大阪・関西万博 EXPO2025 見学記の後編。
前編はこちら 大阪・関西万博 EXPO2025 見学記<前編>
いざパビリオンへ 続
しばらく歩くとガンダムパビリオンに到着した。
時刻は16時前だがまだまだお日様は高く日差しがきつい。
しかし並ぶと日傘が手渡された。少しでも涼しくとのパビリオン側の配慮なのだ。
さすが日本企業。やることが粋だ。
時間になって内部に通されると、まるで兵士のように数列に並ばされた。
これから軌道エレベータを使って舞洲上空36,000Kmの静止軌道上のスタージャブロー(宇宙ステーション)へ向かうのだ。
乗るのはスペースキャビン。う~、なんかわくわくする。
スペースキャビンは上昇を続け、まもなくスタージャブローに到着だ。
このあといろいろなことが起きるのだが、それは体験してのお楽しみということにしておこう。
すっかり宇宙空間へ行った気分になってしまった。
(パビリオンへ入場した人だけ見ることができるガンダムの足の裏)
この後の予定としては、水上ショー(アオと夜の虹のパレード)だ。
水上ショーは暗くなってからで、まだ開演まで時間がある。その間に入れそうなパビリオンを探すことにした。
予想に反して意外とスイスイと入れるところが多い。
良かったのはシンガポールパビリオン。
入ってみると展示コーナーで、そういったパビリオンかと思っていた。
しかしその後なかなか良い演出を見せてくれた。
次の部屋へ行くと端末が数台置いてあって、パネルにメッセージを描けるようになっている。
実はこのメッセージ、更に次の部屋で見ることができる
だからあまり恥ずかしいメッセージは描かない方が良いかも。
わしたちは「世界平和」と描いた。本当に戦争が早く終わってほしいと思う。
次の部屋に行くとは頭上に巨大な円形スクリーンが備え付けられている。
実は描いたメッセージが、CGと共にこのスクリーンに映し出される仕掛けだ。
自分の描いたメッセージは一瞬しか表示されないので見逃さなよう目を見開いておこう。
音楽と映像がうまく合わさって、なかなか感動する演出だった。
コモンズパビリオンにも入ってみた。コモンズパビリオンは数十の国が共同で開催しているパビリオンだ。
パビリオンはA~Dまでの4つあり、国の紹介パネルと展示品が多いが、なかなか興味を引く物品も展示されている。
水上ショー(アオと夜の虹のパレード)を見る
いい加減疲れたので、水上ショーが見えるウオータープラザの石段に腰を下ろす。
まだ明るく、水上ショーが始まるまでは1時間以上あるが既に多くの人が陣取っていた。
この場所は有料席ではないため、水スクリーンを正面からは見ることはできないが、だいたいその雰囲気は判るだろうと思った。
夕日が沈み辺りは次第に暗くなってくる。風が冷たさを帯びてくる。
海沿いだから特にそうなのだろう。持ってきたパーカーを着込む。
半袖、半ズボンではかなり寒いと思う。
嫁さんは、パビリオン攻略の鬼と化し、近くのパビリオンを見てくるという。
わしにはもうその気力は1%ぐらいしか残っていないので、ここでおやつでも食べながらのんびりすることに。
さらに暗くなると、あれよあれよと言う間に石段も埋まってしまった。石段の柵の後ろには立ち見の人も大勢。
この場所に早くから座っていて正解だった。
とっぷりと暮れるといよいよ水上ショー(アオと夜の虹のパレード)の始まりだ。
噴水、プロジェクター光、レーザー光、ミスト、そして炎までも出る大迫力の演出。
石段に居ると炎の熱も感じるし、噴水のしぶきがかかってしょっぱい風味まで味わえるというおまけまでついてくる。
凄いね。大迫力のショーが終わると大きな拍手が沸き起こった。
ダメ押しのパビリオン攻略と、〆はドローンショー
このショーの終了と共に、多くの人は帰途につくようだ。
しかし、わしたちはまだあきらめない。まだ行けそうなパビリオンがある。
水上ショーでしばらく休めたため、気力と体力が回復した。
とりあえずアメリカパビリオンに行ってみることに。
行列はまだ残っていたものの並ぶことはできず、今日は終わりということだった、残念。
どこかの親父がスタッフと口喧嘩をしていた。どうも入れなかったことに腹を立てているらしい。
まあ気持ちは分かるが、カッコ悪いので止めた方が良い。
その後、カタールパビリオンなど数か所に入ることができた。やはり終わり間際は空いている。
さて、最後の〆はドローンショーだ。これはいくら映像に撮っても、浮遊し、各ドローンが見事に交差する立体感は伝わらない。
ドローンショーが終わると本当に会場の終了時間となり一気に人々は帰り始める。
駅や電車は相当混んでいるだろうから、あえて会場内にしばらく留まり、混雑を避けることにした。
コンビニでホットコーヒーでも買おうとしたが、閉店後の後片付け中だった。
わがままを言わせてもらうなら、もう少しだけ開けていてほしかった。
祭りの後の気分
その間、色とりどりに電飾したパビリオンを見て回る。
昼のパビリオンの造形も美しいが、夜は電飾によってまた違う美しさがある。
帰る人の姿もまばらになってきた。きっと駅も空いてきているだろう。
午後10時過ぎ、やっと会場を離れることにした。入ってきた東ゲートから外へ出た。
涼しい浜風が心地よい。はためく国旗の列が、また来てくれと言ってるようだった。
長い一日が終わった。疲労感はあるが、充実した気分。祭りが終わった後のような気分にも似ている。
やはりもう一度来たいという気分になる。半年と言わずもうすこし長く開催すればいいのにとも思う。
まあ、いろいろ事情はあるのだろうが。
結局、10ケ所以上のパビリオンを見ることができた。
なにかとネガティブな報道がされる万博ではあるが、来てみるとやっぱり面白い!!