前回のブログ記事からすっかり時間が経ってしまい、もう初夏の陽気。
さて、まだ暑さがまだ穏やかな5月中旬、「大阪・関西万博 EXPO2025」へ行ってきた。
まあ、いろいろな予約、見学ノウハウ、お得情報は他のブログや動画サイトに任せるとして、簡単にその様子などを書いてみた。
書いているうちにどんどん記事が長くなってしまったので、今回は<前編>とさせていただいた。
やっぱり「お祭り」は楽しい
素直な感想は「疲れるけど面白い」だった。
やはり日常ではない世界というか雰囲気がそこにある。
当初、万博というのは、ちょっと高級で贅沢な見世物ぐらいにしか思っておらず、それほど期待もしていなかった。(2005年 愛・地球博の経験から)
嫁さんの誘いでチケットを取り、うまく動作しないアプリに悪態をつきながらどうにかパビリオンを一か所予約することができた。
まあ、現場に行ったら、数か所パビリオンに入れて、大屋根リングを散策し、できれば水上ショーを見れれば良しと踏んでいた。
あまりワクワク感を感じないのは、歳のせいでドーパミンの分泌がうまくできなくなったせいかもしれない。
準備
前日はスーパーへ行って、現地で食べる昼食と晩飯、お菓子と飲み物を買い出しに。
事前に食料を確保しておいたのは、恐らく現地での食事は長時間待たされることは必至と思っていたからだ。そしてこれは正解だった。
暑さに備えペットボトルの水、お茶は凍らせておいた。帽子は必須だろう。できれば団扇か扇子があると良い。
ミニ椅子を持って行こうかと考えたが、座る場所は増えているようだし、移動時にかさばるのでやめておいた。
小さなレジャーシートは持って行くべきだと思う。
あと会場の地図と、チケットのQRコードはプリンターで印刷しておいた。
QRコードを印刷しておいたのは大正解だった。
スマホは事前に会場無料Wi-Fiの設定を済ませておくと良い。
パーソナルエージェントのインストールもお忘れなく。
あると面白いと思うのが軽くて小さな双眼鏡。大屋根リングからの絶景を双眼鏡で見るのは楽しい。
荷物をナップザックへ詰め込み、早めに布団の中に潜りこんだ。
いざ出発
万博入場は午前9時の予約。
滋賀県からの出発なので1時間半程度かかる計算。
しかし、このご時勢、何があるかわからないので朝6時台の電車に乗ることにした。
平日だったので、通勤の人も多かったが、まだ朝早いため、地獄のラッシュは避けることができたようだ。
現地に近づくにつれて、ザックを背負った万博に行く風体の人が多くなってくる。
電車の乗り継ぎもスムーズだった。最後は大阪メトロ。弁天町から会場のある舞洲へ向かう。
なかなか未来感のある車両は次第に気分を盛り上げてくれる。
終点の舞洲駅に到着。時刻はまだ7時半だ。多くの人たちが一斉に地上へ向かう。
地上の出たところにある「Welcome to EXPO2025」のゲート。
ついに来たというワクワク感、テンションが高くなってくるのがわかる。
わしらが入場するのは「東ゲート」。
こちらのゲートは混んでいると言われているのだが、確かにまだ早い時間にも関わらず既に多くの人たちが並んでいた。
皆、9時入場の人たちだ。別の時間帯の人たちはまた別の場所に集合されられる。
慣れた人たちなのか、小さなイスに腰かけていたり、レジャーシートを敷いてそこに腰を下ろしている。
まだ5月だから日差しも気温もそれほどでもないが、真夏になったらかなり辛いだろうなと思う。
晴れた日は帽子は必須、日傘や団扇など暑さ対策も必要だろう。最近はスポットクーラーが設置されたようだが屋外で効果あるのかな?
入場までにはまだまだ時間がある。人が増えるに従い近くのトイレも混みあってくるので早めに済ませておくのが良い。
入場まで時間があるのだから、手荷物検査だけ先に済ませ、あとは入場待機状態にすればスムーズに入れるのではないかとも思う。
しかしよく考えると、それでは「各馬一斉にスタート」状態となり、走るなと叫んでも誰かが走り出せば皆走り出すということになってなってしまうだろう。暴走状態である。
やはり、手荷物検査で時間ラグを持たせ、一匹づつ野に放つシステムの方が理にかなっているのかもしれない。
それにしても待ち時間は長い。子連れや足腰の弱い人は辛いだろうなぁと思う。
しばらくすると集合場所から入場ゲート前まで移動させられる。
ここで更に待たされること30分、やっと手荷物検査が始まった。
開催一カ月が経ち、事前の周知が届いているせいか、もたもたする人も少ない。
カバンやスマホ、タブレットなどはかごに入れて透視装置をくぐらせる。
ペットボトルは液体の検査をした後、かごに入れられて透視装置をくぐらせる。
金属探知機は人のみが通るようにする。腰ベルトや金歯には反応しないので大丈夫。
わしらは凍らせたペットボトルを数本持っていたので、カバンからの取り出しにちょっともたついてしまった。
しかし、QRコードを紙に印刷していったのは正解で、この入場ゲートやパビリオンでの読み取りも簡単におこなうことができた。
いきなりTV取材を受ける
入場ゲートから数十メートル進んだところで、TV局の取材を受けてしまった。
リポータの人がこちらの様子を見ているのが分かっていたが、やはりという感じ。
時間が無いのに結構あれこれしゃべってしまった。しかし放送されたのは冒頭の数秒だけど(笑)
いざパビリオンへ
東ゲートにはミャクミャク君が正座してお出迎え。
パビリオンや目的地に急ぎ足で向かう人たち。
