USB電源ポートを増設する(ヴェゼル RV系前期)

我が家のクルマ(ヴェゼル)でUSB電源ポートが足りなくなった。
そこで、USB電源ポートを増設してみた。

USBポートが足りない

ヴェゼル(RV系)にはUSBポートがフロントパネルに2つ、後部座席に2つの計4つある。

フロントパネルの右側ポートには音楽用SDメモリが常に挿し込んである。(このポートだけがデータ転送ができる。)

もうひとつはTPMS(タイヤ空気圧管理)の電源用に使っている。

つまり、フロントのUSBポートは2つ共埋まっている。

スマホの充電が必要なときは、TPMS用を一旦外して使うが、差し替えるのがちょっと面倒。

リア座席のUSBポートを使えば良いのだが、前座席からだと手探り状態になる。
あらかじめUSBケーブルをつないでおくのも手だが、ケーブルがぶらぶらしているのはちょっと美しくない。

【後部座席用のUSB電源ポート】

そして、前回ディスプレイオーディオを取りつけたことで、Android auto用のスマホも使うようになり、更にUSB電源ポートが必要になった。

そこで、USB電源ポートを増設することにした。

USB電源ポートを簡単に増やすにはどうするか。例えばシガーソケット(アクセサリーソケット)にUSB電源アダプタを挿す方法がある。

【シガーソケットに挿すUSB電源アダプタ】

しかし、このシガーソケットも他に使っている。

では、どうするか、USB電源ポートそのものを増設するほうが良いのではと考える。

内装をバラしたり、穴を開けたりする手間はあるが、工作はそれほど難しくなさそうだ。
元の+12V電源はシガープラグの根元から分岐させればよいだろう。

設置場所はなるべく使いやすい位置が良いと思うので、コンソール周辺(黄色線内)にしようと思う。

部品

必要になる部品はUSB電源ポートだ。汎用性を考えて、TYPE-CではなくTYPE-Aにすることにした。

回路を組んで12V→5Vへ変換しても良いが、作る手間を考えたら中華製モジュールを手に入れるのが早い。

Amazonを探れば、いくつかの12VへつなげられるUSB電源モジュールが見つかる。

いくつかの種類があるが、今回はUSBポート部分にカバーがついたものをチョイスした。
理由は、埃が入りにくくするためと、もし水分がかかっても影響が少ないようにするためだ。


工作にあたって他に必要なのは、配線材料、絶縁テープ、熱収縮チューブ、配線保護材など。

できれば、シガーソケット、USB電源モジュールの間に3A程度のヒューズを入れた方が良いだろう。
万が一、USB電源ポートモジュールがショートしても、シガーソケット側のヒューズが切れずに済む。

部品を少し改造

さて、届いたUSB電源モジュールに+12V電源をつないでみるときれいに光る。

【届いた2ポートUSB電源モジュール。電源をつなぐと青色に光る】

光るのは美しいが、ちょっと明るすぎる気がする。夜の暗い車内で煌々と光るのはちょっとね。
また、蓋の接合部分から光が漏れているのも気になる。

そこで、このあたりを改良してみることにする。

分解してみると、基板上にチップLEDが4つ付けられていることがわかる。

抵抗値を変えて、明るさを変えるつもりだったが、小さすぎて基板改造はちょっと無理そうだ。

ならば、別の方法にする。半透明の板を入れてはどうか。

何か良い素材はないかと探していたところ、ふと、豆腐の空き容器が目に付いた。
よくスーパーマーケットで売られている、3パックの豆腐の空き容器だ。

こういったものはとっておくと、後々、良い工作材料になるし、塗料を薄めたりする時のパレットにもなる。2液エポキシ接着剤の混合用にも使える。

嫁さんは、なんでそんなものをとっておくのかと怪訝な顔をするが、男のロマンは理解しがたいのである。

この容器から基板に合うように切り出す。

はめ込んでみるとこんな感じ。

光らせてみると、良い具合の明るさになったようだ。

サイドからの光の漏れは、エッジ部分まで塗装されていないためだ。
元々埋め込みタイプのモジュールなので、そこまで丁寧に塗装されていないのだろう。

これは簡単に修正可能だ。100均などで売っているペイントマーカーの黒色を使えばよい。
塗料をペン化したようなものなので、これを塗装がうすい部分に塗ってやればよい。

これでサイドからの光の漏れもほとんどなくなった。

取付位置

取付け位置についてはセンターコンソールのドリンクホルダーの右下辺りが使い勝手がよさそうだ。

今回使用したUSB電源モジュールは、クルマのオプションスイッチ部分の埋め込み用であるため、先端部分が大きくなっている。

これをパネルとツライチで取付けようとすると、穴の加工をきれいにしないといけないし、固定方法も工夫しなければならない。

そこであえて、頭部分を出す形での固定とした。
少々見栄えは悪いが、ドリンクホルダーから漏れた水分の影響も受けにくいだろう。

いつか気が向いたら、ツライチ化してみようと思う。

分解・穴あけ・配線

内装の分解方法については、YouTube上に動画があるので、それを参考にするとよい。

もともとは市販されているDVDの内容なのだが、ダイジェスト的に公開されている。
こういった動画は実にありがたい。

YouTube動画
MkjpDVD【簡単!!】ホンダ ヴェゼル e:HEV(RV5)センターコンソールボックス取り外し方法~カスタムやメンテナンスのDIYに~|バンパー・オーディオパネル・ドラレコ等の取付や取り外し方法を解説

