さて今回は久しぶりにヴェゼルいじりネタである。
それも久しぶりの「ヘッドライトの殻割り」。
ヴェゼルのヘッドライトは、いじれそうなところが少なくて、殻割りなんて必要ないように思う。
まあ、しかし何かの企みのご参考になれば幸いである。
ヘッドランプ殻割りについて
ヘッドライト殻割りというのは、ライト機構部分(ハウジング)と透明樹脂部分(レンズ)(実際にはレンズではないけど)を分離することだ。
分離できれば、その内部にLEDを仕込んだり、内部を塗装したりしてカスタマイズできるわけだ。
またレンズ内側の曇りや汚れを取るなど修理の場合もあるだろう。
(以降、ランプ機構側部分を「ハウジング」、透明樹脂部分を「レンズ」と書く。)
ヴェゼル 前期RV系のヘッドライトユニット
殻割りしたヘッドライトは新型ヴェゼルであるRV系(2024年4月のマイナーチェンジ前)のもの。
ネットで探してみると、モデルチェンジ前(RU系)の殻割りはあるのだが、新型ヴェゼル(RV系)の殻割りは見つからなかった。
そもそも新型ヴェゼルは細目でそれなりにデザインも良く、あまりいじる必要もないからかもしれない。
このヘッドライトユニットは粘着性シーリング材で貼り合わせてあり、熱によりシーリング材を柔らかくすることで分離ができるタイプだ。
シーリング材の粘度は高く、ブチルゴムのように熱によって厄介な飴状に変化しないため、扱いやすい。
準備
まず必要な工具であるが、以下のものになる。
■ 温め用ダンボール箱
■ ドライヤー(1000Wクラスのもの)
■ 温度計
■ クリッププライヤー
■ プラスドライバー
■ マイナスドライバー
■ 割り箸(数本)
■ パームフィット手袋
■ 養生テープ
■ 必要によりクッション材や養生シートなど
クリッププライヤーは本来クリップを抜くための工具であるが、これが殻割りに大活躍してくれる。
握ると先端が開く構造になっていて、とても使い勝手が良い。
またドライヤーは1000ワットクラスのものを使用すること。
ワット数の少ないものは、温めに時間がかかる。
中華製の安いヒートガンもあるがワット数が少ないものもあり、購入するときは注意が必要だ。
そして作業は時間はかかるので、気持ちと時間的余裕があるときにおこなうことだ。
急いだり焦っているとろくなことにはならない。
それから、ユニットを温めたあと、ダンボール箱から取り出してクリッププライヤーで広げてゆくわけだが、温める前に一度手順を確認してみるのをお勧めする。
てきぱきと作業をする必要があり、置き場所でもたついたり、予想外の出来事が起きたりすることがあるからだ。一度シミュレーションしてみると良い。
手順
大まかな手順は以下のようになる。
1.養生テープでヘッドライトレンズ部分を保護
2.ハウジングとレンズを固定しているスクリュー(ビス)4本を取り外す
3.ハウジングとレンズを固定している樹脂製の爪を熱を加えて浮かせてやる
4.ヘッドライトユニットをダンボール箱に入れ加熱し、シーリング材を軟化させる
5.温まったユニットを殻割りする
まず、養生テープをレンズ表面に貼り保護してやる。
何かの拍子でレンズ部分に傷が入ったりすると悲しい。
養生テープは熱を加えても糊が残らないものを使うべし。
次に、ハウジングとレンズを固定しているスクリュー(ビス)4本を取り外す。
一般のプラスネジなので、特殊工具は要らない。
次にハウジングとレンズを固定している樹脂製の爪を熱してロックを浮かしておいてやる。
こうすれば、全体に熱を加えたあと、一気に剥がし作業に入ることができる。
貼り合わせたあとは、再び熱を加えて、元の状態に戻せば良い。
熱を加えて少し柔らかくなったところで、マイナスドライバーで持ち上げる。(※ 熱の加え過ぎに注意)
では、今回のいちばん肝であるヘッドライトユニットの温めだ。
熱によって、ハウジングとレンズを接合しているシーリング材を軟化させ、一気に分離できるようにする。
ヘッドライトユニットをダンボール箱に入れ、脇からドライヤーの熱を入れる。
