電動ドリルドライバ「EZT160」を再びこの手の中に


松下電工(現パナソニック電工)製の電動ドリルドライバEZT160。

長年使用していたが内蔵しているニッカド電池が寿命を迎えた。
そこでバッテリを外部化して、再び使用できるよう改造してみた。

バッテリーはビンビンじゃないぜ

電動ドリルドライバ「EZT160」がついに動かなくなってしまった。

充電しても、少し動くがすぐに止まってしまう。

内蔵するニッカド電池(ニッケルカドミウム充電電池)の寿命が尽きたのだ。
十年以上前から使っているが、今までよく持ったもんだ。

このドリルドライバがなかなか使い勝手が良い。
コンパクトで軽いし、ちょっとした工作の穴あけにとっても重宝するのだ。

なにもそんな古いのを苦労して使わなくても、新しいやつを買えばいいじゃない!!

と誰かがおっしゃる。
しかし、貧乏人は捨てることはしない。(裏返せば断捨離ができない。)

古いとはいえ、モーターやドリルチャック部分はほとんど傷みは無い。
捨てるには実にモッタイナイ。どうにか再生できないだろうか・・・

内蔵しているニッカド電池を交換してしまえばよいのだが、残念ながらリペア用パーツはすでに枯渇。

ネットでEZT160をググると、

◆リサイクルバッテリー(パナソニック) EZT160 (H)用お預り再生サービス 4,390円

とか

◆EZT160H用 パナソニック用 7.2Vバッテリー リサイクル【送料無料】7,669 円

なんてゆうメニューもある。

こういうメニューがあるということは、まだまだこのドリルを使っている人が多いのかもしれない。

ネットオークションでも1000円前後で出品があって結構、落札されてる様子だ。

再生サービスは、ちょっと高いな~、なんとか良い方法はないものか、貧乏人は考えるのである。

互換バッテリとしては以下のものが使えそう。ただしもうニッカド電池ではなく、ニッケル水素電池(Ni-MH)になっている。

  

まあ、特殊用途用だから、そこそこの値段だし、それを取り替えるだけでは芸がない。
それに、ニッケル水素電池にした場合、ドリル用専用充電器で充電できるのか?という疑問もある。

貧乏人は知恵を絞る

そこで、貧乏人は知恵を絞る。

「ニッケル水素電池を外付けにすればいいんじゃね?」

以前の記事で、ニッカド電池の代替にニッケル水素電池化が進んでいるという話を書いたが、そう、どこでも普通に売られているニッケル水素電池の単三形や単四形を電池ケースを使って外付けにすればよいのではないか?

ニッケル水素電池の一本当たりの電圧は約1.2V、6本合わせれば7.2Vになる。(実際は8V程度になる)
仕様的にはOKだ。

電池持ちを考えると単三形の方がよいだろう。

しかもドリルの持ち手(グリップ)部分が、単三電池3本を2段に重ねたぐらいの太さのような気がするし・・・

早速、Amazonで単三型が6本入る電池ケースを手配。こういう時つくづくAmazonは便利だな~と思う。

届いた電池ケースを見ると、予想通りの大きさ。

しかーし、まだ安心はできない。
単三形ニッケル水素電池でドリルがちゃんと駆動できることを確認しなければならない。
しかもそれなりに駆動時間が確保できることも必要だ。

ニッケル水素電池をつないで駆動時間と消費電流を測定する。

消費電流は、無負荷の駆動で2A~1.7Aぐらい、負荷をかける(手で回転部分を押さえる)と2.3A程度の値になる。

更に駆動時間。
今回使用したニッケル水素電池は950mAh、つまり一本で1時間あたり950mAを流せる容量がある。
6本であれば950mAを6時間の性能。
もし、2.5Aを流したとすれば計算上は約2時間ちょいは持つことになる。

しかーし、このニッケル水素電池も10年前ぐらいのものなので性能的に怪しい。実際どうなることやら。
(すいません、新品でなくて。以前の記事で復活させた電池です。)

