ディスプレイオーディオ取付けとハザードスイッチ移設(ヴェゼル RV系前期)

前から気になっていたディスプレイオーディオ。
ディーラーのカーナビとディスプレイオーディオにはそれぞれ得意不得意がある。

そこで、ディーラーカーナビの下にディスプレイオーディオを併設してみた。
そして、あわせてハザードスイッチを別場所へ移動してみた。

純正カーナビは使いづらい?

我が家のヴェゼルは、ホンダ純正のGathers(ギャザズ)ナビを装着している。

名前は「ヴェゼル専用 9インチ プレミアム インターナビ VXU-225VZi(Honda CONNECT対応)」というやつだ。

ディーラーでの標準価格は約20万円ほど(取付工賃は別)だが、別ルートから1/3ほどの価格で入手した。

かなり安かったが、それでも結構なお値段だ。
こういった類のものは値段があって無いようなものなんだろうね。
根拠は無いが、製造コストはかなり安いと見ている(笑)

ヴェゼルのカーナビゲーションは、この「Gathers」と「HondaCONNECTディスプレイ」が選べる。

「Gathers」ナビは自立型ナビで、地図、住所、施設データなどをメモリに内蔵し、GPS情報や車速情報によって自立ナビゲーションが可能な装置だ。

※「Gathers」ナビは複数メーカーのOEM品で、車種によっては、「Gathers」がディスプレイオーディオタイプになっているものもある。

これに対し、「ディスプレイオーディオ」は、ざっくり言えばその名の如く、映像機能と音声再生機能だけを備えた装置。
スマートフォンなどの外部機器の介在によって、成り立つ装置になる。

従って、インターネット環境との接続が必要(必須ではない)になるわけだ。

わしは、月額料金が必要となる「HondaCONNECTディスプレイ」は選択肢になかった。

それにNaviCon(ナビコン)を使いたかったため、「Gathers」を選んだわけだ。
(が、NaviConがいまいちなので使うのをやめてしまったが。)


※NaviCon(ナビコン)
NaviCon(ナビコン)とは、スマートフォンで検索した施設や住所などの地点情報を、BluetoothやUSB接続を通じて対応カーナビに送信し、ワンタッチで目的地に設定できるアプリ。
iOS/Android向けに無料提供され、多くの国産カーナビやカーメーカーのナビで利用できる。

ヴェゼルの悪口を言いたくはないが、ヴェゼルの唯一の弱点はこの「Gathers」ナビだと思う。

地図更新はディーラーで更新作業をしてもらわないといけないし(しかも何度目からは有料かつ高額)、施設検索もいまいち。マイナーな店の名前など出てこない。

いちばん嫌なのは、経路選択。これが頭にくるぐらい思い通りにならない。

例えば、滋賀から九州へ行く時、高速道路は山陽道と中国道の二つのルートがある。

わしは空いている中国道をのんびり走りたいのだが、Gathers君は絶対に山陽道のルートを提案する。中国道のルートを選択させてくれないのだ。

まあ、恐らく山陽道の方が距離も少し短いし、彼(彼女?)は良かれと思ってルート選択してくれてるんだろうけど。

無視して中国道を走ると、途中で山陽道へ行くようなルートを指示してくる。しつこいんだね。

わしゃ、中国道を走りたいんじゃ、あきらめろ!と、つい文句を言いたくなる。

これに比べ、ディスプレイオーディオで使うナビゲーションアプリは、地図情報の反映が早いし、施設検索も柔軟にできる。

経路選択も、指先でちょちょいとスマホ画面をいじれば簡単にできてしまう。


 【出典:楽天】

近頃のGoogle MapはAIも統合され、さらに濃厚な情報も得られるようになってきている。

更に、アメリカで先行実施されている3Dビジュアルなナビゲーション機能「イマーシブ・ナビゲーション」も、近いうちに日本でも使えるようになるらしい。
(まあ、田舎では要らんと思うが・・・)

【Google Maps Gets All-New Look With Immersive Navigation】

Google Maps Gets All-New Look With Immersive Navigation

また、長いトンネルでのGPS信号喪失も、Bluetoothトンネルビーコンの機能によって位置情報が補正できるようにもなっている。

もちろん、Gathers君にも良いところはある。

高機能なカメラなどの外部オプション付けることができるし、テレビやFM放送、1620kHz道路情報もデフォルトで受信できる。
DVD再生もできるし、USBメモリから音楽、動画再生も可能だ。

また、操作を確実におこなえる物理ボタンがあるのが素にありがたい。

丁寧なルート指示や画面の見やすさなどは、今のところGathers君に軍配が上がるようだ。

結局、現段階ではどちらも優劣つけがたい状況になっている。

ならば、両方を付ければよくね!、ということになるわけである。

Google Mapのパケット消費は1時間あたり、10MB~50MBぐらいだ。
消費量の違いは表示、検索内容など情報の量に比例するが、今使っているpovoでちょっと大きめのトッピングを購入すればしのげそうである。

中華製激安ディスプレイオーディオを購入

ということで、中華製激安ディスプレイオーディオを購入した。

こういった類の機器は競争相手も多く、大量生産されているせいか、タイムセールやクーポン配布をしょっちゅうやっている。
日本製だったら数万円ぐらいする機能のものが数千円で手に入れることができる。