【簡単!!】ホンダ ヴェゼル e:HEV(RV5)センターコンソールボックス取り外し方法~カスタムやメンテナンスのDIYに~|バンパー・オーディオパネル・ドラレコ等の取付や取り外し方法を解説


初めての分解では、まだ爪も固く、「これ、ホントに外せるの?」と不安になることもあるが、般若心経を唱えながら信じてやれば必ず道は開かれる。

ただし、養生だけはしっかりしておくのが良い。力任せに引き抜いたら、他の場所にぶつけて大きなキズをつけたりしてしまったりする。これはちょっと気分が凹む。

分解できたので、あれこれ考えた末、この位置に穴を開けることにした。

四角い穴なので、ちょっと難しいが、最初から一気に開けるのではなく、少しずつ様子を見ながら広げてゆく。

もし、四角い穴を開けるのがイヤなら、下のようなUSB電源モジュールを使うと良いだろう。
丸い穴なら比較的簡単に開けられる。


こうしたポリプロピレン生成品に穴を開けるには、ノコギリやカッターナイフ、ヤスリでもできるが、超音波カッターがあると簡単に穴あけができる。
昔はウン万円という高価なものだったが、今や中華製の安いものも販売されている。

あまり出力の小さいものは避けたほうが良いだろうが、下記の製品は使えそうだ。

YouTube動画
倹約DIY「ついに激安品が登場!感動の切れ味!DIYで超便利な激安の超音波カッターをご紹介します!」
(このサイトには有益な情報がいっぱいでいつも参考にさせてもらっている。)

ついに激安品が登場!感動の切れ味!DIYで超便利な激安の超音波カッターをご紹介します!

ちょっと話しは脱線するが、大きなプラスチック製品などを捨てるときにも超音波カッターが重宝する。

自治体によっては、回収袋に入らない大きなプラスチック製品は有償回収となる場合が多いだろう。
そんな時、細かくバラバラにしてやれば捨てられる。

しかし、バラバラにするには、カッターナイフでは文字通り刃が立たず、ノコギリでは力は要る。
電動ノコでも、切りくずが大量に出るし、音もうるさい。

こんなとき、超音波カッターを使えば楽に作業ができる。

切る力はあまり要らず、音もしない。プラスチックがまるでバターを切ってゆくように切れてゆく。

わしはこれで不要になったオフィスチェアを粉々に分解して、金属ごみと不燃ごみに分けて出したことがあった。
まあ、極端な例ではあるが、そんなことにも使えるよというわけだ。

【穴を開けた様子。ちょっと美しくないけど】

下はUSB電源モジュールをはめ込んでみた状態。
モジュールが構造物と干渉するので、少しだけカットした。

次に配線だ。

このUSB電源モジュールには専用の接続コードが付属してくるので、それを流用しても良いだろう。

シガーソケットのカプラから分岐させ電源を取る。
カプラは緑色が+12V、茶色がマイナス側だ。

下はシガーソケットカプラから分岐させた状態。
大電流が流れることを想定している場所なので、絶縁とケーブル保護はしっかりやっておく。

配線は先に書いたように、間にヒューズを入れておくと安心だ。今回は3Aを入れておいた。

また内装を外すときのために、間にコネクタ(2極カプラ)を入れて、分離しやすいようにした。
ギボシ端子を使っても良いだろう。

配線は細かい場所を通るので、配線保護材を使用して保護してやるとよい。

以前、保護せず、配線した場所でプラスラインが内装のエッジ部分に挟まれて、危うくショート寸前ということがあった。
こういったところは、手を抜かず、しっかり処理してやることが必要だ。



完成之図

下が設置完了した様子。



助手席側からも使いやすいと思う。

おわりに

最近のクルマには必ずと言って良いほど、USBポートがある。
車載インフォテインメントがUSB接続前提で設計されるようになってきたためらしい。

そして車載インフォテインメント以外のデバイスもUSB電源を使用するようになってきている。

そもそもはスマートフォンやタブレットなど、モバイル機器の充電のためだったクルマのUSBポート。

世界共通規格であるUSBを使えば小電力の機器を安全に給電でき、ケーブルや機器の互換性も高い。
基本5Vの低電圧で扱いやすく、さらにPDなど高出力・多ポート化もされてきた。

そして12V電源からUSB電圧に変換するDC-DCコンバータが安価で大量に生産され、部品調達もしやすくなった。

そういった背景からUSBポートは当たり前のものとなってきたのだろう。

クルマの大きな構造は変わっていないものの、少しづつ便利さと理想を取り込んできたわけだ。

あと、うん十年もすれば、クルマも大きく変わっているかもしれない。その頃にはわしも免許返納かな(笑)

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