熱がヘッドライトユニットに直接当たらないように工夫する。
直接あたると、溶けて変形したりしてしまう。
また、高温であるため、発火とかにも注意をしておこう。
ダンボール箱が燃え出して、ボヤ騒ぎでも起きたら大変である。
温度計を見て60℃程度を維持しつつ、20~30分ぐらい温めるのが良い。
また、ダンボール箱は密閉せず、少し隙間か穴を開けておく。
頃合いを見計らい、ユニットを取り出す。
熱いので素手では火傷のリスクもある。パームフィット手袋を使用すると良い。
取り出したら、手早くクリッププライヤーをハウジングとレンズの隙間に差し込みお互いを広げてゆく。
クリッププライヤーで広げてゆく部分は、ヘッドライトユニットの細い方(車体の中心側)からおこなう。
もし、クリッププライヤーが入りにくいようなら、マイナスドライバを差し込んで一旦隙間をつくってやるとよい。
何カ所かに分けてクリッププライヤーで広げてゆき、開いた部分には割りばしを差し込んでゆくと良いだろう。
もしシーリング材が冷めて硬くなってきたら、無理せずもう一度温め直すか、ドライヤーを使ってシーリング部分を温めてやる。
ある程度の広がりができたら、あとは手をつかって一気にしかも慎重に広げてゆけば、殻割りが完了する。
ここでは無理をせず、まだ硬そうなら、再び温めてやる。
内部の構造について
殻割りができたので、内部を調べてみた。
構造は大きく分けて、デイライト・ウインカー部分、ヘッドライト(ハイ/ロービーム)部分、コーナリングライト部分、そして電子回路部分に分かれている。
基本的にはめ込みか、ビス止めなので、順番に外していけば分解することができる。
但し、けっこう奥深いところがビス止めしてあったりして、気づかないことがあるのでよく観察することだ。
特にレベライザーが動くヘッドランプの受け軸部分のビス2本が見えづらいところにある。
下図はヘッドライトユニットの下部に収められている制御基板であるLCM(Light Control Module)。
ここでCAN信号を受けて、ヘッドライト点灯制御をしている。
カバーを外すとこんな具合。
ちなみに、ウインカーやデイランニングライトは、従来通りの専用信号線での制御である。
おわりに
いつも書いてる事だが、最近はコンピュータの塊のようなクルマの構造。
いじれるところもどんどん少なくなってゆくようだ。
下手にいじれば走行不能に陥ってしまうリスクもある。だからそのあたりは注意しないといけない。
それに保安基準もどんどんうるさくなってきてるようだし、ランプひとつ付けるのにも気を遣う(笑)
しかしねぇ、どうでもいいような保安基準はせっせと作るくせに、本当に大切なところはお粗末極まりないのではないか、国交省さん。
まあ、政治的話題にはほとんど触れてこなかった当ブログであるが、先日、川口市で起きた事故(いや事件か)はさすがに考えさせられた。
これは飲酒した某国国籍の男性が猛スピードで一方通行を逆走し、挙句の果てに通勤途中のクルマに衝突、日本人男性を死亡させた件である。もう滅茶苦茶である。
それに、北海道では、レンタカーを借りた某国の人々が度々事故を起こしている。
運転も未熟、日本の道路事情も分かってない某国の人たちに簡単に免許を与えている。この実態は何なのだろう。まさにザルでありお粗末そのもの。
これは今後大きな問題に発展してゆくような気がする。
以下はその実態について触れているYouTubeチャンネルなので是非見ていただきたい。
髙橋洋一チャンネル
「1132回 なぜ?中国人観光客ドライバー事故激増!データが示しているのに日本の免許を取りやすく??元凶は公明党」
文化人放送局
【中国人による事故多発の原因は公明党にある?】何でホテル滞在の外国人観光客が宿泊先住所を使って、少なすぎるテストを合格するだけで運転免許なんだ!? 公明党への批難が高まる◆文化人デジタル瓦版◆
まあ、今回の選挙、間違っても公明党と共産党には入れませんがね。