
長年使ってきたビルトインコンロの調子がかなり悪くなってきた。
そこで今回はこのビルトインコンロ交換してみた。意外と簡単だったのでその方法をまとめておいた。
※ガス管の取り外し、取り付けには資格が必要です。
※施工不良を起こすとガス漏れが発生する危険性があります。
さすがに寿命
我が家で使っているのは都市ガス(13A)のビルトインコンロ。
日立化成製で型式が「GCT-3103GSR」。30年以上前の製品なので、とっくに製造終了。
スペアパーツも無い。
「ビルトインコンロ」というのは、システムキッチン埋め込み型のガスコンロのことで、一体感があり見映えが良い。
以前、このビルトインコンロの修理記事を書いた。
30年使ってきたガスコンロを修理する(立ち消え安全装置の誤作動)
その後、しばらくは調子が良かったものの、次第に悪くなり、最近はまともに火が点かない状態になってしまった。
もう30年以上使っているから、さすがに寿命。そろそろお役御免の時が来たようだ。
そもそもガスコンロというものは10年程度が寿命なのだという。

あれこれ情報を探ってゆくと、ネット販売でビルトインコンロは安く手に入れられそうだ。
交換もそれほど難しくなさそう。
YouTubeでは、たくさんの交換動画があるので参考になった。
そこで、このビルトインコンロの交換に挑戦してみることにした。
交換には資格が必要
さて、都市ガスを使うビルトインコンロの交換にはちょっとしたハードルがある。
それはガス管の接続にあたり資格が必要なこと。
必要な資格として、ガス機器設置スぺシャリスト(GSS)、簡易内管施工士、ガス可とう管接続工事監督者など。資格が必要というのは、それだけ作業に対する知識が必要であり、リスクがあるという事だ。
わしの場合は、なぜか「ガス可とう管接続工事監督者」の資格を持っている。
まあ、1日の講習と実技をおこなえばもらえる資格で、しかも有効期限が無い。

もし、自分でガスコンロ(都市ガス)の交換を交換したいなら取得してもよいかもしれない。
しかし、これまで受講料は12,300円(税込)だったものが、2026年4月以降は、受講料が15,400円(税込)となるようだ。
そこまでの受講料を出すことと、シール剤など材料費を考えたら、素直に業者に作業を依頼した方が良いかもしれない。
くわしくは下記を参照されたい。
一般社団法人 日本ガス機器検査協会 ガス可とう管接続工事監督者 受講概要
ビルトインコンロを手に入れる
さて、世の中にはビルトインコンロの種類が山のようにある。どれにしたら良いかわからない。
しかし、だいたい規格が統一されているので、大きさ(横幅)と使用ガスの種類(都市ガスかLPガスか)を間違えないようにして、あとは自分の気に入ったデザインや機能、価格で選べば良いだろう。
但し、横幅60cm規格のビルトインコンロでも、場所が許せば75cmのものが取りつけられる場合がある。
60cm、75cmというのは天板(トッププレート)の横幅のことで、穴に入る本体の大きさは同じだからである。
製品を比較したいなら製品カタログを見るのも手だろう。
パロマの場合、紙ベースのものも取り寄せ可能。1~2週間程度かかるが無料で送ってくれる。
パロマ カタログ一覧 https://www.paloma.co.jp/product/catalog/index.html
わしは、今使っている「日立化成製 型式:GCT-3103GSR」を「パロマ製 型式:PD-509WS-60CV」へ交換しているYouTube動画があったので、同様のパロマ製品を購入した。
この「PD-509WS-60CV」は定価 173,470円(税込)、ネット上での価格は約5万円前後。
2019年発売のちょっと古い型式とはいえ、凄い値引率だ。この価格のカラクリはどうなってるんだろうね。
性能ランクは「スタンダード」、つまりベーシックな機能しかないが、それでも昔のコンロに比べれば格段に機能が上がっている。
さらに高級品は、あれができます、これもできます、となっているが、結局使わなくなるのがオチ。煮炊きができれば十分だ。
わしは、ポイント込みの4.8万円程で入手することができた。
【届いたコンロ。意外と重いので、二人で持った方がよさそう 】



必要な工具など
交換に関して以下のものを準備した。
灰色の四角いビニール袋があるが、これは今回必須となる「ガス配管用シール剤 ヘルメシールG-1」。
これは名前の通り、ガス管のねじ切り部分に塗布して、ガス漏れを防ぐシール剤だ。
G-2というのも売られているが、これは液体ガス用で、シール剤が時間と共に固まる。
シール剤はAmazonとかでも売っているが、量が多く、業者でもなければほとんど余ってしまう。
そこで、ネットオークションサイトで10グラム売りがあったので、それを落札した。
10グラムあれば4回ぐらいは使えそうな量だ。5グラムで良いかも。
製品情報や使い方はこちらにある。
日本ヘルメチックス(株)ガス配管用シール剤 ヘルメシール G-1
そして中央にあるスプレー缶は「ガス漏れ検知剤」だ。
これを、接続したガス管部分に吹きかけてやる。ガス漏れがあると泡がぷくぷくと発生する。
手袋はパームフィット手袋がお勧め。滑らず、フィット感がありとても使いやすい。
この上記以外に、清掃用のクロスや雑巾、洗剤、古いコンロやその部品の仮置き用に新聞紙などがあると良い。
また暗い場所では、ライトを準備しておくと良いだろう。
設置、組み立てについては、「設置工事説明書」が添付されてくるのでそれを参照すると良い。
但し、ガス管の接続についての詳細は何も書かれていなかったが。

