エレキギターの出力ってどんだけー?という素朴な疑問


エレキギターの出力電圧ってどのくらいなの?という疑問を持ったことはないだろうか。そこで出力をオシロスコープで調べてみた。

エレキギターの原理

エレキギターの出力ってギターアンプやエフェクタを設計したり、作る人には必要な情報だろうが、一般の(特にわしみたいなうぶ毛ギタリスト)には全く無縁な情報だろう。
だって、アンプにつなげば簡単に音は出るしね。

しかし、ある企て(それについてはまた後日)のためにその情報が必要になった。
それでネットを徘徊し、調べてみるのだがやはりそういった類の情報は少ないようだ。
であるなら、自分で調べてみるしかない。

エレキギターというのは、ご存知の通り、ピックアップという磁石にコイルが巻いてある代物の上を、弦(磁性体)が動く(振動)ことによって、コイルに発生した電力を音楽信号として利用するもの。
(まあ、アクティブピックアップというものもあるが、元の原理は同じ。そのうち光を利用した「光エレキギター」というのが出るかもね。)

ピックアップの頭に鉄製のものを近づけると吸い付けられて磁石であることがわかる。
要はギター中にちっちゃな発電機が埋まっているわけである。

出力レベルを調べる

出力電圧はテスターでも調べられなくもない?(たぶん無理)が、波形も調べるならオシロスコープの出番。

取り出したのは「ポータブルデジタルオシロスコープ SDS7102」という中華製のオシロ。
安いし結構使えます。中華オシロ恐るべし。

下のようにギターからのシールドに裸のメスジャックを差して、そこにオシロのプローブをつなぐ。
ギターのピックアップセレクタは「TREBLE」側に、ボリュームは最大にして測定を行った。

まずは1弦だけをピックで強く周期的にピッキングしてみる。それがこの波形。
ひと目盛り200mVなので最大400~500mV(0.4~0.5V)ぐらい出ている。

次に6弦だけを同じようにピッキングしてみる。
やはり弦が太い分パワーがある。500~1400mV(0.5~1.4V)出ている。

ではすべての弦をジャカジャカ弾いてみよう。
2V以上出ている。凄!

画面に入りきらないので、測定レンジをひと目盛り500mVにしてみる。
2900mV(2.9V)超出ている。

結論

このように電圧に関して言えば、数ミリボルトから数ボルトまでかなりダイナミックレンジが広いことがわかる。
通常、やわらかい曲を弾いているのなら平均数百ミリボルトになっているのでしょう。

一応出力電圧がわかったので、数千円で手に入れたジャンクギターをちょっぴり改造していきたいと思います。何が出るかはお楽しみ(笑)