寿命になったクルマ用バッテリーは甦るか?「デサルフェーター始動編」


寿命を迎えたクルマ用の鉛バッテリー。
普通なら、新品に交換すれば済む話だが、「デサルフェーター」なるものを取り付けると再生できる可能性があるという。

今回、それを取り付けて、その効果を追ってみることにした。

※2021年9月、事情により、デサルフェーターによる変化テストを中止しました。

リビルドバッテリーというものがある

我が家のクルマのバッテリーもそろそろ寿命に近くなってきた。

セルモーターの回転が弱くなってきたのは感じていたが、点検時、ディーラーからバッテリーそろそろ寿命ですとの指摘。

このバッテリー、使用5年経過している。
ハイブリッド車でも、アイドリングストップでもないので、ごく普通の鉛バッテリーだ。
前のバッテリーは7年持ったが、今回はそこまで持たなかった。

原因として乗り方に問題があるのはわかっていた。
ほとんど買い物でしか使っておらず、あまり遠出もしなかったのが原因のひとつなのだろう。

つまり軽い充電不足が起こっていたのだと思う。
(セルモータを1回まわすと、その失った分の電流を充電するには30分走らなければならないという。)

さて、ディーラーで交換するとそれなりの出費になるので、自分で交換することにする。

これまで、Amazonなどで、国産メーカの新品バッテリを手配していた。
ネットで買うと多少安い。でも一流メーカー品であればそれなりの価格はする。

そこで、ひょっとしてと思い、初めてオークションサイトを探してみた。

すると、規格に合うバッテリーがずいぶん安く出品されている。見ると「リビルドバッテリー」とのこと。

リビルドだからもちろん中古品。ちょっと怪しい気もするが、保証が6ケ月間付いている。

  出典:ヤフオク

はやる気持ちを押さえて、まずは「リビルドバッテリー」について調べてみる。

すると、いろいろ情報が得ることができた。

現在の車載用鉛バッテリーは、構造的な寿命に達していないものの、不活性物質が電極に堆積し、その結果、期待通りの電流が取り出せなくなり寿命になっているとのこと。

この「不活性物質」を取り除く等のメンテナンスを施し、新品性能とは行かないまでも、十分に実用度があるものに再生したのが「リビルドバッテリー」として売られているらしい。

中には怪しいものもあるかもしれないが、なんとなく様子がわかってきたし、6ケ月間保証がついているということなので、ダメ元で購入してみた。
(尚、2021年4月現在、9か月経過するが、特に問題無く、セルモータも快調に回ってくれている。)

下の画像の左側が寿命となったバッテリー、右がリビルドバッテリー。
(貼り付けられていた”55D23L”のテプラを剥がすと、実際は”75D23L”だった。)

サルフェーションとは

では、このバッテリーの寿命 =「不活性物質」の蓄積とはなんぞや?ということで調べてみる。

一般的クルマ用バッテリーは、鉛(極板)と希硫酸(電解液)で構成されている。

バッテリーが放電するときは化学反応により硫酸鉛(PbSO4)が発生する。これが「不活性物質」。
しかし発生した硫酸鉛(PbSO4)は、充電をすることによって再び電解液中に還元されてゆく。

これが通常バッテリーの充放電サイクルで、バランスの取れた充放電サイクルを繰り返せばバッテリー寿命は伸びるわけだ。

正常であれば、プラスとマイナスの電極の化学反応は以下のようになる。

プラス極:充電により硫酸鉛(PbSO4)から鉛(Pb)が離れ、酸素と結合して酸化鉛(PbO2)へ戻る。
マイナス極:充電により硫酸鉛(PbSO4)から硫酸(SO4)が離れ、鉛(Pb)へ戻る。

しかし、放電ばかりを繰り返したり、長期間放置状態で自然放電させてしまうと、電解液中に戻るはずの硫酸鉛(PbSO4)が極板表面で結晶化してしまう。
結晶化した硫酸鉛(PbSO4)はマイナス極の表面にしだいに白く蓄積されてゆく。

