エヴァンゲリオン風文字画像を作ってみる


今回はちょっと趣向を変えてエヴァンゲリオン風文字の画像を作ってみようと思う。
略して「なんちゃってエヴァ文字」。

30日間無償使用できるグラフィックソフトウエア(Studio Paint Pro)と無償フォントを使用した。

上の画像はテキトーに作ってみたもの。
お家に居て時間があるといろいろできます(笑)

なぜそんなことをするのだ?

実はブログ記事のタイトル文字画像を作ろうと思って、何か見栄えのいい文字のものがないかな、と探したわけ。
俗にいう「coolな文字」ですな。

かっこいいといえば、そうエヴァンゲリオンシリーズで使われているあの文字書体(フォント)に思い当たった。

 出典:フォントワークス株式会社 https://fontworks.co.jp/

文字フォントはフォントワークス社の書体で「マティス-EB」というもの。

この独特のどっしり感のある太文字はとてもいい感じ。

残念ながらマイクロソフトのWindowsには標準で入っていない。

この「マティス-EB」のファントデータは一般販売されているので、買ってインストールすればなんのことはないのであるが、それでは一捻りしたい当ブログの存在意義が無い。

そこで無料でエヴァ風文字画像を作る試みというわけだ。

注)おサイフに余裕のある人は、フォントを買って作った方がちゃんとしたものが作れます(笑)

制約はある

では「エヴァ風文字」の作り方。

但し、最初にお断りしておくが、無料であるゆえの制約はある。

 ■ まず、それっぽく見えるだけの「風」であるから、多少、文字細部の違いがある。
 純正志向の人には向かない。細かいことは気にしない人、ケツの穴の大きな人向け。
 いえ痔のことではありませんよ。

 ■ 試用版ソフトウエアを使うが、時間的な制約(30日間)がある。つまり30日以内しか作れない。
 それ以降も必要であればこのソフトウエアをお買い求めください。

それっぽく見える「横書きエヴァ風文字」のポイントは「HG明朝E」か「HGP明朝E」を使い、文字を太く縦に引き伸ばすことと黒背景に白文字を使うこと。
そして文字間の間隔を狭くすることだ。

(できれば「HGP明朝E」の方が良い。「HGP明朝E」の”P”はプロポーショナル(文字によって文字の幅を調整してある)フォントのこと。)

まあ、あくまでも「っぽく見える」わけなので、そのあたりは何卒よろしくということです。

必要なもの

必要なのはフォントの「HG明朝E」か「HGP明朝E」。

「HG明朝E」はマイクロソフトのサイトからダウンロードすることができる。
(※マイクロソフトのoffice2010以降をインストールされている場合はどちらも同時にインストールされています。)

次にグラフィックソフトウエア。俗にいうお絵描きソフト。
CELSYS社のClip Studio Paint Pro(30日間試用版)を使います。

あと必要なのは努力と根性とセンスです。

既に「HG明朝E」フォントもStudio Paint Proもあるよという方はこちらから。

フォントをインストールする

先にも書いたがoffice2010以降を使用されている場合はフォントも同時にインストールされているので以下のダウンロード、インストールは不要。

フォントがインストールされているかどうかは、コントロールパネルからフォントを開き、「HG明朝E標準」または「HGP明朝E標準」があればOK。

フォントが入っていなかったら「Microsoft Office JIS90 互換フォント」をダウンロードする。
この中に「HG明朝E」フォントが入っている。

場所はコチラ → Microsoft Office JIS90 互換フォント

「ダウンロード」をクリック。

「HG45.msi」を適当なフォルダにダウンロードする。

ダウンロードした「HG45.msi」をダボークリックしてインストールする。

インストール後はリブートしろと言ってくるので、抵抗せずリブートする。

以上でフォントのインストールは終わり。

Studio Paint Proをインストールする

文字の加工のために「Clip Studio Paint Pro」を使用する。

無料で使用できるが、それは30日間だけ。なので30日以内が賞味期限です。

それ以上に使いたいときはお買い上げするのもいいかも。

ブログの画像処理にもいろいろ使える良いアプリです。
買うと8000円ぐらい?
画像処理の豊富さスピードはPhotoshopにはかなわないが、はるかに安いのでお勧め。
(メーカーの回し者ではございませんよ。)

