クルマのメッキエンブレムをダーククローム風にしてみる

今回はクルマの前後に取り付けられているメッキエンブレムを塗装して「なんちゃってダーククローム」化してみた話。

結果はまあまあいい感じになったかな?(但し耐久性については不明。)

オリジナルのエンブレムが気に入らない

クルマの前後に付けられているメーカーのロゴエンブレム。
わしはこのピカピカ、でかでかとメーカーをアピールしているエンブレムがあまり好きではない。

もうちょっと目立たなく、さりげなく主張してほしいと思うのだが、最近は尚更大きくなっているような気がする。

(下はホンダ ヴェゼルのフロントエンブレム)

そんなに気に入らないのであれば外してしまえば良いのであるが、最近はただ貼り付けられているだけでなく、ボディ一体型の造形になったデザインも多い。

であるから、外してしまうと、その場所だけ間が抜けたような妙な感じになってしまう。

似たような大きさのものをエンブレムの代わりに付ける方法も無くはない。

アマゾンでもエンブレムを売っているので、これを加工して取付けるのもありかもしれない。
しかし、これと言った良いデザインが少ない。

(アマゾンでよく売られているウルフのエンブレム(金属製))

黒く塗って、取付けてみた様子。(我が家のクルマ)

アンブレラとかウエイランドユタニ社のエンブレムでも付けるか・・・と考えたりもする。
まあ、これはSFヲタクには受けるかもしれないが、恐らく「ダサい」と言われる可能性もかなり高い。(我が家の娘)

やはりオリジナルを加工するべきだろう。

そんなわけで、メッキピカピカでかでかエンブレムをちょっと黒っぽくしてみようと考えた。

もっとも、クルマによってはダーククローム調や黒っぽい色に施したエンブレムもオプションで設定されていたりする。
これなら、品質も高く見映えも良い。

(下はトヨタのブラッククロームエンブレム)

出典:アマゾンジャパン

しか~し、如何せんお値段がお高い。それに、ただ取り換えるだけというのも芸が無い。

そこで、エンブレムをダーククローム風にできるかどうかという実験的塗装が今回の企てである。

メッキに塗装をするには

メッキの上に塗料を塗るというのはそう簡単で無いことはご存知のごとく。

それはつるつるのメッキ表面、言わば金属面に塗料を乗せることになるので、直ぐに剥がれてしまう可能性があるからだ。

だからメッキ表面への塗装は、細かい目のペーパー(1500番から2000番ぐらい)で表面を荒らし、足付けをおこなってから塗装するのがセオリーだろう。

しかし、今回はメッキ表面の光沢を生かしつつ半透明の塗料を乗せるため、できれば荒らすのは避けたい。
足付けはメッキの光沢感がなくなり、ヘタをするとキズ目が見えてしまうからだ。

そこで、「ミッチャクロン」(プライマー)を使用し、ある程度塗料の喰い付きを期待しつつ、半透明のスモークを塗ることにした。

もし、真っ黒のグロスや、つや消しに塗りたいなら、ラバースプレーを使用した方が良いかもしれない。

なぜなら、飛び石などがあたっても、塗装がはがれにくいからだ。
アクリルラッカーのような硬い被膜は、逆に簡単にひび割れする。

また、メッキも剥いで樹脂素地に塗装したいなら、塩化第二鉄溶液でメッキ部分を溶かしてしまう手もある。
(そこまで手間をかけるのも大変だとは思うけどね。)

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そしてラッカー塗料で塗装した場合、表面保護のためクリアーを上塗りをした方が良い。

できるなら2液ウレタンのクリアー。ラッカークリアーに比べ耐久性が圧倒的に違う。

プラモデル用スモーク調スプレーはどうよ?

さて、では「ダーククローム調」にするための塗料について検討してみる。

ホームセンターの自動車用品コーナーにはキャンディブラックやスモーク調塗料も売っているが、そんなに量は要らない。

そこで、模型屋さんへ行って塗料コーナーを探すと良さげなものがみつかった。
プラモデル用スモークグレーのミニ缶だ。


これなら安価だし、前後のエンブレムを塗るには丁度よい量だ。

あと、上塗りのクリアーだが、今回は、高耐久と書かれたラッカークリアーを使用した。
(本当は、先ほど書いたように2液ウレタンのクリアーがベストなんだけど、今回はパス。)

