何を今更、という話だが、寒い時期のキャンプには豆炭がお勧めという話。
焚火の具
寒い時期のキャンプ場なら少しは空いているかと思いきや、土日はほぼ満杯という最近の状況。
例のウイルスの影響が逆作用してか、この時期でも土日は予約を取るのもなかなか大変。
で、寒い時期のキャンプで欠かせないのが焚火。
キャンプでは、寝るとき以外はほぼ焚火をしている。
炭を使わない焚火なので、しばらく目を離すと、火が消えかけてくすぶってしまう。
だから夫婦ふたりだと、火焚きジジイか火焚きババアのどちらかが焚火のお守りをすることになる。
炭を入れておけば多少火持ちするが、基本的にバーベキューのとき以外に炭は使わない。
なるべくお金をかけずにキャンプを楽しみたいと思っているから、贅沢な?炭の使用は心理的抵抗がある。
だから、ホームセンターでよく売られている炭の箱を買うと数年は無くならない(笑)
(最近はホームセンターに置いてある炭の種類も多い。)
焚火の「具」はもっぱら事前に河原で拾ってきた流木の端くれや、現地調達の小枝や葉っぱ。
それらをしょっちゅう足し入れながら炎が持続するようにしている。
上級者は焚き火をイジり過ぎないというらしいが、焚火の様子を誰に見せるわけでもないから、いじくりまわすのが面白い。
逆に言えば、焚火の楽しみというのは、そういった薪の向きを変えたり、風を送ったり、それをすることで無心になれるのが楽しいのだ。
そうは言っても、散策に行ったり、風呂に行ったりとサイトを数時間離れることも多い。
無人での火床は危ない(火の粉が飛んで近辺に燃え移る可能性もなくはない)ので、最小限の火種にしながら離れるのだが、帰ってくるとだいたい火は消えている。
豆炭の活用
そこでよく使っているのが豆炭。
豆炭って、アンカに使うんじゃねえの?というツッコミはあるだろうが、これの焚火への投入がまことによろしい。
豆炭は、石灰やコークス、木炭の粉を混ぜ合わせた丸い形にした固形燃料。
豆炭は、
● 火持ちが良い。
● 安価(ものによってはそうでないものも。)
● 煙が少ない。
● 木炭のように爆ぜることが無い。
● 形が均一で小さいので持ち運びしやすい。
● 一度火が付いてしまえば、仰ぐ必要がない。
しかし、火の着きはじめに煙が多く出るうえ、独特の臭いがするため焼く食材に臭いがついてしまうのが難点と言われる。
わしが使用しているのはホームセンター「コメリ」で売られている豆炭。
(購入したのは6kg入りの袋だが、今は販売終了しているみたいで現在は12kg入りが売られているようだ。)
原料のところを読むと無煙炭、木炭粉、消石灰、となっている。
消石灰がなぜ入っているのかというと含まれる硫黄の燃焼によって発生する硫黄酸化物(大気汚染物質)を中和する働きをするのだという。
しかし、これまでこの豆炭を使用していて、それほど「独特の臭い」を感じたことはない。
メーカーによって配分が違うのかもしれない。
石炭系の材料を多く使用している豆炭は、その臭いがきついのかもしれない。
豆炭は簡単に火がつけられるのがありがたい。
熾火(おきび)になればバーベキューに臭いが移ることもない。
数時間は火を保っていてくれるので、また薪を上に被せればすぐに火が着いてくれる。
雨模様の天気で薪が湿っていても、豆炭さえあればそれが火種となって、燃え始めてくれる。
豆炭の熾火状態であれば、少々の風が吹いても火の粉が散ることもない。
寒い時期のキャンプで、出かけて帰ってきてもサイトに火が残っているのは、なぜかホッとする。
一泊のキャンプなら、豆炭20個も持っていけば十分足りると思う。
(心配なら袋ごと?)
冬の時期、ホームセンターによっては豆炭が山のように積まれている。
おわりに
最近はアウトドアショップにはオシャレで便利なグッズがいろいろあって、ついつい感心して欲しくなってしまう。
しかし、そういったものを使わなくても旧来からあるモノや、別用途のモノを活用するのも楽しみのひとつ。
以前、昔ながらの七輪を持って行ったことがあるが、あれはあれで便利だったが、ちょっと重いのが難点だった。
一度、練炭を試してみたいが、大きくて扱いが大変そうでいまだ手を出せず(笑)
また何か面白そうなものがあれば試してみたいと思う。