そして結晶化が進むと、通常の充電では分解されず、さらに蓄積され続けてゆくことになる。

結晶化した硫酸鉛(PbSO4)は電気を通さない物質であるため、極板に付着する量が増えてゆけば、それが電気抵抗となり充電しても充電できず、放電時も十分な電流が取り出せなくなってしまう。
つまりバッテリーの内部抵抗が高くなるわけだ。

だから、バッテリー電圧は正常にもかかわらず、セルモータの回転が鈍くなったりする。

この現象が、世の中で一般に言われているサルフェーションによるバッテリーの劣化である。

ちなみに「Sulfation」は日本語で「硫化」という意味なのだそうだ。

つまり、サルフェーションの重症化 = バッテリの寿命 と判断されることとなる。

これが後に出てくる”CCA”(コールド・クランキング・アンペア)という値に関係してくる。

デサルフェーターとは

そこで、まだ使えるはずのバッテリーの極板に付着した「硫酸鉛」を剥がす方法が無いものかと考えた人たちが居た。
まあ、バッテリーを分解してヤスリでゴシゴシというのは現実的ではないから、電気的に外部からの刺激で悪いやつらを引っぺがす方法を編み出したわけだ。

それが、「デサルフェーション回路」とか「デサルフェーター」というもの。

中には化学的添加物(炭素微粉末やゲルマニウム、リグニン、特殊ポリマーなど)によって取り除く方法もあるらしいが効果は限定的であるらしい。

「デサルフェーター」は高周波、高電圧のパルスをバッテリーに印加し、バッテリー性能を回復させるもの。

これを聞くと、「オカルト」グッズのひとつなんだろうと思う人も多いのではないだろうか。

わしも、最初は、貼れば燃費が上がるシールだとか、そういった類のものだろうと思っていた。

しかし調べていくうちに、どうもそうではないらしい、一応理にかなったモノであることがわかってくる。

機能的には数十から数百KHz台のパルスを作り、それでコイルを高速スイッチングすることで発生する高電圧をバッテリーに印加する仕組み。

科学の実験で、電磁石を作り、その両電極に触れながら電池を入れたり切ったりすると、ビリッっと来てびっくりしたことがある人がいると思う。
あれの応用である。

なぜ高周波、高電圧パルスを加えるとサルフェーションが除去できるのか?

サルフェーション(結晶化硫酸鉛)はマイナスの電極の表面に蓄積される。

ということは電極表面に電流を流せば、効率的に結晶化硫酸鉛を分解(還元)できるのではないか。
しかも電極表面に流せば、その電力も小さいもので済ませられる。

では、電極表面だけに電流を流したいときはどうするか?
それは高周波電流の「表皮効果」を利用すればよいわけである。

「表皮効果」とは交流電流が導体を流れるとき、電流密度が導体の表面で高く、表面から離れほど低くなる現象のことである。
つまり周波数が高くなるほど電流が導体表面へ集中する。

ちなみにこんなデータがある。

銅線の場合、周波数に対する表皮電流の深さは下記のようになる。
60 Hz → 8.57 mm
10 kHz → 0.66 mm
10 MHz → 21 μm

銅の場合だが、単線(より線ではないという意味)では10KHzの場合、表面の1mmも満たないところしかほぼ電流が流れないのである。

これを応用して、デサルフェーターを設計すればよい。
但し、どれくらいの周波数、電圧、時間を与えればよいかは、ネット上ではあまり出てこない。
外部気温も影響するだろうし。

このあたりのノウハウは企業秘密に近いのだろうか、ケンタッキーフライドチキンのスパイス混合比と同じである。

「デサルフェーター」を手に入れる

何はともあれ、実験にあたってまず「デサルフェーター」を手に入れなければならない。

当初は、ネット上の回路を参考に自分で作ってみようと思っていた。
しかし秋月電子などで部品を手配して、手持ち部品を使ったとしても、完成品を買った方が早いし、コスト的にも大きく変わらないようだ。

ちなみにAmazonで「サルフェーション除去」で検索をかけると、山のように出てくる。
しかも安いものでは千円台からある。

Amazonのカスタマーレビューは半分以上は当てにならない?、と思っているから、買ってみて試してみるしかない。

あれこれ選ぶうちに、ヤフオクに出品されていたものが、どうも良さそうなので、今回、これを購入した。

この出品されている「デサルフェーター」、回路設計がしっかりしているようで、2時間に及ぶ回路解説がYouTubeに上がっていたりする。
興味のある方は見てほしい。ただし2時間耐久ですぞ(笑)

デサルフェータ解説

どうやってバッテリーの回復度合いを確認するか?

