岐阜県揖斐川町 長者の里キャンプ場

先日、岐阜県揖斐川町にある「長者の里キャンプ場」へ行ってきた。

ソロ、少人数向けの小規模なキャンプ場だが、自然豊かな良いキャンプ場だった。

狭いけど自然いっぱいのキャンプ場

今回行ったキャンプ場は、岐阜県揖斐川町にある「長者の里キャンプ場」。

場所はこちら。

わしは、整然と区画割りされたキャンプはあまり好みではない。

それは、きれいに整い過ぎたゆえの不自然さ、団地の様相を思い浮かべてしまうから。

何か枠の中に押し込まれているようで、心理的窮屈さを感じてしまう。

だから、できるだけ自由な場所にサイトが設営できるキャンプ場を選ぶようにしている。

が、このキャンプ場は一応区画割りされているのだが、それぞれ広さや形がまちまちで不揃い、敷地間の高低差もある。

それが「不自然さ」を感じさせなくしているのだ。木立をなるべく残し、近くには渓流もあるため野趣豊かなのである。

キャンプ場紹介の写真を見ただけで、ここへ行こうと即決したが、それは正解だった。

まあ、しかし、隣との距離が近いため、混雑時はお隣さんが気になるかもしれない。
できるだけ平日の空いている時に行くことをお勧めする。

現地への道は「春日ルート」と「久瀬ルート」

地図を見ればわかるが、結構、山の中にあるキャンプ場だ。
熊の目撃例もけっこうあるらしい。

そして現地へ行くには2つのルートがある。

北上する「春日ルート」と南下する「久瀬ルート」だ。

関西や東海地方から行く場合、距離的には「春日ルート」が近いから、カーナビもそちらを選ぶだろう。
しかも地図上では「春日ルート」のほうがカーブがも少なく楽なように見える。

しかし、「春日ルート」はところどころ道幅が狭く、すれ違い困難な場所もある。
車格の大きいクルマは気を遣うだろう。
(現在、道路拡張工事がおこなわれている箇所もある。)

だから、少し遠回りにはなるが、道路幅も広く走りやすい「久瀬ルート」を使うことをお勧めする。

こちらは県道40号線から20分程度で現地に着く。

入場と受付方法

駐車場は第一と第二のふたつあり、第一駐車場の方が奥にあるが、こちらのほうが受付のある森の文化博物館に近いし、荷物の積み下ろしも便利だ。

第一駐車場は、森の文化博物館の「キャンプ場入り口」の看板を通り過ぎ、さらに奥に進めば左手にある。

(第一駐車場)

こんな山の中に少しモダンな建物がある。これが「森の文化博物館」。この中に受付がある。

受付で、「長者の里使用申請書」を住所、名前などを記入し料金を払う。

このとき、ゴミ袋(50円)も購入しておくと良い。
生ごみをこのゴミ袋に入れれば、このキュンプ場で処分してくれる。

宿泊施設とテントサイト

場内にはコテージ、バンガロー、テントサイトがある。

(バンガロー)

(コテージ)

テントサイトは全部で15ほどあり、サイトの広さによってテントサイトA、テントサイトBに分けている。

テントサイトBは狭く、Aは広いとなっているが、それほどの差はないように感じる。

いずれもファミリー用の大型テントを張るのは無理だろう。
最初に書いたようにソロ、少人数向けなのである。

テントサイト入り口付近。渓流沿いに奥までサイトがある。

テントサイトA

テントサイトB

サイトはどこも土で、小石も少なくペグが打ちやすい。

テントサイトへクルマの乗り入れはできないので、荷物が多い場合、炊事棟前に置いてある一輪車を使って駐車場から荷物を運ぶ。

場内の設備

炊事場は清掃が行き届いていた。
あちこちに「生水は飲まないで」との注意書きがある。

トイレは男女別で一カ所ある(昼間は森の文化博物館内も使用可能)。古いけれど清掃が行き届いている。

灰や燃え残った炭は火が消えていることを確認してこちらへ捨てる。

ゴミ回収所。ゴミ袋を購入すれば、こちらの小屋の中に捨てることができる。

後ろに映っているように、ところどころ建物が崩壊した痕があった。
台風の被害なのだろうか。

夜見るとぎょっとするようなものも置いてある。

セントラルハウスにはお風呂があるが、これはセントラルハウスに宿泊者が居る場合。

近くの入浴施設は、2か所ほどある。

夏場はここに水を溜めて水遊びができるようだ。

環境

今回は5月中旬に行ったが、カメムシの孵化時期なのか、カメムシの子供がいっぱい居た。

どこからともなく飛んできて、あちこちにとまっていた。
刺激を与えなければ、臭いガスを出さないが、服やキャンプ用品にくっつくのには閉口した。

(カメムシチルドレン。いつの間にかこんなに・・・)

サイト間の距離は狭いが、渓流の音が幸いして、人の話し声がかき消されるのが良い。
(山の中は、人の話し声がけっこう響くものだ。)

ここを拠点に登山する人も多いのだろうか。登山届提出箱が設置してあった。

熊さんに出会ったら、コンニチワ、敵じゃないよと言おう。

キャンプ場の評価 2022.5.17現在

評価 補足
利用料金 ★★★★★ テントサイトA(やや広い)1,650円、B(狭い)1,320円。安い
野趣 ★★★★☆ 雑木林で木立はやや多いが光が通り明るい。横に渓流あり
静かさ ★★★★☆ 静か。渓流の音はある
設備 ★★★☆☆ 清掃が行き届いている。トイレは一か所(昼間は森の文化博物館内も)。夜の照明は少ない。
サイト設営 ★★★☆☆ 狭い。地面は土でペグ打ちは楽。物品運搬は一輪車使用。ちょっと坂道
入浴 ★★☆☆☆ クルマで20分ほどの入浴施設あり。(セントラルハウス宿泊者がある場合は風呂あり)
食料調達 ☆☆☆☆☆ 近くに食料品店などは皆無。事前購入要
周辺観光 ★☆☆☆☆ 近辺の観光施設はほぼなし。焚き火しながらのんびり過ごす人向き

おわりに

小鳥の声もにぎやか。明るい日差しも届く。ソロ、友人同士、夫婦で静かに過ごしたい人にお勧めのキャンプ場だ。

渓流の音を聞きながら焚き火するのが心地よい。

標高620メートルなので夜は少々冷える。オイルランタンに火を入れて、温かい飲み物をいただくのは格別だ。(焼酎のお湯割りだけど。)

岐阜県揖斐川町 長者の里キャンプ場のくわしい情報はこちらから。
岐阜県揖斐川町ホームページ

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