フロントガラスの飛び石キズを直してみた

飛び石でフロントガラスにキズ(ひび)が入ってしまった。

今回は、市販されているリペアキットを使って、キズがきれいに直るのか試してみた。

【2021.5.24 追記】
今回、「Manelord ひび割れ 補修 フロントガラス リペア キット 日本語取説付き 」を使用したが、後日、長時間の強い雨にさらされたところ、一部分が白く濁る現象が発生した。

また、補修液の硬化状態を別途実験したところ、硬化が甘く、べとつきが生じた。
耐久性も劣ると感じられる。

 くわしくは こちら を参照願いたい。

※当ブログでは、上記商品の使用をお勧めしません。

当記事をご覧いただき、購入された方がおられたらお詫びいたします。
また商品購入のリンクも削除しました。

高速道路での異音

今年初めのこと、高速道路を走行していると、バシッという大きな音がした。
一瞬、何事!?と驚いたが、前を走る大型トレーラーに弾かれた小石が、どこかに当たったようだ。

サービスエリアで確認してみるとフロントガラスの右下に小さなキズ(ひび)が見つかった。

幸い、ヒビ割れは短く浅い様子で視界にも影響はないので、そのまま走行し帰宅することができた。

しかし、キズをこのまま放置しておくのはマズい。
小さいからといって放置しておくと、振動、風圧や温度によってヒビ割れが大きくなることもあるそうだ。

車検も近いし、検査時に指摘されるだろう。

また修理屋さんへ持ち込みかな・・・とちょっとブルーな気持ちになる。

うん十年前の話だが、飛び石によるフロントガラスのキズ修理で、そこそこの料金がかかった記憶がある。
今回もちょっと痛い出費になるかもしれない。

そんな覚悟もしながら、修理についてネット上の情報を探ってみた。
すると、「フロントガラスリペアキット」を使った修理方法があれこれヒットする。

このリペアキットでは、大きなキズは直せないが、数ミリ程度のキズなら対応できると書いてある。

やってみる価値はありそうだ。

修理キットは安くて早いが・・・

フロントガラスのキズ用リペアキットはいろいろな種類が販売されている。
価格は数千円程度、安いものは千円以下のものもある。

 出典:Amazon

今回使用したのはAmazonで販売されている
「Manelord ひび割れ 補修 フロントガラス リペア キット 日本語取説付き 」
というもの。(※当ブログでは使用をお勧めしません。)

日本語の説明書も入っている。

リペアキットの形状もいろいろなものがあるが、共通するのは、補修液に圧力をかけてキズ内部に染みこませ、キズを埋める方式だ。

キズといっても、表面がえぐられているだけでなく、ひび割れも起こしている。

きれいに直すには、ひび部分にも補修液を確実に浸透させることが必要となる。
上から塗っただけでは、充分にキズを完全に埋めることができないことがあるため、圧力をかけるわけだ。

補修液にはUV(紫外線)硬化型のレジンを使用しているようだ。
このレジンを硬化させるために紫外線が必要となる。

それには太陽光の紫外線を硬化に利用する。
したがって晴れた日を選んで作業する必要がある。

キズを修理するまでの暫定処置

さて、飛び石のキズは年始に発生した。

リペアキットは早々入手したものの、しばらく作業をしなかった。

その理由は、先にも書いたが、晴れた日に作業する必要がある。
そして気温もある程度高くないと硬化に時間がかかるようなのだ。

冬は紫外線も弱く、気温も低い日が多い。そこで春まで作業を見送ることにした。

しかし、傷口を雨風にさらしておくのはよろしくない。
汚れや、水分が傷口に入り込んでしまうだろう。

特に春先の「黄砂」が入り込むと厄介なことになりそうだ。

そこで、傷口に幅広のクリアテープを貼っておくことにした。
これは、ホームセンターや100均ショップで売っている荷造り用の透明テープ。

これで傷口を守るように貼っておけばしばらくは大丈夫。

厚みもあり、数か月は雨風に耐えてくれる。また透明であるため、運転に支障も無い。

しかし、透明だからといってもセロハンテープを使うのはやめたほうがよさそうだ。

耐久性が低いため、濡れると水が染みこんだり、剥がれてしまうだろう。
それに、長く置いておくと劣化してはがれにくくなってしまう可能性がある。

そして修理のときは来た

4月になり、そろそろ気温も紫外線もいい塩梅になってきた。

しかし、作業をしなければならないと思うものの、なかなか腰が上がらない。

キズ発生から時間が経っているため、モチベーションの低下が起きていた。
マズいな、年のせいか気力も落ちてきているようだ。

5月になって、雨の日も多くなってきた。しかも今年は梅雨入りがどうも早いらしい。
もたもたしてる場合ではない、そう思い、やっと作業を決意。

で、作業にあたり、リペアキット以外にエアーダスターとティッシュペーパーを用意しておくと良いと思う。

エアーダスターは、傷口の清掃用。ティッシュペーパーは垂れた補修液をふき取るためだ。

またレジンは独特のニオイがするので、手に付くのがいやな人は薄いゴム手袋などをするとよいと思う。

作業の注意点としては、補修液を入れるまでは、直射日光に当たらないようにしたほうが良いだろう。
(付属のUVレジンは直射日光があたっても瞬時に硬化するものではなかった。)