但し、作り込みは甘く、バグってたり、機能が中途半端な場合も多い。

日本人なら、それなりに作り込んだものを市場投入するだろうが、やつらは、「まあ、これぐらい動いたらいいんじゃね。」ぐらいのノリで市場に出す。
だから半完成品みたいなものになってしまう。

こういった決断の早さ、実行力、割り切り方、市場展開の早さは日本人も見習うべきかもしれないが、そのぶん人命や事故へのリスクは増加する。

購入したのは8.1インチ横長画面のディスプレイオーディオである。
あまり大きいと設置場所に困りそうなので、ほぼ最小サイズのものをチョイスした。

本体の重さも、わずか230グラムしかない。

このディスプレイオーディオはお安いのと引き換えに基本的な機能しかない。
アプリやショートカットの追加もできない。あらかじめ入っているアプリしか使えない。

しかし、ナビ機能しか使わないつもりだし(音楽はGathers君で聞くので)、Google MapとYahooカーナビが入っているので良しとする。

ハザードスイッチの移設

さて、問題はこのディスプレイオーディオをどこへ設置するかだ。

Gathersナビの上に置いてみたが、前方左方向がとても見づらくなる。横長8.1インチ画面といえどもそれなりに高さはある。

次にエアコン操作パネルの下に置いてみるが、下過ぎてナビ画面が見づらい。視線移動が大きすぎるのである。
運転中に下を向く動作になるので、これは良くない。

そうなると、ハザードスイッチがある辺りがいちばんベストのような気がする。
ハザードスイッチとはパーキングランプを点けるスイッチのことである。ピタゴラスイッチとは違う。

そもそも、このハザードスイッチ、中央にでかでかと鎮座していて、ちょっとデザイン的に気に入らない部分でもあった。

そこで、このハザードスイッチを移動することにした。

ハザードスイッチの場所はインパネ中央でなければならない・・・と保安基準で決まってはいるわけではない。

しかし重要な機能として位置付けられていることを忘れてはならない。
いざという時は、確実に操作できる必要がある。

この大きさ、形状のスイッチを別場所に移動するのはちょっと大変そう。そこで、新しくハザードスイッチを購入することにした。

【取り外したハザードスイッチ。爪で固定されているだけなので簡単に外せる】

ハザードスイッチは、一回押すとハザードランプが点滅し、もう一度押すと消灯する。
回路的には、オン信号をコントローラーが見ており、オンごとのオルタネイト動作となっている。

つまり、スイッチはモーメンタリ型を使っているが制御側でオンオフを制御している。そのためスイッチは同じ仕様のものを購入する必要がある。

同じ形状でもオルタネイト型のものが売られているため、間違えないよう、よく確認することが必要だ。

※モーメンタリ型
押している間だけオンするもの。これに対し、押すごとにオン/オフが切り替わるのがオルタネイト型。

購入したスイッチは以下のようなものだ。



※残念ながら、2026年6月2日現在、赤色LEDのものが在庫していない。(青色のものを載せておく。)