交換
交換手順の概要は以下のようになる。
1.ガス管の弁を閉め、古いコンロよりガス管、六角ニップル(継手)を外す
2.左右のモール、五徳、バーナーキャップ、魚焼きグリル、天板を外す
3.コンロを固定しているビスを緩め、取り出す
4.設置箇所を清掃する
5.新しいコンロへ六角ニップル(継手)を取り付ける
6.コンロを設置し左右モールを取り付ける
7.位置調整後、ビスで固定する
8.天板(トッププレート)とバーナーキャップを取り付ける
9.ガス管を取り付け、ガス管の弁を開け、ガス漏れ有無を確認
10.コンロに乾電池をセットし、点火テスト
11.ごとく、グリル、排気部金具等残りの付属品を取り付ける
12.再度点火し異常無しを確認
では実際の作業は以下。
まず、なにはともあれ、ガスコックを閉める。これを忘れると、危険が危ない。

我が家のガス管接続状態。コンロには六角ニップル(継手)がつながって、その先にフレキ管が接続されている。
この接続部分はいろいろなパターンがあるようで、下手をすると新しいコンロに届かないということもありそうだ。
今回の作業でも、新しいコンロのガス接続口が古いコンロよりやや後ろにあり、ちょっとヒヤッとしたが、なんとか接続できた。
事前に新コンロの図面を手に入れて、接続位置を確認しておくのが良いかもしれない。

フレキを外した状態。簡単に外せた。ここにはシール剤が塗布されていない。

これは内部に樹脂製のパッキンが入っているからなのだろう。

六角ニップルを外す。これはガチガチに締められていた。

ごとく、バーナーキャップ、グリルなどを外し、前面のモール(隙間埋め具)を外す。
このモールを外さないとコンロ本体を上へ取り出せない。

もし、天板のゴムが貼り付いている場合は、スクレーパーで剥がしてやる。

コンロを固定してる四隅のビスを緩める。

コンロの後ろ側を先に上げて、斜めにしてから、前側を抜く感じで取り出す。それほど重くない。

お掃除お掃除。

30年以上も経つと、金属が腐食してしまっていた。これはどうしようもない。

新しいコンロのガス接続口に取り付けられている蓋とパッキンを外す。

これはもう使わないので捨ててしまってよい。

六角ニップル(継手)に残った古いシール剤をワイヤブラシやマイナスドライバーなどを使って除去する。

シール剤を塗布する。(ちょっと塗りすぎたかな。)

六角ニップルを新しいコンロへ取りつける。規定トルクはあるようだが、回してゆくと急に締りが固くなるので、そこから少しだけ増し締めすれば良さそうだ。

新しいコンロを入れてゆく。前側を先に入れてから、後ろ側を下ろす感じで。尚、グリルを外さなかったが、斜めにした時点で落下する可能性があるため、あらかじめ外しておいたほうが良いかも。

左右のモールを取りつける。

前後左右の位置を調整してやる。あまり引っ込み過ぎると操作性が悪くなるし、斜めになったり出過ぎも不格好。まあ左右均等、前ヅラ合わせでいきましょう。

コンロの下に隙間ができてしまった。
古いコンロはこの部分を塞ぐ金具があったが、今回のものには無い。
上から見たら見えないので気にならないが、後日なんとかしようと思う。

位置が決まったら、四隅のビスで固定。ガシガシに締める必要はなし。動かなくなればOK。

天板を乗せてみて、位置の具合を見る。よさそうだ。

このコンロは天板の固定にスライドピンとビス留めになっている。

スライドピンの前側の爪がちゃんと入らない場合があるので、図のように天板の手前を押さえてやると、うまく入る。

スライドピンの爪がちゃんとはまっていないと、ガタつくのでチェック。

OKであればビスで固定する。

ここまでOKなら、ガス管をつなぐ。

最初は手で絞めてゆき、ある程度締めたら、モンキースパナで締める。

ガスコックを開にしたら、「ガス漏れ検知剤」をたっぷり吹きかける。ちょっと薬臭いにおいがする。

吹きかけて泡が発生する場合はその部分でガス漏れが起きているので、すぐにガスコックを閉めて原因を調べよう。

OKならば、バーナーキャップを取り付け、グリル内のダンボール板やビニールを取り出し、乾電池をセットし点火してやる。
火力の調整ができて、炎の色など燃焼に異常がないことを確認。
グリルもちゃんと点火できることを確認。

あとはごとくやグリル排気カバーなどの部品を取りつければ作業完了だ。

おわりに
10年以上前、「ガス可とう管接続工事監督者」の資格を取ったのは、そもそも自分でガスコンロの交換をしてやろうと思ったのがきっかけだった。
嫁さんから、「そんなの要らないでしょう。」と言われたのを思い出すが、やっとその資格が日の目を見たわけだ。
作業時間も2時間もあれば余裕で終わる。
もし、業者へ依頼したら、手配や見積もりの時間が必要だし、数万円の工賃が発生するわけだから、かなりの時間、コスト削減になったと思う。
それに何かと勉強にもなったし、頭も使う。体力も?
まあ、自分で作業することのリスクはゼロではないが、事前の準備と細心の注意を払えば、限りなくゼロには近づけることはできる。
嫁さんが喜んでくれたのが何よりの収穫だ。




