鹿児島県南さつま市加世田 吹上浜海浜公園キャンプ場

九州も安くて良質なキャンプ場が多い。
今回は鹿児島県南さつま市にある「吹上浜海浜公園キャンプ場」へ行ってきたので、その感想など。

吹上浜海浜公園キャンプ場

キャンプ場の概要

「吹上浜海浜公園キャンプ場」は「鹿児島県地域振興公社」が運営するキャンプ場。
鹿児島県が出資している公益法人なので、実質、県営のキャンプ場と言えるかもしれない。

交通アクセス

広大な敷地の海浜公園の一角にあり、場内は広く、木立も比較的多いため雰囲気がとても良い。

バンガローが11棟、オートキャンプ40区画、常設テント10張、デッキサイト20区画、フリーテント区画は20ある。

少々、サイトの区画され過ぎ感もあるが、初心者からベテランまで楽しめるだろう。

吹上浜海浜公園全体の案内図

キャンプ場内案内図

バンガローと各サイト

バンガロー

バンガローは多人数用から中規模なものまで、ログハウス調の洒落た造りだ。


オートサイト

落ち着いた感じのするオートサイト。

区画はやや狭いところがあり、テントの設営に工夫が必要になるかも。
また一部に水道、電源付き区画がある。


常設テントサイト

テント設営、片づけの手間を考えるなら、こちらは楽。

デッキサイト(旧常設テントサイト)

テント底面の汚れや、地面からの冷え、熱を防ぎたいならお勧め。

フリーサイト

いつも利用しているのは、このフリーサイト。

フリーサイトの地面は芝になっているので、テントの設置もたやすい。

1区画あたり、テント、タープがそれぞれ1張り可能だ。


もちろん直火は禁止。

低い焚き火台は焚き火シートを敷いても熱で芝を傷めるので、最近は焚き火シートの上に難燃性の石膏ボードを置くようにしている。
石膏ボードは安いし、焚き火台が安定するのでお勧めだ。



フリーサイトは、1番から4番、9番から14番は小道を挟んで対面となる。
混雑時は、テントから顔を出したら”こんにちは”になるかも。

人気があるのは6番らしく、平日でも利用している人が多いようだ。

(△印がフリーテントサイト)

設備など

設備は洗い場やトイレ、温水シャワーなどが整っていて便利。

下はフリーサイト側のトイレと炊事棟(トイレの裏に炊事場がある。)

炊事場は広く清掃が行き届いている。

残炭入れ

洗面所

トイレ

和式もあるよ。

温水シャワーは管理棟横とバンガロー側にある。


”楽しくなければキャンプじゃない。” そうだね、気持ちよく過ごせるようマナーも大切だね。

街灯は道に沿って設置されている。
夜間、ほんのりした明るさだが、木立の中は暗いのでトイレや炊事棟へ行く時は懐中電灯を持ってゆくことをお勧めする。

予約について

2ヶ月先の月末まで予約が可能となっている。
公式ホームページには ”ホームページからの予約して” と書かれているが、電話での予約も可能。

料金の支払いは、「前納制」となっていて、利用日の7日前までに指定口座へ振込みすることになっている。

しかし、4日前まで予約が可能だ。

これでは「7日前までに入金」が守れないことになってしまう。

この場合は、現地で支払いすればよい。

ただし4日前の予約では、警備手配の関係で予約が取れないこともあるので注意。
利用者が居る場合、夜間は管理棟に警備員が駐在するが、そうでない場合は警備員の手配が必要になるからだ。

直近での予約をするなら、電話で確認した方が良いと思う。

キャンプ場への入場、受付、テント設置まで

キャンプ場への入場はちょっとわかりにくいかもしれない。

キャンプ場へ通じる道の入り口にはゲートが設けられている。

横にあるインターホンで到着の旨を連絡すると、遠隔でゲートを開けてくれる。
接近したクルマをセンサーで検知して開くわけではないので、連絡しない限り待てど暮らせどゲートは開かない。

