今回はヴェゼル(RV系)のリアロアーガーニッシュを塗装してみた。
ノーマルでは銀色の塗装が施してある樹脂製(ポリプロピレン)の後部バンパー下部にあるパーツだ。
今回はこの部分を赤と黒のツートンで塗り直し、雰囲気を変えてみた。
人とはちょっと違うカスタムを
人とは違ったカスタマイズをお安くおこなうにはどうしたらよいか?
そう、そのひとつは色を変えてしまうこと。
形状変更するのはなかなか難しいが、色の変更なら比較的おこないやすい。
色ひとつ変えただけで、そのイメージが大きく変わることがある。
今回、ヴェゼル(RV系)のリアに取りつけられているリアロアーガーニッシュを塗装し直してみた。
ヴェゼルの後部下にあるリアロアーガーニッシュは、画像の通り標準ではややマット調な銀色をしている。
まあ、これはこれで良いと思う人もいると思うが、わしはどうもこれが気に入らない。
銀色がどうも安っぽい気がするのである。(あくまで個人の主観。)
エアロを付ける人などは、合わせてこの部分もディーラーオプション品に交換することも多いだろう。
出典:本田技研工業株式会社
しかし、ただ交換するというのは芸が無い。
人とはちょっと違うことをしたい当ブログだ。単純に交換する記事はあまり面白くない。
それに、まだ新車の検討段階から、この部分は絶対変えてやろうと思っていたのだから。
そこで、このリアロアーガーニッシュをガンメタと赤に塗ってみるのはどうだろうと思ったわけである。
検討と準備
イメージ画像を作ってみる
いきなり作業を始めるのではなく、まずはそのイメージ画像を作ってみる。
(リアバンパーの両サイドにはホンダアクセスのリアロアースカートを付けた状態だ。)
グラフィックソフトウエアでリアロアーガーニッシュ部分をいろいろな色に替えてみる。
ボディと同色、黒のマット調、グロス調、2色に塗り分け等々・・・
最終的に、赤とガンメタ調にしてみることにした。
必要なもの
使用した塗料は、一般的にホームセンターで売られているクルマ用スプレー塗料。
今回は2色に塗り分けるので塗料を2色用意した。
塗料 ガンメタ色(ベンツ用 199 ブルーブラックM)※現在は廃版のもよう
塗料 赤色(マツダ用 41V ソウルレッドプレミアムM)
※赤色については、ヴェゼルはカラー番号R565Mを使用している。41Vは色が明るすぎるようである。)
そして、2液型ウレタンスプレー クリアー、お馴染みミッチャクロンマルチ。
あと必要なものとして、脱脂用シリコンオフ、足付け用800番サンドシート、仕上げ用コンパウンド、マスキングテープ、新聞紙などだ。
製作
車体に取り付いたままでは塗装がしにくいため、リアバンパーを取り外す。
次にリアバンパーからリアロアーガーニッシュを分離する。
いきなり自分のクルマに手を付けるのはちょっとね、という人は、ネットで中古パーツを入手するのが良い。
オークションサイトなら不要になった「リアロアーガーニッシュ」がいっぱい出品されている。
(取り外したリアロアーガーニッシュ)
ポリプロピレンの樹脂製だが、表面は銀色の塗色が施してある。
ポリプロピレンは、プラスチック素材のひとつで、バケツやプランターなどよく使われる素材。
塗料がとても乗りにくい性質を持っているため塗装するためには表面処理が必要になる。
しかし、今回のこのパーツは銀色の塗装があらかじめ塗られているから、表面を荒らしてやれば塗料がちゃんと食いついてくれるのだ。
まずは外したリアロアーガーニッシュに800番サンドシートで全体に足付けをおこなう
洗浄し脱脂したら、今回は2色に塗り分けるためマスキングをしてゆく。
まず塗る部分以外をマスキングする。
ミッチャクロンを軽くふりかける。
赤色を数回に分けて塗る。
寒いときはスプレー缶を温めるが良し。あと、経験上、湿度が高いとき(70%以上)は白ボケなどが出やすいため避けた方が良い。
赤色を十分に乾燥させたら、赤部分以外をマスクする。
全体をガンメタで塗る。
マスキングテープを外し、十分に乾燥させる。
ここで十分に乾燥させないと、上塗りのウレタンクリアーが美しく載らないので注意だ。
お次にウレタンスプレーのクリアーを吹いて表面の保護をおこなう。
これも十分に乾燥させる。
乾燥できたら、コンパウンドで磨き、さらに艶を出してやると良い。
完成したリアロアーガーニッシュ。
取付けでこんな感じ。
おわりに
今回はお手軽?に雰囲気を変えられる外装パーツの塗装をおこなってみた。
装着後数か月経つが、特に剥がれることも無く、洗車でも問題無いようである。
あまり目立つ場所ではないものの、人と違ったカスタムにひとりニンマリである。
まだまだヴェゼルのプチ改造案がいっぱいあるので、チマチマと手を加えて記事にしてゆこうと思う。
話しは変わるが、先日このヴェゼルで高速道路を約1000km、約13時間走行した。
すると以前乗っていたデリカD:5と比べ、疲れ具合が全く違っていたことに驚いた。
デリカの方が、車体がでかく、運転視点も高いことから疲れにくいと思っていたのがそうではなかったのだ。
目的地に着いたとき、デリカではぐったりお疲れ、という感じだったが、ヴェゼルはほとんど疲れを感じなかったのだ。これは不思議なことだった。
たまたま体調が良かったのか?いやそんなことはない。もう何十回もこれを繰り返しているのだから。
まあ、20年近く前に設計されたクルマと現在のクルマではそりゃぁいろいろ違うとは思うが、それだけ人間工学や構造設計技術が発達したということなのだろう。
思うに、シートの作りの良さと道路の振動の吸収がうまく処理できているのかもしれない。
ロングドライブに適したクルマなのだろう。