リペアキットの内容は以下のようになっている。

作業手順は、入っている日本語の説明書の通りに行ってゆけば良い。

補足も含めて、ざっと説明すると以下のようになる

①キズの清掃
エアーダスターでキズ内の異物を吹き飛ばす。

このとき、水洗いなどはしない方がよいだろう。
水分がキズに入りこみ、レジンの浸透に影響を与える可能性がある。
もし水分を含んだ場合は、よく乾燥させたほうが良いと思う。

また、布やティッシュペーパで拭くと、繊維が残ることがあり注意したほうがよさそうだ。

②ポジショニングツールの取り付け
ポジショニングツールはレジンの圧入位置を決めて、固定するためのツール)。
このリペアキットの場合は、吸盤4つで固定するため、かなり強力に取り付く。

キズがツールの穴の中心になるよう固定する。

③レジンチャンバーの取り付け
レジンチャンバーは補修液を入れる部分。
これをポジショニングツールにねじ込み、先端のシリコンゴムがキズに密着するようにする。

先端のシリコンゴム部分はこんな感じ。

かなり強めに密着させても、ポジショニングツールが浮き上がることはなかった。
逆に弱すぎると、圧をかけた場合に補修液が漏れてしまうかもしれない。

④補修液をレジンチャンバーに入れる
数滴を入れればよいと書いてあるが、この加減が難しい。
なぜならレジンチャンバーに補修液ボトルの先端を入れると見えないから。

ボトルを持ち上げて、液の落下を見ながら入れるとよいかもしれない。
日陰なら直ぐには硬化しないので、焦らず行うのが良し。

⑤プレッシャードライバーで圧入する
プレッシャードライバー(補修液に圧力を加えるツール)を取り付け、数回回転させて、補修液をキズに圧入する。
これで5分程度放置する。

プレッシャードライバーは最大10回転するが、最初はそこまで締め込まなくても良いと思う。
5分程度経過したら、一旦緩め、再度締め込むことを2~3回繰り返す。

説明書には、これはキズ内の空気を抜くためだと書かれている。

⑥透明フィルムを貼り付ける
補修液が浸透し、ヒビ割れが見えなくなったら、ポジショニングツールを取り外し、すかさず透明フィルムを貼り付ける。

ガラス裏側から見ると、キズの埋まり具合がわかりやすい。

このとき、垂れた補修液がフィルム外へ出た場合はティッシュペーパーで拭き取ると良い。

⑦直射日光を当てる
このまま直射日光に当てて、補修液が硬化するまで30~60分待つ

⑧透明フィルムを剥がす
硬化したら、透明フィルムを剥がす。
(補修液が固まって凸凹した面になっている。)

⑨スクレパーで余分な補修液を削る
カミソリの歯のようなスクレパーで余分な補修液を削ってゆく。
このとき、刃を寝かせ、ガラス表面に沿うように削ってゆくと良いようだ。

もし、キズ面が凹んでいるようなら、補修液をそのまま垂らして透明フィルムを再び貼り付け、硬化した後に再度削ればよろし。

かすかに修理跡は見えるがほぼ目立たなくなった。(言われれば分かる程度になった。)

耐久性に疑問

しかし、その後の雨(長時間のかなり強い降り)で修復部分の一部が白く濁り、爪でこすると剥がれてしまった。

そこで、修復液の硬化状態を知るため実験をおこなってみた。

補修液だけを、ポリエチレンシートの上に少量垂らし、約3時間、直射日光に当てた。
結果、硬化はしているが、べとついた状態で、指で押すと、簡単に割れてしまった。
(更に長時間の硬化時間が必要なのかもしれない。)

これでは耐久性に問題ありと言わざるを得ない。

おわりに

ツールを使えば、小さな飛び石キズなら、自分でも修理できるようだ。

しかし、今回使用した製品は、耐久性が低く、雨などにより白く濁ったり、剥がれてしまうケースがあるようだ。

当ブログでは検証していないが、ホルツやカーメイトからも、同様な製品が販売されており、そちらの方が信頼性が高いと思われる。

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