まずはStudio Paint Pro(無料体験版)をダウンロード。
場所はコチラ → CLIP STUDIO PAINT

「無料体験」をクリック。

「for Windows」をクリック。

セットアップファイルを適当なフォルダにダウンロード。

ダウンロードしたCSP_xxxxx_setup.exeを実行してインストールする。

インストールされた「CLIP STUDIO」を起動すると、(途中であれこれ聞いてくるが)CLIP STUDIOというランチャーが立ち上がるのでそこから「PAINT」をクリック。

体験版のどちらを使用するかを聞いてくるので「PRO」をクリック。

「Studio Paint Pro」が立ち上がる。

試用版でもライセンスを入手しておかないと、作成した画像の保存ができないのでライセンスを入手しておこう。
上のメニューバー「ヘルプ」から「ライセンスの入手」をクリックして、必要な情報を入力して登録する。

エヴァ風文字をつくってみる

Clip Studio Paint Proを立ち上げたら、「ファイル」→「新規」をクリック。
キャンバス(絵を描くスペース)作成の画面が表示される。

キャンバスサイズはお好きなサイズでいいが、あまり小さいと作成しづらいので解像度を300dpiにしてA4サイズ(3508 x 2480ピクセル)を指定する。

用紙色は初期値が白なので黒に変更する。

OKをクリックすると黒い用紙のキャンバスが用意される。

次に文字の形状と色を指定する。
ツールメニューから「A」(テキストの作成)をクリック。

ツールプロパティのスパナ(サブツール詳細)をクリック。

サブツール詳細左メニュー「フォント」で
 使用するフォントに「HG明朝E」(または「HGP明朝E」)
 サイズを120
 垂直比率を120
 文字詰めを70
 色を白に指定。
(値についてはあくまでざくっとした設定なので後で調整可能。)

更にサブツール詳細左メニュー「テキスト」で
 フチとウチの色を表示(目のマーク)するようにして
 フチを5
 フチの色を白に指定。これは文字を太らすため。
フォントで「B」(ボイド:太字)を使ってもよいが、文字がつぶれやすく微調整が効かないので「フチ」の値を調整した方が良い。

あとは適当に文字を入力してみる。

こんな感じで文字が作成できる。
文字詰め間隔やフチの太さを変えてみて微調整するとよい。

一部分だけ文字色を変えたい場合は、文字ツールの状態ではフチの色指定が全体に掛かってしまう(バグだね)。
そこで、一旦文字をラスタライズ(画素化)して替えたい部分だけ範囲指定して「編集」→ 「線の色を描画色に変更」を行うと良いだろう。

作成した文字はjpgかbmpで保存すれば画像のできあがり。(残念ながらgifでは保存不可なので他のアプリで変換しよう。)

おわりに

以前からエヴァンゲリオンフォントである「マティス-EB」についての人気は高いようで代替フォントによる作成例も多く見受けられる。
方法はいろいろあるようだが、今回はその一例だ。無料という条件のもとでももっと良いものが作れる可能性はあるだろう。

まあ、しかし、最近は「マティス-EB」も安く販売されているようなので、継続的に使うのなら購入されてもよいかもしれない。

こういった実験をしてみると、漢字の持つ美しさ、パワーを改めて感じさせられる。

庵野秀明氏がフォントにもこだわりを持つのがよくわかる。
映像にも文字が重要な要素であることは作品を見ればよくわかる。

2012年7月「庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」。

「庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」のWebサイトはまだ閉じられず公開されているので興味のある方はご覧あれ。(2020年6月現在)

ttp://www.ntv.co.jp/tokusatsu/index.html
(※頭に’h’をつけてアクセスしてくださいな。)