FireHDタブレットにGPSを授けよう


Amazonで販売されているFire HDタブレットは手頃な価格で、ちょっと調べものをしたり動画を見るにはうってつけのデバイスだ。

しかし、残念なことにGPS(位置情報取得機能)が無い。
そこで、外部デバイス(GNS3000)を使って、GPS機能を使えるようにしてみた。

※GPS(Global Positioning System):人工衛星の電波信号を受信することにより位置を特定する機能。

使い勝手が良いけどGPS機能が無い

Fire HDタブレットは7インチから10インチまでの数種類が販売されていて、手頃な価格で手に入る。

特にタイムセールやサイバーマンデーなどのセール時は、衝動買いを誘発する危険極まりない価格になり用心しないといけない。
(これを見ると、世の中の一流メーカーのウン万円のタブレットは、実は相当安く作れてるんだろうなぁ・・・という疑心暗鬼な気持ちになる。)


 出典:アマゾン

しかし、価格が安い分、GPSなどの機能が削られていたりする。
(世の中のタブレットでも安価なモデルやWi-FiモデルなどはGPS機能が無いものも多い。)

で、このFire HDタブレット、GPSについては、全く位置情報が取得できないわけではない。
Wi-Fiの位置情報サービスによって、おおまかな位置はわかる。
しかしこれはかなりレスポンが悪く誤差も大きい。

以前に、Fire HDタブレットの10インチモデルをカーナビで使おうと企てたが、実用に耐えないためあきらめた経緯がある。

しかし最近になって、どうしてもFire HDタブレットの7インチモデルに、GPS機能が必要になった。
(その理由については後日記事にするつもり。)

半ばあきらめかけていたが、もう一度、方法を考えてみたわけである。

Fire HDタブレットにGPSを授ける

さて、ではどうしたらGPSが使えるようになるか?

GPS機能がハードウエアとして備わっていないのであるから、それは外部から与えるしかなく、それはそれで仕方がない。

そう割り切って考えると必要なものと手順は以下のようになる。。
但し、少しばかりのスキルと、安くはない機材が必要になるので、それは最初におことわりしておく。

1.GPSレシーバー「GNS3000」の入手

2.Fire HDタブレットのAndroid化

3.「Bluetooth GNSS」のインストール

4.Fire HDタブレットの設定変更

5.Fire HDタブレットとGNS3000をBluetoothでペアリングさせる

6.GNS3000を「Bluetooth GNSS」でつなぐ

1.GPSレシーバー「GNS3000」の入手

先にも書いたがFire HDはハードウエアとしてGPSの受信機能を持っていないから、これは外付けするしかない。そこでGPSレシーバー「GNS3000」を入手する。

「GNS3000」は2020年11月に発売された高性能GPSレシーバー。
受信したGPS信号からBluetoothを介してホストデバイスに位置情報を与えることができる。

米国GPSはもとより、日本の「みちびき」や「GALILEO」(EU)、「GLONASS」(ロシア)の衛星も補足できるスグレモノ。

しかも通信レートが高いため、スマホなどの内蔵GPSに比べ、はるかに高精度で密度の高い位置情報をホストデバイスに与えることができる。
(そのあたりの実証動画もYouTubeにあるので、興味のある方は”GNS3000″で検索されると良いと思う。)

価格は1諭吉を超えるが、ロガー(位置情報の推移記録)もあり、何かと面白く役に立つので持っていて損は無いと思う。

商品パッケージには本体とUSBケーブルと説明書が入っている。

USBケーブルはUSB TYPE-Cコネクタだが、データ通信用ではなく充電にのみ使用する。
バッテリを内蔵しており、満充電で約10時間の動作が可能だ。

本体は手にすっぽり収まるくらい小さく、軽い。
小さすぎて落としても気づかない心配があるが、ストラップ用の穴は無いのが残念。

本体横には電源スイッチと充電用のUSBの口。

本体には、バッテリ状態(通常使用時は消灯)とBluetoothの接続状態、GPSの受信状態の3つのランプがある。
本体の設定は何もない。GPS信号が受信できさえすれば、それでOKだ。