あとは、先ほどのミッチャクロンとエンブレムベース部分に塗るグロスブラック。
それと油分を取るためのシリコンオフを用意した。


エンブレムを取り外すときの注意

まずはエンブレムをクルマから取り外す。
(今回は実験的なためオークションサイトから入手した。)

エンブレムはクルマによって取り付け方が違う。

単純に両面テープで貼り付けられているものもあれば、裏から座金で留められているものもある。

両面テープ貼り付けのタイプはタコ糸や釣り糸で剥がす方法が良く知られている。

しかし、中には貼り付けの位置決め用にエンブレム側にピンが出ているものもある。
このピンに、糸が引っ掛かって糸が切れてしまったり、無理におこなうとピンを折ってしまうこともあるため注意が必要だ。

どのように取り付けられているか、できれば事前に調べてから作業するのが良いと思う。

下は取り外したヴェゼルのエンブレム(リア側)。
この「おいらは電気で走るんだぜ」を意味するらしい青色も安っぽくて好きではない。

このエンブレムの場合、ピン部分(黄色〇)を裏から座金で固定されているため、グリル部分を分解する必要があり、ちょっと厄介。

このエンブレムはベース部分とメッキ部分の2つのパーツになっているため、これを分離する。

細いピンで溶着されているので、ドリルで軽くさらってやると分離することができる。


分離した状態。

パーツの下ごしらえと塗装

ベース部分は黒い樹脂の上に、青色の塗装が施されている。

このベース部分は黒く塗ってしまうが、青いエッジ部分に塗料が乗りにくく、青色が出てきてしまうことがある。
できれば青色は剥がした方が良いだろう。

(エッジ部分にうまく塗料が乗らず下地が出てしまっている例)

剥がし方は、IPA(イソプロピルアルコール)に数日漬けておくと、塗装が剥離してくる。(溶けるわけではない。)
IPAの代わりに、水抜き剤でも良い。成分は同じだ。

これを先の軟らかいものでこすってやれば簡単に剥がれてくれる。
(IPAは樹脂への攻撃性がほとんどないので大丈夫。)


あとは黒く塗った後に、クリアーをかけてやる。

良く言われることだが、寒い時期はスプレー缶を体温ぐらいに温めておくのが良い。
缶内のガス圧が上がり、塗料が霧状になりやすくなる。

また、塗られるほうも温めておくと、溶剤揮発によるによる結露(白ボケ)を防ぐことができる。

次にメッキ部分のパーツ。

先にも書いたように、足付けはしないから、ミッチャクロンをふりかける。
(下の画像はフロント側のエンブレム。リアよりひとまわり大きい。)

ミッチャクロンはべったり塗らず、うっすらと2回ふりかける感じで。

10分程度乾かしたら、いよいよスモークを塗る。
コツは、最初からべったり塗らず、3~4回程度時間を置きながら徐々に塗り重ねてゆく。

濃くしたい場合は、回数を重ねれば良い。

下は3回塗り重ねた状態。まだ薄めだが、これで止めておくことにした。
多少、ムラにはなっている部分もあるが、出来としては75点かな。

「ダーククロームだ!!」と言い張れば、そう見えなくもない。
更に突っ込んでくる人は無視しよう。

十分に乾かした後、クリアーを2~3回程度上塗りする。

乾くまで数日放置。そして2つのパーツをなるべく薄い強力両面テープで貼り合わせれば完成だ。

今回は、上塗りクリアーにアクリルラッカーを使用したが、前にも書いたようにウレタンクリアーを使えばもっと艶やかに美しく仕上がると思う。

おわりに

今回の、「なんちゃってダーククローム」化については、うまくいったのではないかと思っている。

クルマから2メートル離れれば、誰も塗装したなどと気づくまい(笑)

しかし、今回は実験的塗装だったこともあり、簡便に済ませてしまったが、もう少し頑丈に塗装した方が良いと思う。

空気の摩擦力というのは想像以上に大きくて、外装パーツはかなりの影響を受ける。特にフロント部分は。
それに紫外線、熱、雨や砂塵にも晒されるわけだ。

リアエンブレムはともかく、フロントに取り付けるパーツは注意しないと、あっという間に塗料の剥がれや劣化が進んでしまう。

だから、せめてフロントエンブレムだけでもウレタンクリアーでしっかり保護することをお勧めする。

今回のエンブレムは、少し先になるが実車に取り付けて、耐久性をみてみたいと思っている。