バッテリーは先日取り外したものを使うとして(もっとひどいのが家にあったがしばらく前に廃品業者に売ってしまった。)バッテリーの回復度合いを客観的に測らなければならない。

セルモーターの回りがなんとなく良くなったよ~では、説得力が無い。

そこでバッテリーテスターを使用することにする。

このバッテリーテスターでバッテリーのCCA値、SOH(バッテリー健康度)、SOC(充電状態)、内部抵抗値、電圧を測ることができる。


CCA(Cold Cranking Ampere)(コールド・クランキング・アンペア)については、検索すればあちこち解説が出てくる。

本来のCCAの試験方法は以下の通り。

温度-18℃(±1℃)下において、SOC(バッテリーの充電率)が100%からCC放電(定電流放電)で放電した場合の30秒目の電圧が7.2V以上を保てる限界の電流値がCCAとなる。
ここでCC放電の電流値を徐々に上げていき、7.2Vを切った電流値の前の電流値をCCAとして採用するというように測定してゆく。

なんだか読んでもよくわからないが、要は極低温の状態でもセルモータを回せる(クランキング)電池性能があるかどうかの判断基準であるらしい。

そんな環境で孤立した場合、エンジンがかからなければ死も意味するわけで、現実に即した性能判断値になっているのかもしれない。(摂氏-18度はおよそ華氏0度である。)

ちなみにCCAの単位はA(アンペア)。
例えばCCAが500であれば、7.2V未満に電圧が低下するまで500Aを30秒間流し続けられる性能であることを意味する。

しかし、バッテリーをテストするのに、-18℃を作り出すのは現実的ではない。

そこでバッテリーテスターはどうするかというと、バッテリーの直流、交流抵抗を測定し、コンダクタンス(電流の流れやすさ)を測定する。
そして、それをもとにCCA値に換算して表示するという仕組みをしているようだ。

テスターには、測定するバッテリーの”新品状態のCCA値”を入れる必要があるが、これはテスターがバッテリーの劣化度合を判定するために用いられる。
ということは、現状のCCA値を知りたいだけならば、バッテリー容量(Ah)さえ正しく指定さえすればよいのである。

つまり、国産バッテリーにはCCA値の記載が無い物も多いが、とりあえずの近似の値を設定しておけばおおよその判定基準にはなる。

バッテリーの劣化具合は、”新品状態のCCA値”のおよそ6~7割減となったとき、交換対象とするようである。

ちなみにテスト時の波形(”TEST”表示時に観測される波形)は以下の様なものだった。
これが、連続的に数秒間観測できる。

デサルフェーター効果実験

では実験。

購入した「デサルフェーター」は、通常は車載し、オルタネーター(充電)が作動したときに動作するように設計されている。
これは動作しっぱなしでバッテリーを過放電させてしまうのを防ぐためと充電時の還元反応との相乗効果のためだろう。

今回はバッテリーをクルマから降ろした状態での実験になる。
そこで、充電器を用意し、充電環境を作って、「デサルフェーター」が動作するようにした。

今回の実験で使用するバッテリーは「パナソニック製 CAOS 100D23L」。

まず、何もしない状態で、このバッテリーの性能を測定してみる。

テスターを使用するにあたり、初期値(新品の時のバッテリーCCA値)を設定する必要がある。
(設定すると、その値は覚えていてくれる。)