ハザードスイッチのカプラからは4本の信号線が来ている。調べてみると、2本がスイッチ用、2本がスモールランプ点灯時に+12Vと+5Vが出力されることがわかった。

スイッチ接点は常時+12VラインとGNDの間に入れてやればよい。

なぜ、常時12Vがあるかというと、エンジン停止(ハイブリッドシステム停止)でも、ハザードランプが点けられる必要があるからだ。

スモールランプ点灯時の+5Vが何に使われるのかは、回路図を見ていないので分からないが、とりあえず+12Vはスイッチの照光(イルミ)に使えばよい。

購入したスイッチは照光用LEDを内蔵しているので、スモール点灯時に光るようにしてやる。
10kΩの抵抗で、程よい明るさになるようだ。

とりあえず仮接続して、ハザードが正しく動作することと、イルミがちゃんと点灯することを確認してやる。

回路図は以下のようになる

またスイッチの端子は下図のようになっている。
LED-AはLEDのアノード側(+側)、LED-Kはカソード側(-側)という意味。

ハザードスイッチの移動先は、ディスプレイオーディオとの位置関係で以下の場所が良さそうだ。

移設にあたり、当然、パネル(アシスタントミドルパッド)に穴を開ける必要があるが、これは致し方ない。

スイッチの径が20Φなので、シャーシパンチの21mmを使用して穴を開けた。


他の工具で穴を開けてもよいが、注意しないといけないのは、表面にラバーが貼ってあるため、これがよじれないようにゆっくり気を付けながら穴を開けてゆくことだ。

よじれてしまうと見映えが悪くなる。

新しいスイッチへの配線としては、配線を分岐せずカプラから信号を伸ばす方法とした。
そうすれば、オリジナルのハザードスイッチを簡単に元に戻すことができる。


裏側は構造物がスイッチ設置の邪魔になるので、スイッチに合わせてカットしてやる。

また、本来スイッチは裏側から六角ナットで固定するのだが、とても六角ナットは入りそうにないので、ボンドSUで固定した。

こんな感じで取り付け。

アシスタントミドルパッドは少し湾曲しているのでちょっと右側が浮いたような感じになっていた。後日、間にアクリル板を入れて見映えをよくしてやったのが下図。

ディスプレイオーディオの設置

購入したディスプレイオーディオをどうやって固定するかだが、これはハザードスイッチの穴を利用する。

このディスプレイオーディオには可動式スタンドが付属している。
これから、可動部分だけを取り外して使用する。

そうすれば、穴も有効利用できて、ディスプレイオーディオ自体も上下左右に動かすことができる。
しかも、ディスプレイオーディオを簡単に脱着することができる。

そのためにひとつ部品を追加する。
下図は可動部分を分解した状態を示したものだが、この中の D がそれで、1mm厚のアルミ板を30mm×85mmで切り出したものだ。

四角い穴はディスプレイオーディオ用配線の通り道、丸穴は A のネジが通る。

また C の部品については、両サイドを下図のように削ってやり、穴にフィットするようにした。
これでディスプレイオーディオ本体を少し奥へ引っ込めることができる。

取り付けた状態は下図のようになる。

【内側】

【外側】

【配線を通した状態】電源とAUXケーブル

可動部分を生かしたので、上下左右に少々向きを変えることができる。

エアコンパネルの温度表示がちょっと見にくくなったものの概ね使いやすい位置だと思う。

【下は滋賀県高島市にある白髭神社付近を走行中の画像】

ディスプレイオーディオの使用感

最初に書いたように、このディスプレイオーディオはベーシックな機能のみを備えたものだ。

そのため、インターフェイスも必要最小限。

基本的には電源であるUSB TYPE-Cをつないでおけば動作する。

スマホとの制御接続はBluetoothでおこなわれ、データの送受信はスマホとのWi-Fi接続でおこなわれる。
当然インターネットへの接続は、スマホが契約しているキャリアを使用する。

電源投入(エンジンスイッチオン)後、約9秒でメイン画面を表示し、Andoroid Autoが自動接続されナビ画面が出るまで約23秒かかる。待たされる感じは無い。
また、途中、休憩などでエンジンを切っても、自動接続で続きをナビしてくれる。(まあ、それは当たり前か。)

Google Mapでは、ベーシックな路線地図表示で1時間あたり約16MBのパケットを消費するようである。
スマホは結構熱くなる。それだけ処理をおこなっているということだろう。

AUXの音声出力端子(3.5Φのステレオジャック)を備えているので、もしGathersナビから音声を出したければ、AUX出力をGathersナビに入力すれば良い。

しかし、これだとGathersナビのFMラジオや音楽再生を聞くため、いちいち入力ソースを切り替えなければならない。
うまくミキシングできればよいのだが、これはまた考えるとしよう。

microSDスロットを持っていて、音楽を再生することができる。
しかし、Andoroid Autoにつながると、なぜかmicroSDスロットにアクセスできなくなってしまう。

仕様なのかバグなのか良く分からないが、まあ、Gathers側で音楽は聴くので、特に困ることはない。

カメラ入力は4極のミニプラグだ。
Amazonでレビューを書いたら、カメラをタダでくれてやるというので、メールを送ったら本当に無料でカメラを送ってきた。

赤いラインに+12Vを加えると、カメラのLEDが点灯し画面全体に映像が映し出される。
つまり、後退ランプに接続すれば、リアを確認できるカメラとして機能する。
またガイドラインも表示される。

横長画面のため、横に伸ばされた歪な画面にはなるが、役には立つと思う。

既にGathersナビに後方カメラは接続されているので、後日、車体下方につけて、後退時のタイヤ位置確認用に使おうと思っている。

まだ購入後、日も浅く、機能を全て使ったわけではないが、ナビについては、Google Mapもヤフーカーナビも概ね良好に動作している。
ちゃんと、ここを進め、あちらを曲がれとやさしいお姉さんが指示してくれる。

Gathersナビもお姉さん声なので、両方同時に喋ると訳が分からなくなるので、どちらかをおっさん声にしたいのだが、これはちょっと調べてみよう。

Gathersナビとナビアプリでは、多少ルート選択に違いがある。
これも、広い道優先とか、いろいろ設定条件の違いからなのだろう。
(Google Mapではガソリン車とかハイブリッド車とかの車種を登録すると、燃費の良いルートを選択してくれる機能まである。)

設定で、更に快適に使えるかもしれないので、今後あれこれ試してみようと思う。

取り外せるようにしたため、TYPE-Cの電源とスマホがあれば、家の中でもいろいろ試すことができる。
(一部ACアダプタでは起動できなかったことは付け加えておく。)

おわりに

このタイプのディスプレイオーディオは非常に多くの種類が販売されている。
価格もピンキリだが、高額であればそれなりに機能は豊富なのだろう。

購入時は迷うところだ。
あまり当てにはならないが、信憑性の高そうなレビューを参考にするのも手だろう。

近々、また中国道を通って、九州まで行く予定なので、あれこれ試してみようと思っている。
安価なディスプレイオーディオではあるが、これでしばらく楽しめそうである。

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