2.Fire HDタブレットのAndroid化

これはGoogle Play(Playストア)からGPSアプリをインストールするために必要となる。
Fire HDタブレットのAndroid化については、公然の秘密みたいになっていて、そこらじゅうに改造記事があるので、それを参考にしていただくのが最善。
手順については、それだけでひと記事書けそうな”文量”になるので、ここでは割愛させていただく。

“fire hd google play”とかでググれば、すぐに見つかるはずだ。

尚、Android化は正規の使い方ではないため、実行するなら自己責任ということで。

Fire HDの世代によって方法が多少異なるかもしれないので、自分の持っているタブレットに合わせて取捨選択を行っていただきたい。

ちなみに今回の記事は第7世代(ちょっと古いね)のFire HDタブレットでの操作を書いている。

3.「Bluetooth GNSS」のインストール

次にGPSの情報をアプリに橋渡ししてくれるアプリ「Bluetooth GNSS」を使用する。

Andoroidは標準でBluetoothからのGPS情報をアプリに渡してくれないので、橋渡し用のアプリを入れる必要がある。これに「Bluetooth GNSS」を使用する。

Playストアから”Bluetooth GNSS”を検索して、インストールする。

ちなみに「Bluetooth GNSS」アイコンはこんな感じ。

4.Fire HDタブレットの設定変更

「Bluetooth GNSS」を使うにあたり、Fire HDタブレット側の設定変更の必要がある。

設定アイコンを開いて[端末オプション]をタップする。

次に[開発者オプション]をタップ。
([開発者オプション]は隠し機能なので、表示されていない場合は、その上の[シリアル番号]を7回連続タップすると表示される。)

[仮の位置情報の使用を許可する]をタップし、オンにする。

5.GNS3000と「Bluetooth GNSS」をつなぐ

GNS3000と「Bluetooth GNSS」をBluetoothでつなぐ操作だ。

まず、GNS3000の電源を入れて、GPSランプが点灯するまで待つ。
人口衛星電波を補足できていない場合はGPSランプが点滅状態になっている。

部屋の中などでなかなか点灯しな場合は、窓際など受信しやすいへ持って行くとよいだろう。

Fire HDタブレットの設定から「ワイヤレスとBluetooth」をタップする。

「Bluetooth端末をペアリング」をタップ。

スキャンリストの中から”GNS3000”を選択。

”GNS3000をペアに設定しますか?”で「ペアリング」をタップ。

ペアリングした端末にGNS3000が入ればOK。
但し、この段階ではGNS3000のBluetooth状態ランプは点滅のままだ。

6.GNS3000を「Bluetooth GNSS」でつなぐ

最後にGNS3000と「Bluetooth GNSS」をつなぐ操作だ。

「Bluetooth GNSS」を起動し、右上にある歯車アイコンをタップする。

”Settings”の画面から「Select…」をタップする。

”Select Bluetooth Device”のポップアップが開くので、「GNS3000」を選択して、「Save」をタップ。

画面左上に”Selected Target Bluetooth Device”に”GNS3000”が入ればOK。

Next Stepの画面で右下のBluetoothアイコンをタップする。

画面が替わり、”Connected”と表示されていれば成功。GNS3000のBluetooth状態ランプも点滅から点灯に変わったはずだ。
これで高精度のGPS情報がアプリで使用できるようになる。

もし、うまくつながらないようであれば、GNS3000の電源をオフオンしてみると、すんなりつながる事があったので試してほしい。

おわりに

今回、Fire HDタブレットを外付けデバイスによりGPSが使えるようにしたわけだが、そんな面倒臭いことをしなくても、最初からGPS付きのタブレットを購入すれば良いだけのこととも思う。

しかし、それではこのブログの存在意義がない。
できないと思うこと、素人には無理と思われることを承知の上でやってみるのが面白く、ちょっぴりハナタカにもなれるわけだ。

それに、今回のように、精度の高い動作が期待できるのは、前述の通り。
失敗も多いが、それが知識とスキルの向上につながるのだと思う。

時には安く押さえるためだった手段が、逆にコストがかかってしまう本末転倒状態になることもある。
でも道楽と割り切れば、達成感によって脳は非常に満足してくれる。

やりたいことができること。それも幸せのひとつなんだなと思うわけである。

0
0