では、とりあえず実験。
無負荷の状態でスイッチを押し続ける。

結果、約18分間速度低下せず回り続け、その後急に回転数低下が始まる、そして回転が完全に停止したのが23分後だった。

無負荷で18分、仮に負荷状態で半分の時間になったとしても9分間は作業できることになる。

9分間も作業ができれば必要十分。板金に穴一つ開けるのに10秒もかからないでしょう。

更にもっと大きな容量のもので、新しいものを使用すれば駆動時間は格段に伸びると思う。

ということで、十分実用になることがわかったので改造開始。

エクスターナルバッテリユニットへの道

尚、この改造、お約束ですが、
改造は自己責任で。当ブログでは一切関知しないのでそのつもりで。
ということで。

使用する部品は以下。

電池ボックス(単三形を6本収容できるもの)

尚、今回はリード線付きタイプを使用したが、画像のようなスナップタイプのものもあるのでそちらを使用した方が簡単に仕上がると思う。
その場合は下記のコネクタは不要になる。

但し、スナップは割と破損しやすいので、コネクタを使用した方が信頼性は高いと思う。

  

下の画像、左側は2極のカプラー。2芯のコネクタ。これはカーショップで手に入る。
使用可能電流が3Aまでなので大丈夫でしょう。
(電池ボックスにスナップタイプを使用する場合は不要。)
右側は圧着端子。3mmビスが入るもの。ホームセンターにあると思う。

右下にあるビスはドリル側のもの。太く見えるが3mm。

  

あと線材(リード線)がプラス、マイナス用に10cm程。ペア線が使いやすい。
あまり太い線はコネクタに入らないので0.2sq(AWG24)ぐらいの太さがよいと思う。

それから、マジックテープの強力タイプ。これで、ドリル本体下部に、電池ケースを固定する。

では工作。
まず、古いニッカド電池を外す。ドリルのカバーはビス6本を外せば簡単に外すことができる。
外すとき、容量が無いといっても、いくらかのパワーは残っているはずだから、端子がショートしないよう慎重に作業すること。
外すときは、プラス側、マイナス側が分かるよう、端子に色マジックなどで印をつけておくとよいだろう。

次にリード線にドリル側用に圧着端子をつける。圧着治具が無かったらハンダ付けでもOK。

電池側にコネクタ用端子をつける。ハンダ付けでもできるが、圧着ペンチがあればモアベターね。
圧着ペンチで行う場合、電線先端を二つ折りにして圧着すると、圧着が確実になる。

今回は負荷側をオスにした。電池側をオスにすると端子が露出してしまい、何かのはずみでショートする危険性を考慮して。

端子をコネクタに差し込んでコネクタを完成させる。

次にリード線をドリル内部にネジ止めする。赤色をプラス側、黒色をマイナス側に接続する。

リード線が引っ張られて端子に負荷がかからないよう、ネジ台座の部分に結線バンド(インシュロック)で引っ張り止めを施した。


ドリル内部の配線はこんな具合。あっさりしてるね。

次に電池ケース側にコネクタを取り付ける。リード線の余長は9cmにしたが、もう少し短くてもよいかも。
また、コネクタに端子を差し込む場合、ドリル側とプラスマイナスが合うように。
まあ、逆にしても回転が逆になるだけだが。

コネクタ付けは先ほどと同じ要領。

次に電池ケースとドリル持ち手部分の底にマジックテープを貼り付ける。

そして、電池ケースにニッケル水素電池をセットし、電池ケースをドリル本体に取り付けて、コネクタを接続すれば臨戦態勢完了である。

ちなみに強力マジックテープを使えば強く振っても電池ボックスは脱落することはなかった。

おわりに

まあ見映えは悪いが実用性はノープロブレム。只、狭い場所では長くなった分操作性が悪くなるかもね。
わたくしは穴あけにしか使用しないので十分。

またスペアを用意しておけば、思わぬ電池切れでも、鬼に金棒、ジェイソンに手斧、すっぴんにマスクである。(意味不明)


ではまた。

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