模型や小物の塗装にエアータッチスプレーと+α情報

今回は「エアータッチスプレー」というクルマの塗装補修用品でお手軽に模型を塗ってみた話。

少しだけスプレー塗装したい

小物や模型へのスプレー塗装が簡単に安くできればいいなぁと思ったことないだろうか。

本格的なエアーブラシは高価だし、使用後の手入れも大変。
コンプレッサーも必要だし、頻繁に使わない人にはもったいない。

既製品のスプレーを使ってもいいが、「ブシュー」と大量に噴き出る塗料は小物には向かないし塗料もムダになる。

それに内容量も多いので使いきれず何年も残ってしまうことも。そもそも近頃の缶スプレーは安くないしね。

じつは最近、カラーサンプルミニカー(1/30スケール)が手に入ったのだが、ボディ色を変えたいと思った。
簡単にできる塗装方法はないかと考えていたのだ。

そして、「エアータッチスプレー」を使ってみてはどうだろうと思いついた。


エアータッチスプレーとは

この「エアータッチスプレー」、ソフト99から販売されているクルマボディーの傷など、小さな部分の塗装補修に使用する簡易エアーブラシ。

エアー缶に専用のプラスチックノズルをつけた簡単な仕組みだが、小さな部分への塗装が可能で周囲への塗料の飛び散りも少なくなかなか使い勝手が良い。
(但しエアーや塗料の吐出量の調整はできない。)

エアータッチスプレーの発売は2005年。随分前だから使用された人も多いと思う。
わしも幾度か、縁石にこすったバンパーの修理でお世話になった。

2016年には塗料容器(タッチアップペン)の脱着が簡単にできる「クイックアダプター」がセットになったものが発売されるようになった。

これによく似た製品にガイアノーツが発売している「イージーペインター EP-01」がある。

模型用の新型塗装ツールというふれこみになっていて、形としてはエアータッチスプレーと非常によく似ている。

それもそのはず、製造元が「ソフト99コーポレーション」、だからたぶん同じものなんだね(笑)

外装のデザインが違うだけのようだ。

但し、塗料ボトルがセットになっている点はグッド。価格はイージーペインターの方が高め。

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ガイアノーツは主にプラモデル用のツール、塗料販売を手がける会社だが、「エアータッチスプレー」が細かいところに使えるから、プラモデルなどの塗装に転用しようと考えたのだろう。

使ってみる

ではRAV4のカラーサンプルミニカーの塗装をしてみる。
これはトヨタの営業店などでもらえる色見本用のミニカーである。

残念ながら一般販売はしてないようだが、ヤフオクなどでけっこう出品されている。

このミニカーはルーフ部分が白っぽい色のツートーン構成になっていたので、全体を同じ色のモノトーンにしたかったわけだ。

色コードは車体底に書いてある「1G3」になる。このコードを頼りにホームセンターの自動車用品売り場で塗料缶(タッチアップペン)を買ってきた。

使った道具類はほぼこんな感じ。

塗る部分以外をマスキングする。ルーフレール(屋根の黒い部分)部分は塗らないので、マスキングゾル(液体状マスキング塗料)を使ってマスキングした。

ただ今回使ったマスキングゾルneoは粘度が高くイマイチ使いにくいので別タイプの「マスキングゾル改」の方が良いと思う。


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タッチアップペンを一旦撹拌して「クイックアダプター」をセットする。

缶のノズル部分に取り付ける。

最初は別場所で空吹きして、塗料が安定して出るようになったら塗装を始める。
乾かしながらダレない程度に数回吹き付けた。

十分に乾燥させたらマスキングを外す。

出来上がりはこんな感じ。
良く見れば多少色目の違いがあるが、上塗りクリアを吹いて磨けば統一感が出ると思う。

まずまず期待した感じになり満足。

エアータッチスプレーの使用感

エアータッチスプレー特徴は以下のようになる。

・噴霧幅が細くて霧も細かいため小さな部分の塗装に向く。

・自分で色を調合し使用することもできる。
 専用塗料ボトルを購入すれば各色の付け替えがすぐできるし、そのままストックしておくことが可能。
 以前はダイソーの18mlスプレーボトルが流用可能だったがこれは既に製造終了している模様。
 (只今代用品をネットで探索中)

イマイチな点は・・・

・エアーボンベ(代替フロン)は使い捨てなので経済的ではない。

・噴霧量の調整はしづらい。
 エアーブラシのような細かい調整はできないが指の押し加減である程度の調整できる。

・塗料を撹拌するとき、振りすぎると塗料が漏れ出すことがある。
 こんな具合に。

・生ガスを吐いてしまうことがある。

 この製品の一番残念なところは、缶を傾けると生ガスを吐いてしまうところ だ。

塗料と共に冷却液に近いような液体が出ると塗装は台無しになってしまう。

元々、クルマの塗装面への用途であるから缶は立てて使用するのが通常。
このため生ガス吹きの対策がされなかったのだろうか?、それとも単純にコストダウンのため?

これはメーカーとして是非とも改善してほしいところだ。

イマイチな点の回避策

では上記の生ガス吐きを回避したい場合は以下の方法をお勧めする。

「逆さ使用OK」の表示があるエアーダスターにノズルを付け替える手だ。

専用品は汎用品との互換性が無いのが常(シェアの囲い込みだね)だが、珍しくこのエアータッチスプレーやイージーペインターのノズル部分は一般売りのエアーダスターに付け替えすることができるのだ。
(但しメーカーによってノズル噴き出しの部分の形状が異なるものがあるので取り付けできない場合もある。)

エアーダスターはネットやホームセンターで安く買えるが、下記のエアーダスターが使える。


エアータッチスプレーは振るとちゃぷちゃぷと液体の音がするが「逆さ使用OK」のエアーダスター缶は振っても音がしない。

これはどうなっているかというと、液体(代替フロン)がセルロース繊維体や樹脂発泡体というものに浸み込ませてあり単純な液体の形態となっていないためだ。

例えればスポンジに液体を浸み込ませてあるイメージ。
(空になったエアーダスターを缶切りで分解してみると構造がよくわかる。中から樹脂や布のようなものが出てくる。)

こうすれば多少寝かせようが、生ガスを吹くことなく安心して作業できる。
但し傾けすぎると塗料の方が漏れてくるのでご用心。

エアーダスターにノズルを取り付けた状態。(缶のラベルを剥がしてますが・・・)

そんなわけでエアータッチスプレーの缶が不要という方はノズルだけも売っている。(売っている店が少ないが、ひとつ500円ぐらい。)


塗料ボトル用のチューブ有り無しだけで、ノズル部分はどちらも同じ。
(中央に写っているのが「ワンタッチアダプター」。

模型用塗料などを使う場合は入れ物(スペアボトル)を入手するとよい。

あと、「タッチアップペイント」の溶剤(塗料のうすめ等)は「ラッカーうすめ液」。

間違って「ペイントうすめ液」を使うと、塗料が固まって泣く。

おわりに

エアーブラシのように自由自在に塗装ができるというわけではないが小物を塗るなら十分役に立つ。

塗料をまき散らすことなく少量の塗料で使えるので、ベランダの床が塗装色で染まるということもない。

お手軽エアーブラシとしてお勧めアイテムだ。