「caos 100D23L」の初期CCA値は530程度であるらしいので、近いであろう値(JIS規格で「95D31」CCA値565)を指定した。

まあ、先にも書いたが、テスターの劣化具合判定表示用のためなので、そんなにシビアな値でなくても近い値でよい。

測定すると、バッテリーをしばらく放置していたので、やや放電していた。
テスターで測定すると電圧は12.5V程度、充電率は90%となっていた。

このときのテスターの値(尚、測定ごとにバラツキがあるので、3回測定し、平均を取った。)

SOH(%) SOC(%) CCA(A) 電圧(V) 内部抵抗(mΩ) 初期CCA 状態
13 90 210 12.54 13.98 565 REPLACE(要交換)

これで、まずは充電してやる。朝9:00に開始して、15:00で充電器を外した。
この状態で測定すると

SOH(%) SOC(%) CCA(A) 電圧(V) 内部抵抗(mΩ) 初期CCA 状態
18 98 250 12.92 12.69 565 REPLACE(要交換)

充電しただけでも幾分、状態が良くなったようだ。
ちなみに、
■SOHは「State of Health」の略。健全度や劣化状態を表す指標。 初期の満充電容量(Ah)を100%としたとき、劣化時の満充電容量(Ah)の割合。
■SOCは「State Of Charge」の略。充電率または充電状態を表す指標。
■CCAは「Cold Cranking Ampere」の略。温度-18℃下において、SOCが100%から定電流で放電した場合の30秒目の電圧が7.2V以上を保てる限界の電流値。
■内部抵抗はバッテリー内部の抵抗値。

これで見ると、「caos 100D23L」の初期CCA値は530らしいので、測定値250は約47%の性能ということになる。
標準CCA値のおよそ6~7割減で交換要と判断されるから、まだ使えるが、そろそろ寿命ということになる。
(仮に初期CCA値が600ならば41%の性能ということになる。)

これから「デサルフェーター」を接続するのだが、その前にに負極(マイナス極)の状態を撮影した。
それが下の画像。(白く円形に輝いているのはスコープカメラの照明LED。)

一面が白色に覆われていて、まるで大理石の模様のようだ。
デサルフェーターが動作すれば、これが無くなってゆくのだろうか。

ちなみに正極(プラス極)の画像はこちら。
特に異常な状態は見受けられない。

デサルフェーターは配線をハンダ付けして先端にミノムシクリップを取り付けた。
(右のトグルスイッチはバッテリーが充電中でなくても動作するように改造したためのもの。ツェナーダイオードD4をグランドへパイパスできるようにしてある。)

バッテリーにつなぐと、動作状態の青色のLEDが点灯(実際は高速で点滅)する。
このLEDはパルスを視覚化したものだ。

尚、この装置はバッテリーの電力で動作するので、別の電源や電池は不要だ。

印加されている状態の波形は以下のようになる。
パルスの周波数240kHz、電圧が100Vを超える値になっている。

下記画像はパルス波形を拡大したもの。

これでしばらく経過観察をしようと思う。
直ぐには効果が現れないと思うが、状態についてはまたレポートしたいと思う。

※2020年10月、事情により、デサルフェーターによる変化テストを中断しております。

※2021年5月11日 デサルフェーターによる変化テストを再開

前回のテスト中断以降、半年以上放置状態であったバッテリーに対しデサルフェーターテストを再開した。

放置していたバッテリーの状態(充電前)は下記のようになっていた。

SOH(%) SOC(%) CCA(A) 電圧(V) 内部抵抗(mΩ) 初期CCA 状態
25 83 285 12.50 10.44 565 REPLACE(要交換)

充電もせず半年以上放置にもかかわらず、電圧もそれほど落ちていない。
しかも、SOHや内部抵抗などの値が改善しているものもあり不思議だ。

充電しながら、デサルフェーターを接続して変化を見てゆきたいと思う

※2021年9月、事情により、デサルフェーターによる変化テストを中止しました。

コメント

  1. あっち より:

    そのあとどうなりましたか?(-_・)?

