、利用料金も非常にリーズナブルで環境も良く、景色も最高だ。

翌々日が雨の予報だったため1泊で引き上げたが、2泊してもよかったと思う。

今回もどこにも出かけず焚き火三昧だったが、近くにあるダンケンコーヒーまで行って、湖を眺めながらお茶するのもシャレオツかもしれない。

また行きたいキャンプ場だ。