BOSS GT-1用ACアダプタを作る


エレキギター用マルチエフェクターBOSS GT-1。今回は格安でACアダプタを自作してみた。

貧乏人には金は無いが知恵がある

このBOSS GT-1、単三乾電池4本で使えるフットワークの良さが売りでもあるが、やはり練習で使うにはランニングコストを低く抑えたいし電池残量を気にせずに使いたい。
しかし残念ながらACアダプタが付属していないのだ。

純正ACアダプタを買えばいいわけなのだが、貧乏人には甘くないのがこの世の中。
正規品のACアダプタ(PSA-100とかPS-100Gとか)は2,000円~3,000円ぐらいと結構なお値段がする。

ACアダプタという代物がどんなものであるかを知る者にとって、たかがACアダプタにそんな金出せるか!!と反射的に思ってしまう。

「純正以外のものを使うと、正常に動かなかったり、故障の原因になります。」
というメーカの脅し文句的ご注意は購買層を囲い込むための姑息な常套手段ではないか・・・と、思う(笑)

作ってしまえ!!

さて、ではどうすればよいか?、作ってしまえばよいのである。

しかし、これまた世の中はそんなに甘くない。下の図を見てほしい。

世の中で、一般的に安く手に入るACアダプタの多くは、上側の、俗にいう”センタープラス”のプラグ出力になっている。
しかし、GT-1は下側の”センターマイナス”なのである。つまりプラスマイナスの極性が逆なのだ。

やりやがったなBOSS!!汚ったねーぞ!!

と、早合点しないでいただきたい。音響機器やアンプ、楽器の類は伝統的に、”センターマイナス”を使用しているのである。
だから、プラグ形状が合うからといって、何~んも考えずにぶっ差すと、動かないどころか、時には香ばしいかおりが部屋に充満するかもしれない。
(まあ、ちゃんとした機器なら逆流防止の保護回路は入っているだろうけれども。)
ならば、その汎用ACアダプタのプラスマイナスの出力を変えてしまえば良いだけのこと。
そう、配線を逆にしてしまえば良いのである。

素材探し

では、使えそうなACアダプタを探してみる。
GT-1純正ACアダプタPSA-100の仕様は出力電圧9V、電流出力最大500mAである。
プラグ形状は、外径:5.5mmΦ、内径:2.1mmΦ。一般的に良く使われる大きさである。

家にあるジャンク箱の中から、昔、秋月電子で買った、9V、1300mA出力のものが見つかった。型番は、GFP101U-0913というやつ。
※2018年1月現在廃版となっているので、後継品を使うとよいだろう。
GF12-US0913とかLTE10UW-SY-BS01とかGF18-US0920-T等々。500円~1.000円ぐらいで手に入る。

テスターで計ると出力電圧も9.13Vと理想的である。センター側にプラスの電圧が出ているのが分かる。
昔のトランス式ACアダプタでは無負荷時にめちゃくちゃ電圧が高いものがあるので注意が必要だった。今のものはスイッチング式が多く、だいたい規定の電圧が出る。

改造

では、改造に取り掛かろう。難しい事は無い。プラスマイナスを逆にするだけだから。
但し、お約束事であるが、

「以下の製作記事はその動作を保証するものではなく、改造によって怪我、感電、火災、機器の故障、破損が発生しうる。製作に当たっては各人の自己責任として行っていただきたい。当方は一切その責任を負わない。」

である。何があっても当局は一切関知しないのでそのつもりで。

ではバラして行こう。ACアダプタによっては、外装カバーがガチガチに接着されていて、破壊に近い状態にしないとバラせないものも多いが、これは良心的?で隙間にマイナスドライバとか突っ込んでこじって行けば簡単にカバーを外せてしまう。ゆえに綺麗にバラせるのだ。

あとは出力の線をよく見て、つなぎを覚えておこう。(だいたいプラス側の線に区別用の印が入っている。
あとは線を外して、元とは逆にハンダを付けすればよい。

バラしついでにモニタ用LEDも付けてみた。
(出力から10KΩの抵抗をかませてLEDを光らせている。)

終わったら、テスタで出力のショートが無いかチェックして組み立てる。
コンセントにつないでちゃんと電圧が出ているか、プラグ外側がプラスになっているか、叩いてみて電圧が途切れたりふらつかないかをチェックしておこう。
OKなら、いよいよ実機につないで電源オンしてみる。緊張の夏、日本の夏だ。

動作も正常、音も問題ないようである。

ちなみに、オシロスコープで出力を見てみるとリプルノイズ(スイッチング電源の直流出力にあらわれる微小なノイズの成分)はP-Pで100mVぐらいで、問題無いレベルだった。

おわりに

このように、自作によってまかなえるものは結構ある。
但し機器の仕様の確認や安全性の確保には十分気を付ける必要があるだろう。
自己責任ではあるが、自作してちゃんと機能したときは脳がとても満足してくれる。

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