    • metaba より:

      あっちさん、コメントありがとうございます。
      いずれ、このお問い合わせが来るであろうことは予想しておりました(笑)

      実はしばらくデサルフェータを取り付けて、変化の具合を記録していたのですが、事情でバッテリを別場所に移動したため、現在テストを中断している状態です。
      なお、しばらくデサルフェータを付けていた時は、劇的な改善は見られませんでいたが、少々の改善(数値上の性能向上)は確認できました。

      来年3月以降にテストを再開できると思います。
      少し先になりますが、また結果をレポートさせていただきたいと思います。

  2. ターちゃん より:

    僕は最近 車の燃費などの節約術にはまっています。

    素晴らしいレポートです。
    分かりやすい写真と素人でも分かりやすい説明と
    こういう人のおかげで僕たちは騙されないで
    オカルトなのかそうでないのか判断ができます。
    ありがとうございます。
    続きを期待してお待ちしております!

    • metaba より:

      ターちゃんさん、ありがとうございます。

      ご参考にして頂き幸いです。そう言っていただけると記事書きのモチベーションも上がります。

      さて、デサルフェーターの続きですが、未だ再開しておりません。
      (引っ越したばかりで、バッテリが荷物の中に埋まっております(笑))

      5月までには、再開したいと思っておりますのでしばらくお待ちください。
      (ずっとバッテリがほったらかしだったので、ひょっとすると再起不能になっている可能性もありますが・・・)

  3. 西田安孝 より:

    小生、デサルフェーターなる物に非常に興味を持っているお爺さんです。
    コロナと年齢のせいで暇をもてあましている中、metaba さんの実験結果を心待ちにしています。

    多数所有している小形の鉛シールバッテリ(12V 7Ah)の回復に生かせれば、と
    期待に胸を膨らませて待っております。

    • metaba より:

      西田さん、コメントありがとうございます。

      コロナ禍でお出かけもままならぬ状況、お察しいたします。

      さて、デサルについては来週から実験再開を行おうかと思っております。

      但し、バッテリーを半年以上未充電のまま放置していることもあり
      ちゃんとした実験ができるのか?という心配はあります。

      また、そのあたりも含め、記事を書いていきたいと思っておりますので
      よろしくお願いします。

  4. みゅうたあ より:

    こんにちは、過去の投稿ですが失礼します。
    分かりやすい実験をされていて興味を持ちました。
    現在はどのような回復となりましたでしょうか?

    • metaba より:

      みゅうたあさん、コメント頂き有難うございます。
      返信遅くなりお詫びします。

      デサルフェーターの件ですが、現在実験を再び中断しております。
      (最近、家庭の事情で、家を長期空けることが多く、実験が継続的にできないためです。)

      これまでの実験では、最初ある程度まで数値の改善はみられるものの、それ以降大きな変化がないようです。

      ご期待のデータが出せず、申し訳ありません。
      また落ち着いたら、実験を再開したいと考えております。

  5. かいちゃん より:

      デサルフェーターなる物に非常に興味ありですまた長時間接続しないといけないようなので留守がちに人には向かないんでしょうね
    また
     部品さえ調達できれば工作できそうですね他の方はプリンjンターのパーツで改造して作られたようですがいかがですかよろしくお願いします

    • metaba より:

      かいちゃんさん、コメントありがとうございます。

      今回の記事の「デサルフェーター」の実験が中断したままになっていて申し訳ありません。
      しかし、サルフェーションの除去は、パルス充電器を使用した充電が短期間で効果を発揮するようです。

      我が家のクルマ(デリカD:5)には安物のリビルドバッテリーを使用していますが、セルの回転が悪くなりました。
      そこでパルス充電器で何度か充電(通常充電とメンテナンスモードでの充電)を繰り返すうち、かなり回復できているようです。
      (テスターを使って計測していないので、どの程度の回復具合なのかは確認できていませんが。)

      パルス充電器の記事はこちらに書いてます。
      寿命になったクルマ用バッテリーは甦るか?(パルス充電器編)

      プリンターのパーツを使ってデサルフェーターを作成された方がいるそうですが、どういった方法なんでしょうね?
      ページプリンターに高圧回路を持っていますが、それの応用でしょうか。