ノートパソコンが壊れた!との連絡
知人からASUSTekコンピュータのノートパソコン「K53E」が壊れてしまったとの電話。
実際には「バグってしまった」との連絡。何だ?バグったって?
聞くと、引っ越しのとき、芳香剤といっしょにダンボールに詰めたところ、芳香剤の液が中で漏れてパソコンにかかってしまったとのこと。
早速、現物をもってきてもらったところ、Windowsは立ち上がるものの、キーボード入力がおかしい。
文字を入力してみるとアルファベットが全く入らず、数字の1、2あたりは1Qとか2Wとか変な入り方をする。
キーボードあたりがすごく芳香剤臭い。液の垂れたようなあとがあり、キーボードの内部に染み込んでしまっているようだ。
キーボードを外してクルマ用のパーツクリーナで洗浄してみる。
多少の変化はあるが、やはりキー入力はまともではない。
こんどは連続されて入力されるようになり余計ひどくなってしまった。
外付けでUSBキーボードをつないでみると、正常に動くので、キーボード自体かマザーボードのキーボードインタフェース部分の故障ということになる。
たぶんキーボード内部の回路がショート状態になっているんじゃないだろうか。
キーボード自体の分解を試みるが、一体的な造りになっているので、分解後に元の状態に戻すのは難しそう。
キーボードを交換するしかなさそうだ。
知人は新しいノートPCを買うから、おすすめのものがあれば教えてほしいと言う。
ASUS K53Eは6年ほど前の発売だが、Intel i5を積んでいて、メモリも4GB、ネットやメール、ワード、エクセルなら十分な性能だ。
これを捨てるのはモッタイナイ。
知人には、修理できないかもしれないが、しばらく預からせてくれと伝えた。
最悪の場合はマザーボード交換だが、まずはキーボードが怪しいので、ネットで探してみる。
部品は世の中にけっこう出回っているものだ
“K53E キーボード”あたりの検索ワードで探すと結構ヒットする。
同じ機種でも交換用パーツには言語ごとのキーボードがあるので、購入時は注意が必要だ。
英語版キーボードが多く出回っている様子。動作すると思うが、Windows側での設定変更が必要かもしれない。
ネット上、日本語版キーボードは2,000円~5,000円ぐらいで見つかる。
わしは、ヤフオクで国内発送のものを購入した。
Amazonでも売っているようだ。ただ互換性等については判断するしかない
キーボードを交換する
数日後キーボードが届いたので交換を始める。
交換の手順は以下になる。
まず作業中誤って電源が入らないように、電源プラグ、バッテリは外しておく。
キーボード上部にある、つめの部分(矢印)5か所をマイナスドライバを使って、ロック部分を上方向へ押しながら、キーボードをロックから外す。
(※注意 機種によっては背面からビス止めされているものも多いので、持ち上がらないなど、怪しいと思ったらよく確認することをお勧めする。hp製などはたいがいビス止め))
ロック部分の拡大。
キーボードを手前に起こす。フィルムケーブルがつながっているので強く引っ張らないように。
フィルムケーブルは、ロック(丸印)を矢印方向へそっと引き出し、フィルムケーブルを抜く。
ロック部分は弱く破損しやすいので、無理な力をかけないよう、マイナスドライバなどで少しづつこじりながらやるとよいかもれない。
こんな具合に外れる
キーボードの型番。今回購入したものも同一の型番だった。
部品キーボードから保護フィルムを外す。
元キーボードを参考に部品キーボードのフィルムケーブルに折り癖をつける。
部品キーボードのフィルムケーブルを取り付ける。
矢印の白線が見えなくなるまで押し込むのがミソ。押し込みが足りないと接触不良を起こす。
押し込んだら、先のロックを押し込む。
あとはキーボードをパチパチと本体へ押し込めばOKだ。
さて電源を入れてみる。
ノートパッドを立ち上げて文字入力してみる。
よっしゃ!!正常に入力できるようだ。この瞬間がうれしい。マザーボードでなくてよかった。
「何事も簡単にあきらめるな」の精神
知人に、修理できた、と伝えるとびっくりしてとても喜んでいた。
知人は仕事で必要なため、ノートPCを前日ヨ〇バシカメラとかで物色したらしい。
しかし、予算に合わず、気に入ったものがなかったのでそのまま帰ってきたとのこと。やはり安くてもウン万円はするからね。
捨てる神あれば拾う神あり。これからも拾う神でお役に立ちたいですな。