そろそろキャンプに行くぞ!!
だんだん暖かくなりキャンプにいいシーズンになってきた。
しかし、まだまだ朝晩は冷え込みがきついことも。
そんなとき、快適な眠りのための必需品はシュラフ(寝袋)。
値段や性能、手入れのしやすさはピンからキリまであるが、今回はトータル的にバランスのとれたモンベルの「バロウバッグ」を使ってみた。
シュラフ(寝袋)は何がよいか
さて、キャンプ場は人里離れた山の中も多く、昼間は暖かくても朝晩冷え込みがきついことも。
焚き火を囲っているときはいいけれど、寝ているときの寒さはつらい。
寒さで夜中に目が覚めるというのは最悪だ。
これまで、安~い綿製の封筒型シュラフ(寝袋)を20年ほど使ってきた。
これはこれで重宝していて、真夏はこれで十分なのだが、寒さ対策では能力不足。毛布も必需品となる。
そこで少し良いものを買おうということになり、あらためて購入条件をまとめてみた。
ただし、条件としては、一般ファミリーレベルのキャンプを想定し、現地まではクルマでの移動を前提としている。
まず、必要条件として
- 保温性能
- 蒸れにくさ
- 寝返りや脚を曲げることができる伸縮性もしくは広さ
- 手入れのしやすさ
- 価格
そして、副次的条件として
- 収納のコンパクトさ
- 耐久性
それで、あれこれ調べてみるとモンベルのバロウバッグシリーズの評価がよさそうだ。
ちなみに「アルパイン バロウバッグ」 というシリーズもあり、価格もそちらの方が少し安いのだが、縫製が少し違いストレッチ性能が若干劣そうだ。
紛らわしい名前の付け方なので注意が必要だ。
モンベル バロウバッグ#2を購入
バロウバッグシリーズは#0、#1、#2、#3、#5があり、数字の数が小さくなるほど耐寒性能が上がり、#2は中間あたりの性能になる。
極寒の地へ行くわけでもなく、シリーズ中の「バロウバッグ#2」が性能、価格的にバランスがとれているようだ。
ちなみに「バロウバッグ#2」はコンフォート温度(寒さへの耐性が低い人がリラックスした体勢で寒さを感じることなく睡眠できる温度)が2度までとされていて、毛布と併用すれば冷え込む時でも十分対応可能だそうだ。
バロウバッグの特徴について簡単に挙げてみましょう。
- 形状がマミー型(人型)
- 保温素材に化学繊維綿を使用
- 「スーパースパイラルストレッチ・システム」という縫製を採用
- 耐久性がある
- 割と価格が手ごろ
詳細については以下のごとくになる。
マミー型は頭からすっぽり身体全体を包む形状なので寝相が悪くても熱を外に逃しにくい。
これが封筒型だと肩のところから熱が逃げてしまい、気づいたら寒!!ということになるのだ。
化学繊維綿は、繊維が水分を吸収しないため保温性を保ちながら速乾性もあるそうで、もちろんダウン(羽毛)の方が保温能力は優れているが、その分コストが高く、自然素材ゆえ手入れにも気を使う。
バロウバッグ#2を使ってみる
では実際に使用してみてどうなのか、使ってみた感想など。
マミー型は封筒型に比べ「窮屈」という話があるが、「スーパースパイラルストレッチ」という縫製を採用したことにより、伸縮性に富んでいて足を曲げて寝ることができる。
これは非常に楽。
外側、内側共表面がつるつるした化繊の生地なので、もぐりこんだ瞬間は冷たく感じる。
しかし次第に体温が蓄積されて温かくなってくる。
足元はぺらぺら感があり、少々物足りなさを感じる。
バスタオルや小さな毛布、ひざ掛けなどを足先の部分に仕込んでおくと良い。
場合によっては「湯たんぽ」を入れると良い。
もっと温かさがほしいと思うときは、上から薄い毛布でよいので掛けてやるとかなり快適さが増します。
それからシュラフの下には必ず断熱マットや毛布を敷くこと。
地面側はシュラフの保温繊維がつぶれているため温められた空気が保持できない。
暖かさを保つには地面側に熱を逃がさないようにするのが快適さを増すコツだ。
まとめ
■ 良いところ ■
- 保温性能は良い
- 伸縮率が高いので寝返りや脚を曲げて寝ることができる
- 収納が割とコンパクト(ダウンに比べると劣るが、クルマで移動するなら特に気にならない)
- 手入れが楽(通常は日陰干しで乾燥させ収納。汚れたら洗濯機も可)
■ イマイチなところ ■
- 内側もつるつるした素材なので触ったときのヒンヤリ感
- 足先が心もとない(わたしは靴下を履いたまま眠れない人なのでもうすこし厚みがほしい)
いろいろ言っても、登山用のシュラフなので生命を維持することが最大の目的、あまり細かいことは気にしないことかも。
購入レビューなど見ると、人それぞれ体感温度も差があるし、一概に良し悪しは決められないが、ひとつ持っておくと便利なシュラフであることは間違いないだろう。
昨今の頻発する自然災害でも避難時に活躍してくれると思う。
【追記】
2024年現在、購入後5年が経過した。現在も使用しており、その間1月、2月の厳寒シーズンにも使用してみた。
冬の使用にあたっては、シュラフ内に薄い毛布を袋状に入れることで、真冬でも寒さを感じない。
毛布はニトリなどで販売されている吸湿によって発熱するタイプのものがお勧めだ。
また、足元が寒い場合は湯たんぽの使用が非常に快適。何しろシュラフに入った瞬間の心地よさがある。
コメント
[…] モンベル「バロウバッグ」というシュラフ(寝袋)を使ってみる (metabanium.… […]