とりあえず、オーストラリア館の入場予約が9時半なので、それまでに予約端末でお目当てのパビリオンの予約を取ることに。
当日登録センターは既に数人の順番待ち。ここの小さな当日登録センターには端末が1台しかないので仕方がない。しかし、人の回転は早い。
次から次へ予約を取れた人が意気揚々と離れてゆく。
この予約端末で重要なのは、あらかじめ訪れたいパビリオン、イベントの候補を考えておくこと。
また、一度予約枠無しだったところも、次に見ると空き枠ができていたりして、時々刻々と変化するということだ。
後に待っている人が居るため、あまり長時間端末を占有することはできないが、何度かページを再表示してみて空きの有無をチェックするのが成功の秘訣だ。
出典:X
大きな当日登録センターであれば3台程度の予約端末があるようだが、できれば端末をもっと増やしてほしいところ。
ラッキーなことに見たかった「いのちの未来」館の予約が奇跡的にゲットできた。これはロボット工学の石黒 浩がプロデュースするパビリオンだ。
しかし、オーストラリアパビリオンの入場の予約時間が迫っている。急がないと。
万博会場は道が曲がりくねっているので、最短ルートがわかりにくい。また通行禁止、スタッフオンリーの通路も多い。
パビリオンが見えているのにその場所に行きつけないのだ。
近道をしたつもりがパビリオンの裏側だったりする。
せっかくスマホを会場Wi-Fiにつないでいるのだから、会場案内アプリであるパーソナルエージェントをもっと活用すれば良かったと思う。
時間も迫っていたので小走りでどうにか間に合った。まあ、それ程時間にシビアではないだろうけど、初めてだから不安はある。
オーストラリアパビリオンの映像が素晴らしかった。
マルチスクリーンでの映像は宇宙からオーストラリア大陸へ接近、起伏のある大地から川、湖水、深海へ至る自然、生態系を見せてくれる。
シロナガスクジラが腹を見せながら頭上を通過するCGは圧巻だ。
嫁さんは映像酔いしそうだったので先に出てしまったが、わしはしばらくその映像に見とれてしまった。
「いのちの未来」パビリオンは昼からなので、まだ時間がある。
いまのうちに空いているパビリオン巡りをすることにした。
後になってわしらが考えた万博攻略法のひとつが、朝早く入場し、予約不要の空いているパビリオンに片っ端から行くという作戦だ。
10時過ぎ頃には行列ができ始めるパビリオンでも、朝はガラ空きのところが結構多い。これを利用するわけだ。
だから家で事前予約するパビリオンはできるだけ午後や、やや遅い時間にもってくる。
まあ、数打ちゃ当たるで、中には正直ショボいパビリオンもあるが、それは入ってからのお楽しみである。
スペインパビリオン。朝は、「営業してるの?」ぐらいガラガラ。しかし11時ぐらいになると凄いことになっていた。
巨大な地球儀。表面が変化しながら回転している。これだけでも凄いと思う。
くらげ館
いのちのあかし館。校舎の移築ドキュメンタリーを流していたようで後で見ようと思っていたのを忘れてしまった。
パビリオンとは関係ないが、面白かったのが「いのちの未来」の前にあるミストの噴出。定期的に噴出されるようだ。
もうもうと立ち上る水けむり。街中でホワイトアウトの恐怖を体験することができる。
(ホントに前が何も見えなくなる。)
小さな子供連れの人は手をつなぐなり子供を見失わないよう注意が必要だろう。
時間が来たので、「いのちの未来」に入る。
ここでは、未来のテクノロジーと人間の生活のつながりが物語風に描かれる。
わしが見たかったのはロボット技術とかAIテクノロジーのマニア向けの出品だったが、意外とあっさりしていてちょっと拍子抜け。
映像もさほど美しくなく、ちょっと残念。嫁さんには好評だったようだ。
まあ、しかし、「その人」の思考パターン、知識、記憶をメモリ化し、AIがそれに沿って「思考」、肉体をバッテリー、センサー、ドライバー、アクチュエーターに置き換えれば、「新その人」が再現できるのだろう。
そんなシンギュラリティはそう遠くない未来にやってくるのかもしれない。
「アンドロイドマツコ」
1000年後の人類の姿。
昼食はウオータープラザ近くの休憩所でとった。
ランチパックやおにぎりをいっぱい持ち込んできたので、列に並ばずとも満腹。時間を有効活用できた。
この休憩中、少しでも多くのパビリオン制覇に執念を燃やす嫁さんが見事ガンダムパビリオンをゲット。
あきらめず10回ぐらい入場予約にアタックした成果だった。
ガンダムパビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」は西側ゲート近くにある。ここからだとちょうど会場の反対側になる。
丁度よいので、大屋根リングを歩いて行くことにした。
大屋根リングはエスカレータが便利だが、所々にエレバーターや階段も設置されている。
大屋根リングに上ると会場一帯と共に、彼方の街並みや港湾施設を見渡すことができる。
ガンダムパビリオンのある西ゲート近くに到着。まだ予約時間まで間があるためコンビニで飲み物とちょっと食べ物を購入することに。
コンビニも列ができているためしばらく並ばないと入れない。
ありがたいのは価格が割増しになっていないこと。これは助かる。
朝からほぼ歩きどおしなので、腰は痛いし脚も疲れてきていた。
近くの休憩所で先ほど買ったアンパンを頬張りながらしばらく休む。
さて、そろそろガンダムパビリオン予約の時間だ。
ゆっくりとガンダムパビリオンへ向けて歩き出した。