鹿児島県指宿(いぶすき)市にある、「かいもん山麓ふれあい公園 キャンプ場」へ行ってきたのでその様子をお伝えしよう。
安くて居心地の良いキャンプ場
「かいもん山麓ふれあい公園 キャンプ場」は開聞(かいもん)岳のふもとに位置するキャンプ場。
場内は広く、オートサイト、フリーサイトのほかログハウスバンガローも多数ある。
今回利用したのはフリーサイト。
ホームページには予約が必要と書いてあるが、前日に連絡を入れたところ予約は必要ないと言われた。
平日だったためかもしれないが、繁忙期以外は、飛び込みで行っても利用できそうな感じだ。
うれしいのは平日の料金が、フリーサイトなら一泊、テント1張につき930円という、今どきアンビリバボーな安い料金となっていることだ。
キャンプ場の利用料金が高騰するなか、このリーズナブルさはありがたい。
下の料金表で”特別料金”と書いてあるのが平日料金。
(土曜・日曜・祝日、ゴールデンウィーク、夏休み期間、年末年始は1,870円)
定休日は火曜日だがゴールデンウィーク、夏休み期間、年末年始は営業する。
チェックインは13時、チェックアウトは11時となっている。
(オートサイト C区画)C区画は中央に芝生広場があり、そこにテント設営されてる人も多かった。
(ログハウスバンガロー)全部で12棟あるとのこと。
(フリーサイト)今回はこちらを利用。
間近に開聞岳が見える。
ちなみに「開聞岳」は休火山であるが、分類としては現在も活火山なのだそうだ。ちょっとびっくり。
「薩摩富士」とも呼ばれるように、その稜線がとても美しい。
駐車場は120台分あるが、シーズン中は登山客も利用するため、管理棟前の駐車場は混雑するようだ。
早めに行くことをお勧めする。
受付~サイト設営まで
まずは、管理棟で受付を済ませる。
代表者の氏名と連絡先を記入し、利用料を支払うと、場内案内図(注意事項記載)とクルマに置く許可証、ごみ袋をくれる。
その時、ビールは飲むか?と聞かれた。
一瞬、ん?と思ったが、なんと発売前のビールの試飲缶をくれた。
缶の捨て方の注意でもあるのかと思ったら、そうではなかった。ちょっとうれしいね。
夕食時に飲んでみたところ、これがとてもおいしかった。
発売(3月29日)されたら買ってみようかな。
フリーサイトはクルマの乗り入れができないので、荷物運搬は管理棟前に置いてあるリヤカーを利用する。
登り坂なので、荷物をいっぱい積むとちょっとしんどい。
フリーサイト利用時は、荷物を極力減らしておくことをお勧めする。
テントサイト設置の様子。
今回はワンタッチテントと、小型レクタタープ(3.0m x 3.8m)を初めて使ってみた。
このレクタタープ、安価で品質がよかったので後日、レポート記事を書いてみようかと思っている。
フリーサイトは、木立も程よく立ち、広々とサイトが設営できる。
地面は芝で軟らかく、ペグを容易に打ち込むことができた。
フリーサイトには、クスノキが多く、枯れて落ちた枝葉がある。
焚き火にこの乾燥した枯れ葉や枝を使えば、簡単に火が点けられ、着火剤は不要だ。
またクスノキは燃やすと、良い香りがする。
設備など
トイレは古いが、清掃が行き届いてきれいだった。
炊事棟も同じくきれい。
近くに、唐船峡そうめん流しがあるように、湧水が豊富な場所だ。
水道の水をそのまま飲んでもおいしい。
今回は利用しなかったが、場内には有料のシャワー施設(10分間200円)もある。
管理棟内には、少しだが菓子類や飲み物、薪の販売もされている。
懐かしいゴーカートがある。
コースはフリーサイトを一周する形になっているが、エンジン音は気にならなかった。
フリーサイトの夜間照明は少ないので、ほぼ真っ暗。ランプや懐中電灯は必須だ。
周辺のお店など
近くにAコープかいもん店があり、買出しに便利。
入浴は近くのいくつかの温泉が利用できる。
近くて安いのが「レジャーセンターかいもん」。
お風呂だけでなくプールも利用できるのが面白い。
お湯は熱めだ。
シャンプー、石けんは備え付けられていないので持参が必要。(Aコープで購入可能)
入浴料金は大人340円、子供(3才以上)170円と安い。
この温泉、露天風呂がなく、外の景色が見れないのが残念だが、建物前の砂浜から雄大な開聞岳を見ることができる。
少し足を延ばせば、「たまて箱温泉」がある。
こちらは露天風呂から見る景色が最高だ。
昔はひなびた穴場温泉だったが、インバウンドで俗化してしまったのがちょっと残念。
周辺の見どころ・食べどころ
この周辺には見どころ、食べどころがいっぱいある。
唐船峡そうめん流し、フラワーパークかごしま、長崎鼻パーキングガーデン、池田湖など。
開聞岳への登山もできる。
また、ちょっと足を延ばせば、おいしい海鮮物も食べられる。
「道の駅 山川港 活お海道 (いおかいどう)」や、そのすぐ近くの「和ゆう」でさしみ定食が食べられる。
(道の駅 山川港 活お海道)
(居酒屋 和ゆう)
下は和ゆうのさしみ定食。内容は仕入れによって異なる。1100円。
ネタが新鮮でとってもおいしい。
おばちゃんがほぼひとりで切り盛りしているので、混雑時は料理が出てくるに時間がかかるのが難点(笑)
キャンプ場の評価(フリーサイト)
※ 評価の★マークはめたばが独断と偏見で判定したものです。 | ||
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料金 | ★★★★★ | フリーサイト テント1張りで平日一泊930円、土日祝、繁忙期でも1,870円で安い! |
設備 | ★★★☆☆ | 清掃が行き届いている。トイレは少ない。夜の照明は少なく暗い |
野趣 | ★★★☆☆ | 木立は多くない分、明るくて開放感あり |
静かさ | ★★★☆☆ | ほぼ静か。時々ゴーカートが通るけど |
サイト設営 | ★★★★☆ | 地面は芝。全体は斜面だが盛り土で水平。物品運搬はリヤカー使用 |
入浴 | ★★★☆☆ | 場内にはシャワーあり。近くの温泉へ行くのが良し |
食料調達 | ★★★★☆ | 近くにAコープなどあり |
周辺観光 | ★★★★★ | フラワーパークかごしま、長崎鼻パーキングガーデン、池田湖など多数 |
おわりに
環境も良く、居心地の良いキャンプ場だった。
しかも見どころがいっぱいある。さすが鹿児島といった感じだ。
天気の関係で一泊にしたが、できれば連泊し、ここを拠点として周辺をめぐるのもありだろう。
近くに畜舎があるようで、早朝からニワトリがコケコッコーと鳴き、夕暮れには牛がモーと鳴くのが聞こえる。
公園内はちょうど桜が咲きはじめており、ウグイスも鳴いていた。
久しぶりにゆっくりとキャンプと焚き火を味わうことができた。
詳細情報はこちらを参照。
いぶすき観光ネット かいもん山麓ふれあい公園 キャンプ場
https://www.ibusuki.or.jp/tourism/play/kaimonpark/facility/camp/