このあたり、公式ホームページには何も記載も無いので、戸惑う人も多いのではないだろうか。

近くを通りかかったとき、ゲート前に到着した熟年夫婦のキャンパーが困っている様子だったので教えてあげて無事入ることができた。

ゲートからしばらく進むとキャンプ場管理事務所がある。
クルマは管理事務所の前にある駐車スペースに停める。

受付で「利用許可申請書」と「宿泊者名簿」を記入し提出、料金を事前振込みしていない人は料金を払う。

利用目的を書く欄があったりするから、このあたりお役所らしい手続きという感じがする😅

この時、近くの温泉「ゆうらく」を使用したいなら、忘れずに割引券をもらっておこう。
100円引きで入ることができる。

料金は、以前、閑散期の割引期間が長かったが、最近のご時世なのか2月と6月だけが割引期間になってしまった。でも、割引が無くても十分安く利用できることはありがたい。

やはりブームなのか、最近はシーズン中でなくても土日祝は利用者も多いようだ。

受付横に自立型ハンモックやキャリーカート、天体望遠鏡が置いてあるが、レンタルしているわけではない。
但し薪は販売しているようで、300円だそうだ。

受付を済ませたら、バンガローとオートサイト以外はクルマの乗り入れができないため、管理棟横にあるリヤカーで荷物を運ぶ。

公園施設と吹上浜

吹上浜海浜公園

このキャンプ場は最初に書いたように吹上浜海浜公園内にあり、公園にはスポーツ施設、遊具も多く、いろいろなイベントが開催されたりする。

まず、お勧めはレンタサイクル。

コースのほとんどが公園内のサイクリングコースなため、クルマを気にする必要もなく、距離もそこそこ長く変化に富んでいてとても楽しめる。

自転車も子供用、大人用、変わり種自転車が揃っている。

特に東京オリンピック・パラリンピックで使用された20インチ自転車があり、とても乗りやすく快適だった。

下は「サイクリングセンター」。


他には遊具や、夏は大型プールもあり、子供も楽しめるだろう。

またイベントも開催されており、ロードレース大会やキャンプ場祭り、ゴールデンウィーク中は「吹上浜 砂の祭典」などが開催される。

公園入口広場には砂の像が作られている。(2022年12月の砂像)

吹上浜 砂の祭典についてはこちらをご参照あれ。 吹上浜砂の祭典について

吹上浜

海浜公園というだけあって、近くには広大な砂浜が広がっており、徒歩で行くことができる。

砂浜を歩けば、貝殻などがいっぱい。きれいな貝殻を拾うことができるかもしれない。

残念ながら遊泳は禁止となっている。(離岸流が多く危険なようだ。)

入浴と食料調達

かせだ温泉「ゆうらく」

夏などは場内の温水シャワーでも良いかもしれないが、寒い時期は近くの温泉「ゆうらく」を利用するのがお勧め。
露店風呂やサウナもあり、浴槽も広めで温度も丁度良い。

管理棟でもらっておいた割引券があれば、100円引きの320円で入ることができる。

下の券売機で「キャンプ」と書かれたボタンを押せばよい。

食料調達

食料品は、近くの加世田市街地までクルマで走れば、スーパーマーケットが多くある。
肉、野菜と共に海産物も豊富なので、海鮮バーベキューもいいかも。

ホームセンター「ニシムタ」にはキャンプ用品も売っている。

また、温泉「ゆうらく」の横には物産センターがあり、少しだが野菜や果物を売っている。

キャンプ場の評価(フリーサイト)

※ 評価の★マークはめたばが独断と偏見で判定したものです。
項目 評価 コメント
料金 ★★★★★ フリーサイトは一泊1,160円で安い(2月、6月は割引あり)
設備 ★★★★☆ ・洗い場:炊事棟が2ケ所。広く使いやすい
・トイレ: きれい。洋式、和式あり。トイレットペーパー有り
・夜間照明: 小道沿いにポール照明あり
野趣 ★★☆☆☆ ・サイトが区画割りで窮屈なところも
・木立が少しあり、明るく開放的
静けさ ★★★★★ 道路から離れており静か
眺望 ★★★☆☆ ・山が見えるとかは無い
・夜は天の川が見えることも
サイト設営 ★★★★★ 容易。地面は芝で平坦
入浴 ★★★★★ ・近くに温泉あり
・場内に温水シャワーあり
食料調達 ★★★★★ 近くにマーケット多数あり
周辺の遊び・観光 ★★★★★ 公園内にレンタサイクル、プールなどあり
その他 イベントや警備の関係で予約が取れないこともある

おわりに

ここは居心地が良く、お勧めのキャンプ場だ。
夜間は警備の人も居て、女性のソロキャンにも向いていると思う。

吹上浜海浜公園キャンプ場の利用案内はこちらを参照。(pdfファイルです。)

http://www.kagoshima-kousya.jp/camp/document/1/tyuui.pdf

今回、わしは少し目的があって、12月のキャンプでどれくらいの装備があれば、温かく眠れるかを試すためだった。
しかし、その日は運悪く、暖かすぎてすっかり熟睡できてしまった(笑)

それでも12月の夜は寒い。焚き火で暖を取るのが楽しい。

最近、焼きバウムクーヘンを試している。袋入りお菓子のバウムクーヘンを焚き火で焼くのだ。

外はこんがりカリカリ、中はしっとり。これ意外とおいしい。

”焼きバウムクーヘンを喰うへん?”