電動ポリッシャー RSE-1250 のプチ改造(電源コード延長+α)してみよう

クルマを磨くのに便利なのが、電動ポリッシャー。

わしは、旧リュービ(現在は京セラ)の 「RSE-1250」を使っている。

とても使いやすいのだが、少しばかり気になるところがある。

それは電源コードの短さ。そのため、ちょっと作業しづらいこともある。

そこで、電源コードを長くして、更にちょいと部品を追加して扱いやすくしてみた。

人気の電動ポリッシャー RSE-1250

RSE-1250はYouTubeなどでも多々取り上げられている人気の電動ポリッシャーだ。

ダブルアクション(円運動+偏心運動)で動作し、初心者でもバフ目が出づらく、扱いやすい。
しかも価格も手頃で入手しやすいのが良い。

わしは以前、シングルアクション(というか回転数が変えられる電動ドリル)を使っていたが、最近はもっぱらこのRSE-1250を使用している。

研磨力がそれほど高くないため、ウオータースポットが進んでいる塗装面では、毛バフを使ってもその除去は難しいが、扱いやすく通常の研磨であれば十分な性能を持っている。

RSE-1250の弱点

さて、このRSE-1250の唯一の弱点は電源コードが短いこと。

弱点という程のことでもないが、やはり電源コードの短さが気になる。

例えば、背の高いクルマのルーフを磨くとき、短いゆえ電源プラグをつないだ部分が脚立の途中まで上がってしまう。

そして、それが脚立に引っかかってしまったりして作業がしにくいのだ。

コード自体は、キャブタイヤコードを使っていて柔らかく扱いやすいのだが、その短さが残念なのである。

もう数メートル長ければ扱いやすくなるのだが。

コードのルーティングを工夫すればよいのかもしれないが、コード自体の長さを変えるのがいちばんの解決策だろう。

コードを実測すると2メートル。やっぱり短いよね。

(メジャーの目盛りが見えないけど2メートルです。)

電源コードを長いものと取り替える

今回、長さを5メートルにしてみた。

5メートルは長いように感じるが、使ってみると案外使いやすい長さだと感じた。

では、まず交換する電源コードを入手する必要がある。

元々のコードは 「VCTF 0.75SQ」 2芯 のキャブタイヤコードを使っている。

キャブタイヤコードは、柔らかく柔軟性があるので扱いやすい。

同じ規格品と交換するのが良いと思う。

これを地元のホームセンターで探してみたが、残念ながら売っていなかった。

ネットで探すと、Amazonにあった。しかも安い。

「倉茂電工 300V 耐油・柔軟型ビニルキャブタイヤケーブル VCTF33X 2心X0.75SQ 黒 10m」

それから電源プラグ。 パナソニックの「WH4007P」という型番のものが安くてお勧めだ。


電源プラグへコードをつなぐための丸型圧着端子。

コード同士をつなぐための圧着スリーブ。
(なければハンダ付けで良い。)

あとは、接続部の絶縁にビニールテープか熱収縮チューブ(ヒシチューブ)が必要。

工具としてはプラスドライバ、圧着工具。
それからシリコンオイルスプレーとパーツクリーナーがあると良い。
(シリコンオイルスプレー、パーツクリーナーが必要な理由は後ほど)

本体を分解する

本体の10ヵ所の+ネジを外し、カバーを外す。

バフの取り付け部を外してしまった方が作業しやすいかもしれない。

こんな感じでコードが収められている。

元のコードをカットしコードプロテクタを外す

黒線はスイッチ部分でカット、白線はジョイントの少し手前でカットする。(×印)

元のコードから、コードプロテクタを外すのだが、これがコードと喰い付いていて外すのが大変。

まず、×印でカットして、芯線だけ取り出す。

次にコードプロテクタ外側からシリコンオイルを吹きかけて滑りを良くする。

残ったコードの外皮をペンチで掴んで思いっきり引っ張れば、コードプロテクタから取り出せる。

今回の作業でこれがいちばん大変だった(笑)

新しいコードを接続

新しいコードを、コードプロテクタに差し込み、コード先端を剥いて、つなぎ合わせる。(スイッチ部分はハンダ付けする)
あとは絶縁して、ケース内に収めればOKだ。

カバーを組み立てる際、モーター接点がカーボンブラシと噛みあっていること、ベアリングが本体側にちゃんとはまっていることを確認しておこう。

コードの先端に電源プラグを取り付ければ、工作は完了だ。

組み立てたら、正常に動くか確認する。

OKならばコードプロテクタに吹きかけたシリコンオイルをパーツクリーナーで洗い落とせばよい。

残ったコードは有効活用

コードの残り半分は、もう一台の小型ダブルアクションポリッシャー「ZOTA PR308A)」の電源コードと交換してやった。

ZOTA PR308Aは、コードにしなやかさが無いため、これも交換すると使いやすくなると思う。

この小型ポリッシャーは、狭い部分のポリッシュに使用している。
二つを使い分ければ効率よく作業ができるのだ。

交換方法は同じ要領でできる。こちらは元々内部でジョイントしてあるので、同じ場所で接続しなおせば良い。

おまけの改造

このRSE-1250、作業中に地面や脚立の上に置くことも多い。

このとき困るのが、横置きするとバフ側面が地面と接してしまい、ゴミやホコリがバフにくっついてしまうことだ。

バフ面を上にして置けばよいのだが、それでは不安定になるし、次に使う時掴みにくい。

知らずにゴミや砂が着いたまま使用すればボディに大きなキズを付けてしまうことになる。

そこでRSE-1250側面にスペーサーを取り付け、バフを浮かせるようにした。これで地面と接触しなくなる。

(矢印が取り付けたスペーサー)

部品としては、プラフレキ(PF管)内径28mmのものを使用。長さを7cmにカットした。
(もう少し細い22mmのものでもよいと思う。)

プラフレキは、元々電線などを保護するために使用するもので、硬めの合成樹脂でできている。

プラフレキはホームセンターにもあるが、10メートルとか50メートルとかの単位で売られているので、数十センチだけほしいといっても売ってくれない。

知り合いや、どこかの電気工事屋さんに分けてもらうのも手だが、どうしてもプラフレキでないといけないといわけではない。

世の中、探せばいくらでも代用品はある。洗濯機の排水管とかコルゲートチューブとか。

要は、RSE-1250の丸いケースに沿わせて、スペーサーとして機能すればよいのであるから。

(コルゲートチューブ)

あとは、RSE-1250に固定するための結束バンドが必要。

プラフレキは、ドライヤーなどで温めて、RSE-1250の周囲に合うように曲げてやる。

あとは結束バンドでRSE-1250に巻き付ける。

只、これだと上側にずれてしまいやすいので、RSE-1250本体の穴の部分を利用してプラフレキの中央部分を結束バンドで固定してやると良い。

ZOTA PR308Aにも「スペーサー」を取り付けてやった。

材料は先ほどのコルゲートチューブを使用。

おわりに

今回の改造で、ずいぶん扱いやすくなった。

RSE-1250は他にも、内部のブレーキリングを外したり、パッドやベアリングを替えたり、様々な改造があるようだ。

わしは、今のところその必要を感じていないので、メカはオリジナルのままだ。

尚、電気系の改造にあたっては、100Vを使う工具なので、接触不良、半断線、絶縁不良には十分に注意して自己責任で改造をしていただきたい。

近日、評判の?「ピカピカレイン プレミアム」を使ったボディコーティングをおこなおうと思っているので、このポリッシャーたちが活躍してくれるだろう。