おやじギャグはスベってもこいつはスベらない。
靴に取り付ける滑り止め器具がキャプテンスタッグから発売されている。
その名は「滑らんぞー」。
なんのヒネりも無いネーミングだが、その効果は抜群だった。
雪の朝。散歩に行けない?
今季は寒気が繰り返し訪れ、普段は雪の少ない場所でも積雪に見舞われているようだ。
これは、ラニーニャ現象のためだと言われているが、地球温暖化の影響なのだろうか。
さて、わしは健康のため早朝の散歩をおこなっている。
今風?に言えば「ウオーキング」。
大雨の日以外は毎日これをこなしている。
しかし、先日、朝起きるといつもと様子が違っていた。
やけに静か。薄暗い窓の外を伺いと、うっすらと雪が積もっていた。
クルマの上にもうっすらと。
数センチの積雪だが、路面はいかにも滑りそうな感じ。
クルマによって踏み固められている。
安物のウオーキングシューズでは滑ってコケることは必至だ。
いや安物のウオーキングシューズでなくても、簡単に滑ってしまうだろう。
「散歩やめるか?」、いやいや、継続は力なり。これぐらいの雪であきらめるわけにはいかない。
というのは、ある物が頭に浮かんだからだ。
それが、秘密兵器「滑らんぞー」だ。
「滑らんぞー」は靴用スパイク
「滑らんぞー」は靴に取り付けて、凍結や積雪した道を歩くための補助器具。
例えて言うなら、靴につけるスパイクかタイヤチェーンといったところ。
実はこの「滑らんぞー」はずいぶん前に購入し、数回お世話になっている。
テレビで紹介されて、わざわざ遠くのホームセンターに買いにいった。
まだアマゾンとかネットショッピングを使っていない頃の話なので、10年近く前だと思う。
わしが持っているのは「スリム」というタイプ。
調べると、今でも同じものを売っているから、それなりの需要があるのだろう。
今はバリエーションも増えていて、「スタンダード」「ハード」や「コンパクト」というのもある。
出典:Amazon
使用感
スリムタイプは前部にスパイク、後部にステンレス製のスプリングが仕込まれている。
下の画像はいつも履いているウオーキングシューズ。
当然ことながら、雪道を歩けるようなトレッドパターンは無く、積雪、凍結路面では全くの無防備。
そして、「滑らんぞー」の取り付け後。
こうなれば、鬼に金棒、ジェイソンに手斧だ。
取り付けは、靴を履いたままが行いやすい。
箱の裏に取り付け方が書いてある。
まずつま先にひっかける。
次に引っ張りながらかかとにひっかける。
(けっこう、力は要る。)
取り付け後、靴を脱いで靴の中心と合うよう位置調整すると良いだろう。
わざと滑るように歩いてみるが、問題なし。
坂道も大丈夫。(滑りそうという先入観でちょっと脚に力が入ってしまうが・・・)
会社へ出勤の人が、そろりそろりと用心しながら歩く横を、スタスタといつもの調子で追い越してゆく。
これで、約1時間歩いたが、外れたり、外れそうになることもなく快適に歩くことができた。
欠点は積雪の少ない路面では、ジャリジャリと大きな音がすること。
まるで、大きな霜柱をつぶしているような音がする。
スパイクがにアスファルトに当たる音なのだろう。
知らない人が見ると「何事!?」と驚くかもしれない。
雪が深いところや土、草地では音はほぼしない。
耐久性だが、10年程経っても使用しているエラストマー(シリコーン製弾力ゴム)の劣化がない。
(靴にはめるとき、ゴムを引っ張ることになるが、亀裂がはいったりするようなことはなかった。)
スパイクは鉄製、スプリングもステンレス製であるため耐久性はかなりあるのでは。
【2021.2/13追記】
「滑らんぞー(ハード)」も購入してみた。
取り付けもスリムタイプと同様に、ひっかけるだけなので簡単だ。
こちらはスリムタイプのようスパイク + スプリングではなく、すべてがスパイクとなっている。
こちらもスリムタイプと同様に滑ることなく、安心して圧雪や凍った路面を歩くことができた。
但し、音はスリムタイプとあまり変わりなく、アスファルト地のところでは、同様にジャリジャリと大きな音がする
どちらも、こんな坂道でもヘッチャラ。
おわりに
過信は禁物だが、それなりの効果が期待できる。
通勤、通学でも使えるし、仕舞えばコンパクトに収まる。
本日、海外の火山が噴火し、その影響で津波と同様なものが発生したため避難指示が出された。
もし、避難で雪の中を歩くことになったとき、これがあれはかなり心強いだろう。
非常用に購入しておくのもアリかもしれない。